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【DSPCB】最新版のある環境で旧Verに切り替えて使いたい場合の注意点

*注意: 最新版へのアップデートではこれらの作業はインストーラーが自動的に行っています。つまり通常のアップデート作業では以下の操作は不要です。

DSPCBは1台のPCに複数のバージョンをインストールすることができます。通常は最新版で設計作業を行いますが、たまに「PC内の旧バージョンで動作させたい」、もしくは「DSPCB Proにアップグレードしたが以前使っていたDSPCBで動作させたい」といった場合があります。この場合、旧バージョンの実行ファイルの起動だけでは充分ではなく、手作業で設定を変更する必要があります。そこで、ここでは敢えてインストール済みの旧バージョンのDSPCBを使う場合の設定変更やその際の注意事項を紹介します!

今回はDSPCBバージョン9.0インストール済みの環境で、旧バージョン7.3を使うための設定変更や確認事項を説明します。

起動時にメニューバーの<Settings>から<Preferences>を選択します。(なお DSPCB Proの場合はSettings - Folders

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そうするとPreferenceダイアログが開くので<General>タブを選択し<Default>または<Browse>ボタンを使ってTech Filesのパスを旧バージョンで使用していたパスに変更します。設定し終えたら<Apply>および<OK>をクリックします。

以下は一例ですが、V9.0用のパス(緑)からV7.3用(黄)のパスに変更されていることを示しています。

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これで主な設定変更は完了ですが、以下のライブラリにも注意が必要です。

■ ライブラリの確認

ライブラリは使用するDSPCBのバージョンに揃えることをお勧めします。具体的には、Library Managerを起動し<Folders>タブを開きます。ここで使用するバージョン用のライブラリを適切に選択する必要があります。例えば、DSPCB Ver9.0で設計する場合、下記の通りVer9用のライブラリ(黄色)を選択し、右側の<Folder Enable>にチェック。これでVer9用のライブラリが有効になります。

また、この画面ではリスト上に古いバージョンのライブラリ(オレンジ)が存在していますが、このような場合 <Folder Enabled>のチェックを外すか、<Delete>ボタンでそれらをリストから削除した方が良いです(必ず行う必要はありません)。

注意:もし古いバージョンのライブラリ(ここではVer7.3やVer8のライブラリ)を有効にしたまま、別バージョン(ここではVer9.0)のDSPCBでそれらライブラリを編集してしまった場合、それらのコンポーネントは以前のバージョン(Ver7.3やVer8)では使用できなくなります。

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よって、ライブラリ設定は、使用するDSPCBのバージョンによって適切に切り替えることが望ましいです。もちろん最新版のDSPCBにしておけば、Ver7.3やVer8のライブラリでも使用・編集が可能ですが、上記の「注意」にあるように最新バージョンのDSPCBで旧ライブラリを編集してしまった場合、以前のバージョンでは使用できなくなります。ライブラリは、使用するDSPCBのVerに合わせて、別フォルダで管理しておくことをお勧めします。

Technical Support for DesignSpark PCB