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LoRaWANグローバル会議「The Things Conference 2019」参加レポート

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LoRaWANを世界規模で牽引するThe Things Network(以下「TTN」と表記)、そのTTNが主催とする国際カンファレンス「The Things Conference 2019」に今年も参加してまいりましたのでそのご報告です。なお昨年のThe Things Conferenceレポートはこちら。

「The Things Conference 2019」は、2019年1月31日と2月1日の2日間、オランダのアムステルダムにて開催されました(カンファレンスの公式サイトはこちら)。参加人数は2日間の合計で約1500人、これは昨年の750名の倍となっており、LoRaWanやTTNの急速な普及を反映した結果となっています。参加費は参加を希望するワークショップ数により以下の3段階にわかれていました。
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以下は会場で使われた本カンファレンスのオープニング動画です。

動画にもありますように2019年1月末時点でThe Things Networkの利用状況は

  • 全世界の設置ゲートウェイ数:6,000台
  • 登録ユーザー数:60,000人
  • 利用する国・地域: 100ヵ国以上
  • The Things Conferece開催実績:5カ所
  • 日々のLoRaWANパケット処理数: 5,500,000パケット

まで成長しました。

カンファレンス前夜、アムステルダムのホテルジャカルタにて、Keynoteスピーカーを囲んだにパーティがおこなわれました。ホテルジャカルタは細長い建物でパーティ会場は両面とも先端は総ガラス張りでとても開放感がありました。

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写真の左からarmのMBedデバロッパーエバンジェリストのJan Jongboomさん、真ん中は筆者、右はM2Bコミュニケーションズ・ディレクターの都竹さん。LoRaWANスタックのMbed OSへの移植、FOTA(Firmware Over The Air)をTTNと技術リーダーのJohan Stokkingと共同開発などなど、いろいろな話に花が咲きました! 

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カンファレンス初日の1月31日、朝から冷え込み今にも雪が降りそうな天気の中、アムステルダムのセントラル駅からのチャーター船便に揺られること約10分、あまりの寒さに鼻水をたらしながらの会場に入りました。

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事前予約したスマホアプリのQRコードを受け付けの端末にかざすとチケットタグが自動印刷できます。会場入り口は、プラチナスポンサーであるSemtech社のブースがありました。両脇には20社とほどのLoRaWANに関するサービスやデバイスやゲートウェイを取り扱っている会社ブースが並びます。 奥にKeynoteスピーチをすための会場があります。

*会場の間取図

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初日最初のKeynoteとして、The Things Network(The Things Industries)のCEOであるWienke Geizeman氏とCTO Johan Stokking氏の両人が揃ってスピーチしました。スピーチは朝9時30分からでしたが9時頃に開場に入ったら、スピーチ練習中の2人を見ることができました。挨拶をしましたが、珍しくスピーチ内容の摺合せを2人真剣にしていました。(こんな2人を初めてみました)

*オープニングKeynoteの前の様子

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*Keynote会場は時間前にあっという間に満席。今回のオープニングKeynoteは、二人で原稿を練ったらしく盛りだくさんの内容でしたので、概略を列記します。The Things Industries CTOのJohan StokkingさんからこのThe Things Conference開催の趣旨と目的について語られました。かなり、文章を考えてる感じ(笑)

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The Things Industries CEO Wienke Geizemanさんと掛け合いをしながら、The Things Conferenceのスポンサーについての説明が行われました。この中で、Semtech以外に、LoRaトランシーバーにArm Cortex-M0を搭載したMCUがMicrochip社からリリースされることが発表されました。Microchip社は、前夜祭のパーティの席でも担当役員が挨拶をするなど、LoRaWanへの熱のいれようが伝わってきました。

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この2つあとにKeynoteスピーチをするMicrochipの役員 Xavier Bingaletの顔写真が表示されました。彼のスピーチは、

How to build a secure provisition workflow and strengthen authentication to TTI’s join servers.

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新たに目玉商品として多機能LoRaWANセンサノード「Generic Node」を発表。近日リリース予定とのこと。「Generic Node」は 最新のMicrochip ATECC608Aとarm MBed OSをベースに下記8個センセンシング機能を単三電池1個で駆動するデバイスだそうです。

  1. Light
  2. Mobus
  3. Proximity
  4. Moisture
  5. Orientation
  6. Water
  7. Touch
  8. Temprature

 

展示ブースで飾っていたGeneric Node の試作品

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Generic Nodeのエコシステムとしては、

  • 有料版The Things Industriesサービス
  • Micriochip
  • arm MBed OS
  • 初代Things Gateway開発元でもあるTWTG
  • そして発売は、RSコンポーネンツ

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さらに台湾Gemtek製ながらもOEMブランドとして2つの低価格LoRaWANゲートウェイをリリースします。

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最後に抽選で100名にプレゼントするというThe Things Gateway Mini(実売US$69)

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これも来月、RSコンポーネンツの専用サイトから発売開始します。

