家庭内循環デバイス「Multi-functional Tank」の開発
1. 開発背景
近年、単身世帯の増加や防犯意識の高まりにより、「家庭内を簡単に巡回・操作できるスマートデバイス」への需要が高まっています。本プロジェクトでは、スマートフォンから遠隔操作できる「戦車型監視ロボット」を開発しました。このロボットは屋内を自由に移動し、障害物を自動で検知し、Webベースの簡単な操作で誰でもすぐに使える防犯支援を提供します。
また、「一人でも何かを操作できる」という感覚が安心感を与えるという副次的な利点もあります。
2. 応用シナリオ
- 家庭の防犯対策:不在時の単身者住宅を遠隔で見守ることができます。
- 異常音の確認:不審な音が聞こえた際に、遠隔で状況を確認することが可能です。
- 個人の娯楽:このシステムは、リモコン戦車として遊ぶこともできます。
3. 機能紹介
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移動制御:モーター制御により、前進・後退・回転など自由に移動できます。直感的なUIにより、誰でも簡単に操作可能です。
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障害物検知:戦車前方に超音波センサーを設置し、リアルタイムで距離を測定します。接近する障害物を検知し、自動停止や警告機能を備えています。
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カメラ機能:
- リアルタイム映像送信:車両からスマートフォンへライブ映像を送信し、精密な遠隔操作を実現します。
- 写真撮影・保存:任意のタイミングで写真を撮影・保存でき、記録や分析に活用できます。
4. 使用方法
ユーザーは、指定されたIPアドレスとポートにアクセスすることで、操作パネルを読み込み、遠隔操作を開始できます。
5. 技術概要
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ハードウェア構成:
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メインコントローラー:Raspberry Pi
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ドライバーシステム:2つのモーターとドライバーモジュール
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センサー:超音波モジュールで距離測定と障害物認識
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電源:USBモバイルバッテリーで長時間稼働
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カメラ:リアルタイム映像送信用
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ネットワーク通信と制御ロジック:
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サーバー側(Raspberry Pi):Flaskを使用したPythonサーバーがユーザーコマンドの受信、GPIO制御、センサーデータ取得、映像送信を担当します。
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通信プロトコル:HTTP通信により指令を送信
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クライアント制御システム:
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Androidアプリ(フロントエンド)はIPとポートにアクセスし、HTTP経由で指令を送信します。
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指令はURLパラメータとして送信され、結果はJSON形式で返され、アプリで処理されます。
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6. 動作例
実際の動作を動画にまとめました。こちらから動画が視聴できます。
ログイン画面でIPアドレスとポート番号を入力し、サーバー側に接続します。
Android端から操作して、戦車を任意の方向に進ませることができます。
障害物との距離が近すぎる場合、警告ウィンドウが表示されます。
撮影された写真はアルバムに保存されます。
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