リファレンス名(部品番号)の位置を整理したいです
このチュートリアルの対象利用者:
DesignSpark PCB V11.0.0基板編集画面で部品配置を行う際、各コンポーネントの位置・向きを調整することがあります。
それと同時にリファレンス(部品番号)の相対位置や向きの調整を行う必要があります。選択、移動、回転、位置決めという単純作業ですが、個々のリファレンスを一つ一つ正しく配置するのは結構時間がかかります。
しかしこのような作業を数クリックで整列してくれる「Place Component Names」機能が CreatorプランとEngineerプランで利用できます!
「Place Component Names」は CreatorプランやEngineerプランで 以下の場所から利用できます。
Menu > Auto Place Components > Place Component Names
「Place Component Names」が約に立つシチュエーション
部品を配置する際、以下の例がのように各部品のリファレンスが、他の部品、配線、パッドなどと重なって視認し難くなってしまうことがあります。
当然これらは一つ一つ必要に応じて移動していく事になりますが、「Place Component Names」はこれらの作業をかなり軽減させる事ができます。
「Place Component Names」の使い方 。
Tools (ツール)メニューからPlace Component Namesを起動します。
次の選択画面が表示されます。
Allowed Positions (位置の指定) : リファレンス名の配置位置としてコンポーネントとの相対位置を複数指定することができます。
Items To Avoid (回避位置の設定) : リファレンス名の配置場所として不適切な場所を設定することができます。この例ではすべてのアイテムとの重なりを除外するように指定しています。
リファレンス名再配置の実行
OKをクリックすると、先ほどの設定で各リファレンス名が再配置されます。
これは「全部品」で一括に行われます。特定部品のリファレンスだけに適用することはできません。
満足な結果でなかった場合は、「undo」(元に戻す) で元に戻し、設定画面を変更して再配置をおこないます。
上記の設定を使用すると、PCBのレイアウトが次のように更新されます。
コンポーネントのリファレンスはすべて許容範囲内の位置にあり、水平に配置されています。
再配置の実行前のようにDISP1とDISP2のリファレンスの相対位置を揃えたい場合は、DISP2のみマニュアルでコンポーネントの上側のビアの上に移動させる事で実現できます。
この「ビアの上に配置」が問題ないのであれば、Place Component Names でも設定次第で同じように配置させる事ができます。
例えば「Items To Avoid」 (回避アイテム) で 「Vias」(ビア) のチェックボックスのチェックを外して実行すると
結果:
このように DISP2をコンポーネントの上側の中央にビアと重なるように配置される事ができました。
いつ「Place Component Names」は実行するのが良い?
この機能はいつでも実行できます。しかし、対象が全リファレンスになってしまうため、既に手動配置したリファレンスも勝手に再配置されるかもしれません。
ある程度 PCBにコンポーネントを配置し終えた時点で直ちに使用することをお勧めします。方向が統一され、基本テキストが適切な位置になります。
もちろん設計レイアウト完成間近に、手動でリファレンスを再配置することもできます。
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