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自然に溶け込むクリーンエネルギー「WindTree」

NewWind社が提供するWindTreeをご存じだろうか。新しい再生可能エネルギー利用のためのデバイスとして、エンジニアたちが最も重要視するのはクリーンエネルギーである風力発電だ。この試みにより、大量の汚染物質を生み出していた従来の発電方式への依存の削減を目指す。

NewWind社について
フランスに拠点を置き、パリやヨーロッパ、またはその他の街にWindTreeと呼ばれる木の形をした風車を設置している。 この風車により、電力の要求やクリーンエネルギーの推進を行っているのだ。

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このユニークなWindTreeは、スチール製の幹と8mに広がる10本の枝、枝に配置された63枚の「葉」から構成されている。これらの葉(Aeroleaf)は極わずかな風にも反応し、静かに回転することで、最大効率時で年間約2400kWhの発電出力があるとも言われている。静かで美しいこれらの木は、まるで彫像のようだ。それはきっとそこを通る多くの人々を楽しませるものとなるだろう。特に、このWindTreeは、従来のような巨大なタービンが回転し、騒音が避けられない多くの風力発電を行う風車と比べるとずっと好ましいだろう。もちろん数値的に発電性能に大きな違いもある。しかしWindTreeの目的は、現在発電が行われていないような場所で、物理的に圧迫感のない、見た目が『工業的』でない方法で、風力を活用して発電することなのだ。

電力の供給

NewWind社から得られた情報によると、1基のWindTreeで、15個の50W街灯、ヨーロッパの標準的な家庭の1年間の消費電力(暖房を除く)の83%を供給できると主張している。彼らの主張にはまた、1基のWindTreeで消費電力が少な目である面積が100平方フィート程度のオフィスの電力を供給できる、1,766立方フィートのプールを1年間濾過できる、1年あたり電気自動車を10,168マイル走らせることができる(これは恐らく正確な数値だろう)などがある。これらの数値は、同じ電気量を生成する燃料に換算すると164ガロンに相当する。これは火力発電といった油を燃料とする発電所と比べると、年間3.2トンものCO2削減になるのだ。

このWindTreeの設計のしようと思ったきっかけは、自然の『精妙さ』だけではなく、木の葉を揺らすほどのかすかなそよ風さえも捉えることのできる『精巧さ』にもあった。設立者のJérôme Michaud-Larivière氏によれば、不思議なことにそれがWindTree自体の設計のインスピレーションでもあったそうだ。Parisの公園にいるときに、ほとんど風がないのに葉が揺れているのを見て、このアイディアを思い付いたのだそうだ。

 

WindTreeは工場の周りの産業地域や都市の中心部向けに設計され、建物や街路に沿って吹く微かな風を有効活用する。現在1基あたり£23~£24kするこのWindTreeが発生させる電力は、地方で見られるような、従来の風車のものと比べると大きなものではないが。しかし、平均風速が7.8mph(約3.5m/s)あれば、1年で収益をもたらす可能性があるというのだ。WindTreeは、その葉であるAeroleafの摩擦を非常に小さくしたことにより、4.5mph(約2.0km/h)以上の風速で発電でき、さらにその推定寿命は約25年だそうだ。これらから、金銭的なリターンも実現可能だろう。

設計の改善

NewWind社は継続的な開発や設計の改善の研究を予定している。また、WindTreeとその葉の『潜在的』な利用価値についての研究も続ける予定だ。たとえば、その葉であるAeroleafのみの有効活用についてだ。Aeroleafを利用するためにWindTreeに取り付ける必要はなく、建物にこのAeroleafのみを設置することで発電機の壁を作ることもできる。現在は、外観の改善・生産コストの削減・耐久性の向上に関する研究が行われているそうだ。Jérôme氏はすでにスチール製に代わる木製の幹と天然の繊維を利用した葉の製作を考えている。

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Jérôme Michaud-Larivière氏と設計

続報

WindTreeは成功するだろうか?可能性がないとは言えないが、実は、この記事を書いている時点で、NewWind社は司法的な清算手続きに入ったらしい。つまり、会社の解散手続きを行っているというのだ。残念な話だが、会社はまだ買収先を探しているためまだ希望はある。このエネルギー回収デバイスであるWindTreeがどれほど本物の木のように『グリーン」であるか皆に知ってもらう必要があるだろう。製品寿命とその素晴らしいエネルギー回収性能と、環境的な影響を皆に伝えることによって、きっと皆の興味を集めることが出来るに違いない。WindTreeの製造が環境的に有害ではなく、その発電性能が十分ましてやそれ以上であれば、クリーンでエネルギー効率の高い世界を創り出すのに一役買うこと間違いないはずだ。そう、買収社が見つかれば!まだ終わりではないぞ。

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