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絶縁抵抗試験のための8つのヒント

1,000V超の電圧を使用して絶縁抵抗試験を行うと、電気製品の状態(漏電の可能性など)を素早く簡単に知ることができる。有効な結果を安全に得るためには、試験を正確に実施する必要がある。ここでは役立つヒントを提供しているが、製造元の指示に従って関連する規格を遵守し、適切な作業手順で実施することを忘れないでほしい。

 

1.正しいテストリードの使用

絶縁抵抗計の製造元は、安全かつ便利なテストリードセットを提供している。試験対象と使用状況より選択される試験電圧に適した機器とリードセットを使用するようにしたい。確実に接続されていない場合、リードが誤って外れ試験対象に高電圧がかかり危険な状況に陥る可能性がある。傷が見られるリードをそのまま使用することはもちろん、修理して使用することも危険である。リードが傷ついた場合は交換すべきである。 

2.最適な試験電圧を選択

現在最大15kVの試験電圧を適用することができる。より高電圧で試験を行うほど試験対象の絶縁性についてより多くの有益な情報を得られるが、耐電圧を超えて大きな電圧を与えると試験対象の損傷を招く。サプライヤからの情報に従って試験条件を選択する必要がある。情報が不明な場合は絶縁抵抗計のメーカーに問い合わせてみるべきだ。 

3.適切な試験方法を選択

瞬間的な絶縁抵抗測定で有効なデータを得られる場合もあるが、最近の絶縁抵抗計はより多くの情報を提供している。分極係数(PI)・誘電吸収率(DAR)・誘電体変位(DD)・ステップ電位(SV)やランプ試験が提供されている。これらの試験に関する詳細や実施方法は絶縁抵抗計の取扱説明書に記載されているだろう。もし記載されていなければ、メーカに問い合わせてみよう。これらの試験の中には多少測定時間がかかるものもあるが、多種類の試験を実施することで絶縁に関する情報の信頼性を上げることができる。 

4.試験時に接続する機器への注意

試験実施時に接続する機器に注意する必要がある。高価な機器や複雑な配線を試験のために切断する際には気を付けけるべきだ。特に装置から離れた場所にある導体を接続したまま試験を実施することがないようにしたい。試験に含まれている装置が多ければ多いほど、真の絶縁抵抗が関連機器によって影響されるので、正確な値を知ることができない。 

5.大きな測定範囲を持つ計測機器を使用

もし使用している計測機器の測定範囲が1TΩであった場合、絶縁抵抗が30TΩから20TΩに低下したとしても知ることができない。結果が実用上問題ない値を示していたとしても、このような大きな絶縁抵抗の変化がわかれば問題が生じていることを事前に知ることができる。大きな測定範囲をもつ計測機器を使用することでこのような状況にも対応できる。 

6.計測機器を取り外す前に試験を終了させる

試験対象は、特に高電圧で試験を行っている場合多くの電荷が蓄積されており、非常に危険である。最近の計測機器は保護機能が搭載されており、試験完了後とユーザーが試験を終了させたときには安全に電荷を放出する。しかしテストリードを途中で取り外したときには電荷放出機能が動作しないため、試験対象に電荷が蓄積された状態で放置されることになり非常に危険である。 

7.ガード端子を使用

試験対象表面からの漏れ電流は見かけの絶縁抵抗を大きく低下させる。絶縁体表面のクリーニングにより絶縁抵抗が向上する場合が多い。むきだしの電線を試験対象の周囲に巻き付けるガード端子を使用することで、表面の漏れ電流による絶縁抵抗の変化を防ぐことができる。このときガード端子を使用した場合と使用しない場合の2通りで測定を行うことで絶縁体のクリーニングの必要性を判断する目安になる。 

8.結果を記録して傾向を把握

絶縁抵抗試験を行うことで絶縁状態を迅速に知ることができる。さらに定期的に試験を行い結果を記録することで、傾向を把握して今後に生かすことができる。たとえば試験対象の絶縁抵抗が時間経過とともに低下している場合には大きな事故などが生じる前に原因を突き止める必要がある。正確な記録があれば数値が変動した場合に詳細な調査を行う必要性を判断できる。

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8 Nov 2016, 6:11