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「スマートカメラがついに現実のものに!」
いや、実はまだなのだ。ハードウェアはさらに余裕あるものに、アプリケーションは継続して動作するようにさらなる改良が必要だ。
ではまずスマートカメラとは何だろうか?普通ならばIPもしくはUSB接続カメラをコンピュータに接続し、このコンピュータ上でリアルタイムに解析を行う。もちろん、それを動かすのにパワフルなゲーム用のリグやサーバは必要ない。そう、Raspberry Pi Model 3で十分なのだ。
ソフトウェアはスマートカメラで鍵となるポイントだ。一般的にソフトウェアには、より効率的なプログラムと、低消費電力が求められているのだ。
スマートカメラでできることとは?
まずは「スマート」について考えてみよう。最新の消費電力に関する技術の発展により、複雑なカメラでの認識処理などを簡単に実現できるようになってきた。例えば、
- 生産ライン上に完全に密封されていないソーダのボトルがあるとしたら?
スマートカメラはこれを認識し、生産のプラントマネージャー(工場管理者)にこれを指示し、生産を一時停止することなく修正を可能にする - プラントマネージャーにとって嬉しいことは?
生産ラインは怪我が発生する前に停止するため安全だ - ビルの建設工事を行う人たちが硬いヘルメットなしで建物の領域にはいったら?ビーコンが点滅し、その危険を伝えてくれるだろう
- 2つのフォークリフトがお互いぶつかりそうな場合は?
ブザー音が鳴り響き、フォークリフトが自動的にブレーキをかけ停止するため衝突事故を防ぐ - オフィスの電灯がつけっぱなしの場合は?
システムによって電灯がオフになる - オフィスの駐車場がいっぱいですか?
他の駐車場の案内など、いくつかのアドバイスをもらうことができる
もちろん、上記のアプリケーションの多くはセンサやスイッチなど、他の技術を使用して実現することも可能だ。スマートカメラをこれらの“代わりとなる選択肢”にするためには、それらがもっと便利であり、一般的な利用が可能にならなければならない。スマートカメラは、これらのアプリケーションのいくつか、いや全て以上に利用することが可能だ。再利用、再プログラミング、そうして複数のタスクを同時にこなすことができる。赤外線カメラはさらに新しい可能性を秘めているだろう。
“異常(アノマリー)”について
ほとんどのスマートカメラは“正常(ノーマル)”であることに基づいて動作する。異常に伴う変化がどの様に見えるか、決まった入力の値に基づいてプログラミングを行うのではなく、「通常の動作」に焦点をあて、これからはずれた動作=異常な動作と見なして、異常を検知することができる。こうした異常にはずれた値は、チェックするデータのパターンから目立つようにフラグを立てられる。
安全上の理由から、特定の色のベスト(例えば、工場でよくある明るい黄色)を工場で着用しなければいけない状況を想像してみよう。スマートカメラを工場入り口に設置すると、通過する人皆、この明るい黄色のベストを着用していることが確認できる。これらの人々を記録していくと、「正常=黄色のベスト」となる。そこでベストの着用を忘れて入ろうとした場合には、「異常=黄色のベストではない」と判断、検出してアラームを鳴らすだろう。
これからどうする?
もし現在設置している全てのセキュリティカメラをスマートにできるとしたら?あなたのオフィス、工場、住まいをもっと効率化、もっと管理しやすくなるとしたらどうだろう。Raspberry Piを使えば、サーバやIBM Watsonのような、より強力なハードウェアを利用してさらに検出・処理できることが想像できるだろう。
あなたに必要なものは、あなたの状況にマッチした適切なソフトウェアだ。顔認識の例だと、あるオープンソース(https://facedetection.com/software/)が利用できる。また、その他にもいくつかの商用ベンダーの製品も入手できる。Googleでいろいろ検索してみよう。また、顔認識システムを考えている消費者に焦点を当てたNest Cam IQやNetatmo Presenseのような認識に特化したカメラを入手することもできるはずだ。
スマートカメラが近い将来に商品化するだろうが、ビジネス向けや産業用のスマートカメラが主流になるにはまだ時間がかかる。そこで自身でこうした認識システムを作成するなどの個別の解決策が必要となってしまうだろう。私達はこれらの技術をさらに検討するので、是非すぐにでもスマートカメラへのニュースに普段から注目しておいてほしい。