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世界最大のLoRaWANカンファレンスへの参加レポートです。
2020年1月30日と31日の両日、通信費無料のLoRaWANサービス「The Things Network」の本拠地となるオランダ・アムステルダムにて、世界最大のLoRaWAN開発者会議「The Things Conference2020」が開催されました。今年で三回目の開催となります。今回、われわれ「The Things Network Japan」は、中国深センのハードウェアパートナーDragino社、およびそのインド市場代理店のEnthu Technologyとともに共同展示ブースを持ちました。
成田からスキポール空港までおよそ12時間、現地時間1月29日昼ごろに アムステルダム・セントラル駅に到着しました。
*アムステルダム中心街のダム広場の様子
LoRaWAN開発者会議が行われる展示会場は、アムステルダム・セントラル駅の隣りの駅、徒歩15分ほど着きます。 展示会前日の入荷は、午後4時以降と決められていたので、それまでセントラル駅そばのWiFiの使えるコワーキングスペースのような喫茶店、coffeecompanyで時間を潰しました。
coffeecompanyは、アムステルダム市内に複数カ所ありとても明るい雰囲気、若い女性のお客さんが多い場所です。 皆さん、黙々と仕事をこなしています。 通常、アムステルダム市内のCoffee Shopは、店内でマリファナなどが販売される暗いお店です。いわゆる日本でいう喫茶店は、Caféと呼ばれています。
会議前日入荷時間まで余裕があったため、日本から一緒に同行いただいたmmガードの鈴木社長に付き合ってもらい、セントラル駅から無料フェリーで対岸で降り、道に迷いながら、ようやく現地会場に辿りつくことができました。
会場に到着するとインドDragino販売代理店のEnthu Technology社来場メンバーが4名と挨拶をしました。 展示デモ環境を会場のWiFiを使い説明しました。日本から持ってきたDragino新商品サンプル群とA3版商品説明パネルとスタンドを持ち込みました。 インド Enthu Technologyのメンバーが自分達で商品陳列するといったので、そのまま商品サンプルを手渡して、宿泊ホテルにチックインしました。
当日夜7時から世界会議の前夜パーティが、ホテルジャカルタで開催される為、ホテルでしばらくしてから移動しました。 そこで、別航空ルートでアムステルダムに到着された和歌山大学の秋山教授とホテルジャカルタで合流しました。さっそく、ホテルジャカルタ8階の前夜パーティの会場に入り、軽食とお酒を飲みながら、記念写真。
左から、TTN,&TTIのCTO Johan Stokkingさん、和歌山大学秋山教授、mmガード鈴木社長、Edge Impluse CTO(元ARM IoTエヴァンジェリスト)Jan Jongboomさん
会場にめずらしく、Semtech CTO Nicolas Sorninさんがいたので秋山教授と記念撮影。Nicolasさんが居なければ、LoRaもLoRaWANもLoRa Allianceもこの世には無かったのです。
インドEnthu Technology社のメンバー達と和歌山大学秋山教授
The Things Network 2020初日の朝9時前に早めに会場入りしました。入場ゲートは既に満員でした。
会場入ると両側に展示ブーススペースがあり、昨年よりも展示ブース数が2倍多いという雰囲気でした。
*The Things Conference 2020プログラム
1月30日と31日の2日間で、メイン会場の一番奥にあるLoRaWAN Theathre大会場でキーノートスピーチが行われ、両脇にそれぞれあるThings Stage中会場で個別内容スピーチが催されます。さらにワークショップ会場が数カ所ありました。
会場に入ると真ん中に軽食ブッフェがあり、軽食と飲み物が無料提供されます。さっそく入って朝食と飲み物をもらいました。
壁に貼ってあるA0版ポスターは、現地の出力センサーで1枚50€で印刷しました。商品台に貼りつけてある3枚のパネルと台上にあるパネルは、日本でセブンイレブンでA3出力したものにダイソーのA3シール付きパネルを張り付けたものを私が持参しました。
低価格8チャネルLoRaWANゲートウェイLPS8をデモする予定でしたが、前日まで動いていたLPS8が当日WiFi環境のトラブルでLoRaWANゲートウェイがつながらなくなり、仕方ないので新商品LoRaセンサノードだけを飾ることになりました。
*日本から持ち込んだA3ポスター4種類
8チャンネル LoRaWAN GPS HATの屋外キットをTTN Niigataの田中さんに制作してもらい、飾りました。
インドEnthu Technology社のMoorthiさん、スマートメーターを中心にIoTシステム構築を手掛けています。
Enthu Technology社のRathinasamyさん、日本から持ってきたパネルを立ち読みしているブース来場者。
インドEnthu Technology社が用意してくれた販促カタログ
インドで印刷し、会場で配りました。表面は、気を遣ってくれたのか?私がデザインしたものをそのままリメークして印刷。
キーノートスピーチの真裏にあたる場所では、毎回恒例のWall of Fameと呼ばれる壁にLoRa関連ハードウェア商品を接着しお客様が興味ある商品をスマのQRコードで誘導するサービス。
キーノートスピーチが行われるメイン会場左手側には、今年から直販コーナーが設けられました。
左が、Things Network & The Things Industries CEOのJohan Stokkingさん、右が、Things Network & The Things Industries CTOのWienke Geizemanさん
The Things NetworkとThe Things Industriesとあわせて、18,000台のLoRaWANゲートウェイ、500,000個のノードが繋がっており、日々90億個のデータトランザクション(メッセージ)が利用されています。
LoRaWANの優位点について説明するJohan Stokkingさん
LoRaWANシステムのスケーラビリティの問題点について説明しています。
昨年のThe Things Conference 2019で発表したThe Things Stack V3から1年間経過しました。
Inter Network Peering, TTI/TTN Software as a Service, Goverment, Local Utility Company, Citizens Projectsなどそれぞれ個別のIoTプロジェクトが存在します。
違ったIoTサービスが、Gateway ServerによってLoRaWANゲートウェイと通信します。
そして、それらのセンサデータは、複数のJoin Serverとそれを統合したApplication Serverでデータ管理することができます。
こういう様々な異なるIoTサービスの構成を一元管理するためにキーテクノロジーが、オープンソースTHE THINGS STACKとENTERPRISE THE THINGS STACKで今回提供されるのです。