DRCにおけるコンポーネント アウトラインの正しい利用
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DesignSpark PCB V11.0.0DesignSpark PCBではDRC(デザインルールチェック)を実行する際、各部品に設定された「コンポーネント アウトライン」の図形を参照して十分な間隔が空いているかを判定します。コンポーネント アウトラインが重なっている場合、十分に間隔が空いていないと判定されます。
部品に明示的なコンポーネント アウトラインが設定されていない場合、DesignSpark PCBは代替として、その部品のシルク印刷に対するバウンディングボックスを使用します。バウンディングボックスとは対象の図形を全て内側に収める、X/Y軸に沿った最も小さい長方形です。
多くの場合では上記の方法でも十分な近似が得られますが、一部の状況においてはそうではありません。
まず、部品をX/Y軸に揃えず、斜めに角度を付けて配置した場合が挙げられます。バウンディングボックスはX/Y軸に沿って形成されるため、この場合は必要以上に大きくなってしまいます。
また、円形の部品もその1つです。この場合はバウンディングボックスは正方形になってしまい、角の部分に他の部品が入ってきた場合にもエラーを出してしまいます。
コンポーネント アウトラインを適切に設定するとよい理由は次のようになるでしょう。
- DRCの機構に対して部品の正確な境界情報を伝えられる。
- 部品が斜めに配置されている場合のエラー誤検出を防ぐ。
- 長方形からかけ離れた部品におけるエラー誤検出を防ぐ。
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