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ルネサス製開発キット「EK-RA6M4」レビュー

今回の「開発キット 開梱レビュー」では、DesignSparkの女性技術者のカミラさんがルネサスエレクトロニクス社のEK-RA6M4開発キット(評価キット) (206-4728) をレビューしています。このキットにはRenesas Advanced (RA) 32ビットMCUファミリーの最新製品であるRA6M4マイクロコントローラが搭載されています!

またキットを開発したルネサス社のグループ・プロダクトマネージャーにインタビューを行い、他の開発ボードとの違いやキットのスタートアップ方法についてお話を伺いました!

ここでは下の動画でEK-RA6M4開発キットの魅力などを説明しています!ぜひご覧ください。*動画は英語音声です。以下の説明は動画での内容を簡単にまとめたものです、ぜひ動画と合わせてご覧ください。

概要

ルネサスのRA6M4は高速接続とセキュリティを必要とするアプリケーションに適したマイコンです。産業用アプリケーション、高度なセキュリティシステム、ビルディングオートメーション(BA)などの高速接続とセキュリティを必要とするアプリケーションを対象としています。キットの内容物はEK-RA6M4ボード、マイクロUSBデバイス、ホストケーブル、イーサネットパッチケーブルが含まれています。

Renesas EK-RA6M4 board layout

MCUネイティブピンアクセスエリア

このボードには動作周波数200MHz、1MBフラッシュ、256kB SRAMを備えたのArm® Cortex®-M33 core RA6M4 MCUが搭載されています。このMCUは144ピンのLQFPパッケージで提供されています。この4つの40ピンオス型ヘッダーを介して、RAマイコンのすべてのピンや電源ポートにアクセスする事が出来ます。これはRA6M4 MCUを使ってカスタム回路を試作・テストしたい場合に特に便利です。またMCUの電流測定ポイントや複数のクロックソースもこの部分に用意されています。

特別機能アクセスエリア

RMII(Reduced Media Independent Interface)対応のイーサネットトランシーバーとそれに対応するRJ45標準イーサネットコネクタ、そして外部メモリ拡張オプション用の32MB Quad-SPIフラッシュと64MB Octo-SPIフラッシュで構成されています。

システム制御・エコシステムアクセスエリア

この領域では設計者の知識や経験を再利用できるように、多くのRAキットで非常に似たもので作成しています。

ボードへの電力供給に関してはいくつかのオプションがあります。1つはフルスピードUSBとデバッグUSBの両方のコネクタを使用して動作電圧5Vを供給します。またここには同じ機能を実行できる2つのテストポイントもあります。オンボードのLDOはMCUおよびその他周辺機器用に5Vを3.3Vに変換するために使用されます。

同様にこのキットには複数のデバッグオプションを利用できます。Debug USBコネクタを介したルネサス製のS124 MCUによるオンボードデバッグ、10ピンおよび20ピンのCortex Debugコネクタを介した外部デバッグツールによるDebug In機能、およびデバックアウトオプションが含まれます。これによりオンボードのS124 MCUを使用して外部のRA MCUをデバッグする事ができます。

最後にこのエリアは2個のSeeedGrove®システムコネクタ、SparkFun®Qwiic®コネクタ、MikroElektronikaTM mikroBUSコネクタ、2個のDigilent PmodTMコネクタおよびArduinoTM Uno R3互換コネクタで構成されています。これらは最も一般的な5つのエコシステム拡張をサポートしています。

EK-RA6M4キットの他社との違いは?

  • スーパーセットRA6M4デバイス:多数の高速シリアル接続と統合されたセキュリティ、高いメモリ密度、多数のGPIO
  • オンボードイーサネット、Octo-SPI、Quad-SPI、USB FS Host & Device
  • 複数のデバッグモード:スタンドアロンデバッガの必要性を排除
  • 製品のあらゆる側面の細部に配慮し開発:簡単に、楽しく、ストレスなく開発、使用
  • 短期間での学習習得:RAキット全体で標準的な機能を備えているため、知識や経験の再利用が可能
  • プロトタイピング時短:複数のサードパーティ製モジュールを同時に接続し、最終製品に関連する機能をテストドライブする「ユーザー機能」の提供

始めよう!

さてEK-RA6M4開発キットの魅力が伝わったと思います。そこでEK-RA6M4開発キットを始めるにあたって必要なリソースを以下にまとめました:

  • キット:ユーザーマニュアル、クイックスタートガイド、および多くのサンプルプロジェクト
  • RTOSやドライバーなどを含むミドルウェア「Flexible Software Package」
  • 付属の開発ツール:e2 studio開発ツールチェーン、各種コンパイラ、デバッガなどをサポート

キットの詳細やコード/ユーザーマニュアルのダウンロードをご希望の方は、こちらのキットページをご覧ください。

I am an electronics engineer turned data engineer who likes creating content around IoT, machine learning, computer vision and everything in between.
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