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Microchip社の最も人気のあるインサーキットデバッガMPLAB® ICD 3 の後継機として、MPLAB® ICD 4が発売されました。
デバイスの発達、マイクロコントローラの処理速度の向上、そして高性能な電子製品への需要の上昇によって、設計用アプリケーションはますます複雑化しています。また、マイクロコントローラの処理速度の向上により、ICE(インサーキット・エミュレータ)に対する要望は高まっています。次世代デバッグツールであるMPLAB ICD 4は、現在だけでなく将来的にもこのような要求を満たすために、大幅なパフォーマンスの向上を実現しています。
機能
MPLAB ICD 4にはMPLAB ICD 3の全機能に加え、以下の機能が備わっています。
- 1.20~5.5Vの広範な出力電圧
- オプションによる1A出力(外付式電源AC002014を使用)
- 接続機器のプルアップ/プルダウンをオプションで選択可能
- デバッグ速度をプログラムで調整可能
- JTAGデバッグ機能
- 2MBのRAM
MPLAB ICD 4はすべてのFlash PIC® MCUとdsPIC® デジタルシグナルコントローラ(DSC)向けの次世代プログラマソリューションであり、MPLAB® X IDEとのシームレスな統合を実現しています。
以下に記載しているICD 3と比較したデモからも分かるように、本製品は高速な処理,通信速度を実現し、デバッグ時間を短縮しています。
ICD 3とICD 4の対照比較デモ
このデモでは、ICD 4とICD 3が最大級のメモリをもつPIC32MZ2048EFのメモリを使い切るまでプログラムを書き込み、メモリが完全に埋まるまでの速度を示しています。
PIC32MZ2048EFのメモリを完全に使い切るため、このプログラムは未使用のメモリロケーションに書き込まれています。また、フラッシュメモリにも書き込むため、2MBの16進数ファイルを作成しました。ICD 4とICD 3の両方に対して同時に書き込みを開始するために、MDBCoreを使用して実行しています。プログラムの書き込み中は、経過した書き込み時間を画面上部のタブレットに表示しています。
Explorer 16/32開発ボード(DM240001-2)とPIC32MZ EF PIM (MA320019)を使用するこのデモでは、MPLAB ICD 4はMPLAB ICD 3のほぼ2倍の速度で書き込んでいることがわかります(使用するマイコンやプログラムによって異なります)。MPLAB ICD 3も同じ条件で書き込んでいますが、MPLAB ICD 4の書き込み時間が19.01秒である一方、ICD 3の書き込み時間は33.74秒とほとんど2倍の時間がかかっています。以上のことから、ICD 4の通信と処理速度がICD 3と比較して大きく向上していることが分かります。
まとめ
一般的に、デバッグツールを選択する際に最も重要な要素は、速度と開発のしやすさです。ICD 4の大幅な速度の向上は待ち時間を短縮し、デバッグの生産性を向上させます。さらに、対応するデバイスの種類が豊富であり、MPLAB X IDE経由で開発が可能であることから、ICD 4によって開発を円滑に進めることができます。このように、ICD 4を使用することで開発期間を大幅に短縮することができます。
もっと詳しく
詳細については、Microchip社の「Getting started with the MPLAB® ICD 4」のビデオをご覧ください。
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