パブリックLoRaWANネットワークのThe Things Networkに加えて、有料B2B向けLoRaWANサービス「The Things Industries」のゲートウェイ数が公開されました。The Things Networkはこちらサイトでアクティブ&非アクティブともに確認できます。しかし、The Things Industriesの情報は、いままで非公開でした。

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右側が、The Things Industriesの契約企業、欧州の通信キャリアも含まれています。

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いきなり動画で中国語でコメントされたので誰だかわかりませんでした。TencentのCEO Pony Ma(Ma Huateng)のコメント。髪の毛をきっていて坊主だったので誰だかわかりませんでした。We are going to speed up the development of the IoT developer community in Chinaと共通語で話していました。(注:中国 Tencent社のLoRaWan採用については日本でもニュースになりました。

個人的な見解ですが、昨年11月に深セン訪問の際にSeed Studio CTO Albertさんと面談する機会があり、既にお茶畑を TTNでIoT管理をしていました。 第二世代のLoRaWANゲートウェイとノードのサンプルを見せてもらいました。 深センの連中は、やっぱり早いなあという印象でした。 これに地元ITジャンアントのTencentが加わることで、よりLoRaWAN普及は加速すると感じました。

日本からアムステルダムまで訪問されたビーマップの須田取締役が、この抽選にあたり1台 Things Gateway Miniをゲットされました。 羨ましい!

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その他、興味深いKeynoteは、私のブログでおいおい紹介させていただきますがここでは ArmのJan Jongboomさんのみご紹介します。日本でも2度ほど食事をしているので、彼は茶目っ気があって、前日私とパーティで飲んだためか、私の著書であるThe Things Network本を持つWienkeさんとJohanさんの写真を自分のプレゼンでつかってくれました。

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Jan Jongboomさん本人が、MBed OSにLoRaWANプロトコルスタックを移植し、いかに効率よく大量にノード側のファームウェアをアップデートするか、メモリ管理、フラグメンテーションなどを考えながら低速でも安定的、効率的にアップデートする方法をプログラムしています。

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2年前からバージョンアップを繰り返し、TTN CTOのJohan Stokkingと共同で開発しで数万ノードを一気にFOTA(Firmware Update Over The Air)を実現したのです。さらによりセキュアに鍵管理する方法も説明しています。

下記のようなKeynoteスピーチとワークショップが2日間で行われました。

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2019年2月1日、カンファレンス2日目の朝、アムステルダムの天気は雪でした。

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今回のThe Things Conferenceでは、日本から唯一参加されるM2Bコミュニケーションズの親会社Abit社檜山社長のKeynoteスピーチを楽しみにしておりました。他の日本企業の皆様にもAbit社のように世界に向けてチャレンジしてほしいと心から願っております!

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ABit社とM2Bコミュニケーションズ社の位置づけ、Abit社の本社のある八王子の紹介。

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八王子市内には既に20台のLoRaゲートウェイを設置済。実証実験で45台のLoRa水位センサノードで監視中とのこと。

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水位センサーの状況は、現状把握と現場のカメラも管理画面で確認可能。さらいに関東圏で合計500台の水位センサーを施行済。かなり大規模なIoTインフラ。

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このセンサノード、非常に面白い。世界を見回してもこんなセンサーをつくるメーカーは無い。昨年、初めてサンプルみた時に感じました。檜山社長の流暢な英語も内容も解り易く、とてもよかったです。お疲れ様でした。

追記:この地殻変動ノード、東京電気通信大学の早川先生の地震予知学の電磁気変動と連携できれば、世界市場に輸出できるシステムになると感じております。Deep Learingによる地震予防予知システムとして展開できるかも。

IoTソリューションを日本から海外に展開することも可能だと私は思います。他の日本企業の皆様も規模の大小にかかわらず、来年The Things Conferenceに挑戦してほしいものです!私もお手伝いします。

昨年と同様、Wall of Frame、壁掛けサンプルも今年も継続してありました。

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さらにドイツのコングロマリット企業であるBoschも専用ブースを構えてました。このLoRaWAN対応多機能センサについて、開発経緯を以前から聞いていたので説明員と会話がよく理解できました。世界販売は、4月3日ということです。

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BoschのXDK(Cross Development Kit)に拡張LoRa通信機能を装着した状態

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Boschブースでは、その他LoRaベースのパーキングセンサシステムを展示していました。

その他に変わったところとしては、LoRaWANゲートウェイにブロックチェーンモジュールを組み込んでいるフランス企業のブースがありました。

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2日間無事に閉幕し多数のボランティアにささえられてThe Things Conference 2019は終了しました。

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2019年2月6日 Tokyo,Japan
The Things Network Ambbasador Japan
Hidetoshi Yoshida
吉田秀利
hide@thethingsnetwork.org
https://www.thethingsnetwork.org/country/japan/

*The Things Network に興味をお持ちの方はこちらの書籍を参照ください。

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The Things Network Japanアンバサダーをしております。 よろしくおねがいします。 www.crijapan.jp
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