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DSPCBとEngineerサブスクリプションがあれば、面付け(以下、パネライゼーション)を行うことができます。パネル化されたガーバーファイルを作成するには次の2つの方法があります。
1.「Output Manufacturing Plots」を使用する方法
1つ目の方法はOutput Manufacturing Plots を使用してプリント基板のデザインをパネルとして出力する方法です。
手順は簡単です。
(1)Output Manufacturing Plots ウインドウから「Step and Repeat」タブを選択します。
(2)開いたフォームで出力プロットの要件を設定
必要なプロットを選択します(通常は「All」です)。個々のプリント基板プロット間に必要な間隔・オフセットやパネルの配列などを下記のように設定します。
ここでは配列サイズを4 x 3に設定。その後プレビューを表示しています。
(3)パネル化したガーバーファイルを出力するために「Run」をクリックします。
(4)お好みのガーバービューアを使用してパネル化したデザインを確認してください。
完了です!
2.「Panel Wizard」を使用する
この方法ではパネルデザインをプロジェクトの一部とし要件を文書化したレイヤーを追加して製造業者に送ることができます。
手順:
(1)ファイルの新規作成で「Wizards」タブを選択し「Panel Design」を選択します。
(2)ウィザードで要件を設定。
(3)完成するとパネル化された設計ファイルがプロジェクトに追加されます。
(4)パネル製造の要件をわかりやすく伝えるためにミシン目、Vカット位置、パネル取り付け穴基準点などの情報を文書化するレイヤを追加します。
業者へうまく要求事項を伝えるためには以下の要素がポイントです:
- パネルサイズ
- プリント基板同士の間隔
- Vカット指定
- パネルスロットとブレークオフの要件
- プリント基板のアウトラインとミシン目の幅、長さ、太さ
オプションが複雑なため一部の業者は独自のパネル化ツールを提供しています。このツールを使用すれば無料版DSPCBでもパネルを作成することができます。しかしDSPCB の場合はそのようなソフトを使用せずともパネル化の方法選択に制限はないのでとても便利です。
完了です!
■注意:
プリント基板を外注する場合はその委託業者が取り扱える要件をあらかじめ確認しその要件を満たすことが重要です。特にパネル同士を接続しているミシン目(スリット)やVカットなどの位置や太さ、パネル取り付け穴などの情報は綿密に確認しておきましょう。
また、製造する際には必要とする部分と廃棄部分が出てきてしまいますが、パネル化をして複数の基板デザインをまとめることで無駄を省き通常の設計コストよりも安くなる場合があります。
パネルエディターとウィザードの詳細については、DSPCB のユーザーズガイドを参照してください。