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前回紹介した「ブリージングドレス(Breathing Dress)」プロジェクトについて、今回は実際に構築していった過程を説明していきます。旅の中でドレスを縫製するのは大変難しいものでしたが、同時に楽しいものでもありました。本記事ではプロジェクトの第一弾として、フロリダの父の家からバルセロナ、そしてエルサレムへの帰国までの旅で作成した部分を紹介します。

フロリダでドレスとLED等の電子部品の到着を待っている間に、まずライトとディヒューザーの配置を何パターンかスケッチしておきました。

sketch of where the lights and diffusers would go

図 ライトとディヒューザーの配置模索

その後、郵送されてきたドレスに、紙を切り抜いてそれをピンで留めて簡単に見た目のチェックを行いました。

Test patterns pinned to dress

次にプロジェクトパートナーのYukiから3Dプリントされたディヒューザーを受け取り、見た目をチェックしました。チェックをしていく中で円形の「バブル」形状のが良いということになりました。この形状では位置決めもそれほど難しくなく、旅行中に縫うことを考えても最良の形状でした。

Diffused LED - Connected to Adafruit Flora

Bubble & Geometric Diffusers

電子部品やディヒューザーを取り付ける部分の生地を硬くするために、ワンピースの内側にアイロンで裏打ち(芯地)したものを取り付けました。そして、安全ピン(型紙を貼り付けたもの)の位置から、ネオピクセルを縫い付ける位置を決定しました。LEDの位置が決まったのでスペイン旅行に持っていけます!

Mapping out where the neopixels would sit

スペイン旅の途中に仕事の関係でフロリダからバルセロナに飛びました。その道中のホテルで少し時間があったので、材料を取り出して縫い始めてみました。

Started sewing on the dress

ネオピクセルは上に置き、配線は布の下に隠したかったので先に配線を縫い付けました。今にして見ると、配線はとてもかっこよく見えたので上の層でも良かったと思っています。

また、旅行中のプロジェクトの構築途中に(自虐的な意味の)素晴らしい発見がありました。私はフライトのためにバッグの中身を必要最低限にしていたので、ハサミを持ってくるのを忘れてしまったのです。そこで代わりにあった爪切りを導電糸の切断に使ったのですが、全く切ることはできませんでした、あらら。

また、外出中に縫うことの難しさを電車内で痛感しました。ドレスの生地が何層にも重なっているため、どこで何を縫っているのかが分かりにくく、加えて導電糸は結び目をうまく保持できないのです。さらに、新しい発見としてトレースを縫っていくなかで、ドレスが2層ではなく3層であることを知りました。もう一つの大きな問題点はマルチメーターを持っていなかったことで、縫製中に電気的に正しく接続されているかを確認する方法がありませんでした。これについては帰国するまで待つしかありませんでした。

hot glued the traces in place

次の旅はバルセロナからエルサレムへの帰路でした。そこで配線の縫製を終え、結び目がほどけやすかったのでホットグルーで固定しました。そして、ネオピクセルを縫い付けました。最初は一番上の層に貼ろうと思っていたのですが、薄手の生地だったためシワにならないようにしながら貼っていくのが大変でした。結局、ネオピクセルは薄手の生地の下に置くことにしました。これは、もし私とYukiがディヒューザーを使う時間がない場合にプリントと片付けに必要な時間を考慮した結果です。また、薄手の生地が光の拡散を助けるという別の利点もあります。

neopixels positioned under sheer fabric

neopixels positioned on top layer

全てのLEDとその配線が完了したら、いよいよテストです。スペインでは外出先のため十分なテストが行えませんでしたが、エルサレムの自宅にはマルチメーターがありましたので全てチェックすることができました。マルチメーターによると全て正常に接続できているようでしたが、実際にAdafruit Floraでテストプログラムを走らせてみるとうまくいきませんでした。

顕著な問題として配線の接続があまり安定しないことです。特にドレスが動いた時にその問題が発生していました。私の推測では導電糸を結んでいる箇所で接続の問題が起こっているのだと考えています。

この時点で私はまた旅を始めようとしていたので、ケンブリッジにいるYukiの元に進行中のドレスを送り、そこではんだで接続問題を解消してもらうことにしました。前述したように私は頻繁に旅をします、数か月前にアイルランドからイスラエルに移動するときに様々なものを処分しなければならなかったので、その中にはんだごてもありました。

接続問題が解消できたのでプロジェクトを次のステップに進めました。大気(質)センサーを取り付けて、それに応じてLEDが動作するようにプログラミングを始めました。

neopixels illuminated - effect 1

neopixels illuminated - effect 2

neopixels illuminated - effect 3

パート2はこれらの接続問題を完全解消して、いよいよSPS 30センサーの説明に移ります。

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