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基板外形をカスタマイズする DSPCB

基板外形をカスタマイズ!

プリント基板を設計する際に基板外形をカスタマイズしたいと思ったことはありませんか?例えばロボットに合わせて丸くしたい、キャラクターの顔にしたい、棒を通すための大きな穴をあけたいなど。今回はそんな要望を解決する方法を紹介します!

手順:

外形カスタマイズはシンプルな機能を使っているので、全然難しくありません。記事を読むだけでなく一通りご自身でお試し頂く方が習得が早いと思います。

1.新規PCBファイルを作成

上図にマークしてある場所から新規にPCBデザインを作成してください。

2.グリッドのスナップ幅を設定

この設定はMustではありませんが、設計作業が楽になるのでやっておくことをお薦めします。 File > Settings > Grids  で下記のウインドウが表示されます。

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上図でStep Sizeにスナップするグリッドの単位を、Snap Modeにグリッドの精度を、それぞれ設定します。例えば、Step Sizeを2.54㎜、Snap ModeをQuarter Grid に設定すると、1グリッドがブレッドボードの穴の幅に設定され、その4分の1の距離でスナップさせることができます。

3.外形の作成・追加

では最初に元となる外形を作成します。その作成した外形を変形させてカスタマイズしていきます。

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左のバーのAdd Boardを選択し

上手のように外形を作成します。(大きさなどは好みで大丈夫です)

4.角を丸める

先ほど作成した基板外形の角の頂点をダブルクリックしてみましょう。その状態でマウスカーソルを動かすと

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上図のように角が丸まります。環境によっては丸まらず下図の様になる場合があります

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その場合は角をダブルクリックした状態で右クリックをすると

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図のようにウインドウが表示されるので一番下のFilletを選択すると丸くできるようになります。また戻したい場合は同じように右クリックし一番下のMitreを選択すると戻せます。

丸みの調整をカーソルではなく数値で行いたい場合は上図のEnter Radius...を選択することでできます。今回は下図の様に設定します。

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角の丸みは下のバーからも確認できますね。

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今回はすべての角に同じように調整しました。

 

5.外形に凹み(セグメントなど)を作成・編集

次に基板外形に凹みを作って編集してみましょう。

凹ませたい辺をワンクリックしその状態で右クリックします。そしてEdit Segmentを選択してください。

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すると以下の様になります。カーソルで緑の部分と白い部分の領域が変動するのが確認できると思います。

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凹ませたい箇所にカーソルを合わせワンクリックで角を設定します。最後の角をダブルクリックで設定し終えると以下の様になります。

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同じようにもう片方の辺でもやっていきます。

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ではこの凹ませた部分の先端を丸くしてみたいと思います。下図のように凹ませた辺をワンクリックしその状態で右クリックします。その後ArcのAngle Freeを選択します。

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するとカーソルで円の形を決められるモードになります。

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ここでも数値で円の形を調整できます。上図の状態で右クリックします。そうするとウインドウが表示されるのでEnter Raidusを選択し

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今回は下図のように設定しました。

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片方も同じように設定します。

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あとは下図のようにお好みで凹ませた角を丸くしてみたりして完成です!

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完成!!!

まとめ

今回は基板外形のカスタマイズについて説明してきました。おさらいとして重要なポイントを下にまとめています:

角をダブルクリックすることでその角を丸めたり45°配線に設定できる
凹ませたい辺を選択しEdit Segmentを選択することで凹みを形成できる
凹ませた形状も丸くできる
丸みの調整は数値でも行うことができる

以上です。これらの特徴を組み合わせていけば多くの基板デザインを作成することができます。ぜひ世界に一つのオリジナルデザインを作成してみてください!!

以下のビデオでは今までの手順を動画で説明しています、ぜひご覧ください。*英語版、英語での説明です

補足情報(さらに応用を知りたい・学びたい方必見)

以下では今回説明した基板外形の機能を使い、より実践的な基板デザインの説明をしています。

プリント基板を自作 part1-基板外形
プリント基板の自作 part2-取り付け穴
プリント基板を自作 part3-部品の配置場所

 

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