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このチュートリアルの対象利用者:
DesignSpark PCB V11.0.0DesignSpark PCBは、デザインルールチェック(DRC)機能を備えています。この機能は、[Tools] --> [Design Rules Check]か、ツールバーのアイコンをクリックすると利用できます。
DRCは、DesignTechnologyで設定されているデザインルールパラメータと照らし合わせチェックを行います。DesignTechnologyでのルールの設定方法はこちらのページやツールのヘルプページ等を参照してください。
DRCを実行すると以下のようなCheck Designウィンドウが表示されます。そこには、設計や製造上のチェック項目が選択できます。これらのオプションは、個々又はグループで選択できます。
始めから全項目をチェックすると膨大なエラーが出力されるので、グループ単位でひとつずつチェックしていくことをお勧めします。この状態で「Check」ボタンをクリックすると下記のようなエラーが出力されます。
エラーを修正には、Interaction Barの「Goto」タブが便利です。
F9キーを押してInteraction Barを起動し、下部の[Goto ]タブを選択して、プルダウンメニューから[Error]を選択します。するとDRCエラーとその場所の座標の一覧が表示されます。これ以外にもメモ帳でもエラー結果が表示されます。さらに、編集画面の基板面上にエラー種を示す「T-B」といったようなマークが、エラー発生場所に表示されます。この時、1つのオブジェクト上に複数の幾重にも重なって表示される場合があります。
Interaction Barのエラーリストをクリックすると、編集画面の該当箇所のエラーマークがハイライト表示されます。よってこれらのエラーの原因を解明し、解決していきます。
上記の例では、基板外形線と穴との距離(クリアランス)が小さいたえエラーとなっています。よって基板外形をもっと広げます。例えばこの基板の穴は、外形線から2.5mmのクリアランスが必要です。
以上の対応を行い再度DRCを実行すると、穴の周辺にあったエラーが表示されなくなりました。Interaction Barのエラーリストからもそのエラーがなくなっていると思います。このように、DRC作業では、一旦表示されたエラーを一つ一つ解決し、再度DRCを実行することで、エラーが削除されたことを確認しながらすすめます。
このようにエラーがなくなったらチェック項目を増やしていき、最終的には全部のエラーを解決していきます。下図は、すべてのチェック項目を有効にした場合の結果です。
この画面では「R4」というシルクス文字と部品パッドのクリアランスがエラーとなっています。実際の製造工程では、はんだパッド上にシルクスクリーンが印刷されると、はんだの問題が発生する可能性があるため、それを避けるためにこのエラーを解決する必要があります。よって部品のリファレンス番号、ここでは「R4」をパッドの外側まで移動させます。
ここに記載された内容は、デザインルールチェック機能の一部の使用例に対応しています。詳細は、エラーの種類を説明しているヘルプを参照してください。
またDRCエラーは、問題の可能性を示した「警告」であることに注意してください。ソフト開発やプログラミングに例えると、エラーというよりワーニングと考えた方が近いと思います。よって、DRCエラーとなっていても、そのまま製造に出すという判断もあり得ます。例えば基板外形線上にコネクタ部品を重ねて配置する場合などが、その典型的な例です。
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