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ROCKシリーズを使ってみる(4)- ROCK 4C+にDebianをインストールする

ROCKシリーズを使ってみる(1)ではUbuntuをインストールしました。
個人的にはDebianでもUbuntuでもどちらでも良いのですが、Radxaの公式ドキュメントでは大きくアイコンで出しているくらいなので、Debianの方が特化していて便利だったりするのだろうか?と気になったのでDebianをインストールしてみました。

(Radxa 公式ドキュメントより)

セットアップ

ROCKシリーズを使ってみる(1)と「用意するもの」も「手順」も同じです。 今回はeMMCにだけインストールします。

用意したもの

再掲にはなりますが、セットアップに使ったものは以下の通りです。

Debianのインストール

eMMCへDebianをインストールします。前回の記事と同じく、あらかじめ用意したUbuntuがインストールされたmicroSDを使って、そこからeMMCにDebianをインストールします。

1. Ubuntuの入ったmicroSDカードを用意

Ubuntuである必要はありませんが、eMMCにアクセス可能なOSが入ったmicroSDカードを作成します。

ROCKシリーズを使ってみる(1)の「Ubuntuのインストール(microSD編)」参照

2. 起動

起動したらユーザー名、パスワード「radxa/radxa」でログインします。ログイン出来たら、端末でmicroSDカードのデバイス名を調べておきます。

$ lsblk

手元の環境ではmicroSDカードは「mmcblk1」のようです。

3.eMMCモジュールの取り付け

ROCK 4C+の裏側にあるeMMCスロットにeMMCを取り付けます。

4. 起動

電源を入れて起動します。

5. ログイン

SSHでログインします。

> ssh radxa@rock-4c-plus.local

パスワードは「radxa」です。

6. eMMCデバイスの確認

eMMCのデバイス名を確認します。

$ lsblk

「mmcblk1」はmicroSDカードだったので、eMMCは「mmcblk0」です。

デバイスファイルの存在を確認します。

$ ls -l /dev/mmcblk0

7. Debianイメージの取得

RadxaのGitHubからDebianイメージをダウンロードします。xfceのデスクトップを選択してみました。

GitHub radxa-build/rock-4c-plus

$ wget https://github.com/radxa-build/rock-4c-plus/releases/download/b60/rock-4c-plus_debian_bullseye_xfce_b60.img.xz

8. eMMCへDebianイメージを書き込む

root権限で、eMMCにダウンロードしたイメージを書き込みます。

# xzcat /home/radxa/rock-4c-plus_debian_bullseye_xfce_b60.img.xz | dd of=/dev/mmcblk0 bs=1M

少し待つと、書込みが完了します。(5分かからないくらいで完了します。)

9.シャットダウン

一度、シャットダウンしてeMMCから起動します。

# shutdown -h now

シャットダウンが完了したら、microSDカードを取り外します。

10.起動

電源を入れてしばらくすると、Debianのログイン画面が表示されます。

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ユーザー名とパスワードは「radxa/radxa」です。

インストールしてみて

インストールして、一通り簡単に確認してみましたが、特に何かがROCKに特化しているわけでもない普通のDebianでした。前回インストールしたUbuntuイメージと同じくrsetupが入っているので、そこからハードウェア周りの設定が行えるようになっています。ホスト名もUbuntuのイメージと同じで、「rock-4c-plus」なので、SSHでログインするときは「 ssh radxa@rock-4c-plus.local」でログインできます。ROCK 4C+で用意されているイメージは他に、AndroidやArmbian等もありますが、UbuntuかDebianかで言うと、お好みで良さそうです。

最後にROCKシリーズを使ってみる(2)で使っていたOkdoのケースに収納しました。適度に重いため、LANケーブルを挿してもケースが傾かないところが気に入っています。

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