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自転車のライトとインターネット
北アイルランドにある See.Sense社は 世界初インターネット接続可能な自転車用LEDライト「See.Sense ICON」を開発しました。LEDライトとしてサイクリングを安全に保ちつつ、将来のスマートシティ形成に必要なデータを収集する端末をおもいつき、そのアイデアで数々のコンテストで入賞してきました。
See.Sense社は、当時シンガポールに在住していたPhilip McAleese氏(共同設立者 CEO)の考えから始まりました。彼は、約80%の交通事故が通勤通学中に発生していることに着目し、なにか改善ができないかと考えていました。そこでPhilipはスマートフォンの技術をライトに統合させることが有効的ではないかと思いつきました。
「昼間でもよく輝き目立つライトを作りたいと考えていました。しかし明るさと、大きさや駆動時間のバランスを考えなければなりません。See.Senseは様々な技術を駆使して、小さくても万能なライトです」 とPhilipは述べています。
銀行で働いていたPhilipですが、このアイデアが思いついたとき、大学での工学学士(電子、ソフトウェア工学)の知識を使い、一目散にプロトタイプ基板の設計に取り組みました。そそのプロトタイピングの中で、設計資料やドキュメントなどが学生時代よりもずっと見つけやすくなっている時代の変化にPhilipは驚かされました。当時は一般人が部品を入手することはもちろん、データシートの入手ですら一苦労していたからです。
彼は、RSの開発キットを使用し、センサとマイクロコントローラを評価し、プロトタイプを完成させました。そのプロトタイプをサイクリング仲間に紹介したところ、一人、また一人とこのライトに興味を持ってくれました。そしてついに100人目に興味を持ってくれた人が「自分用に一つ売ってくれ」といわれた時、「これは売れる!」と確信し会社を辞めることにしました。
Philipと妻Ireneはシンガポールから北アイルランド移り住み、See.Sense社を設立しました。彼らは電子基板を製作するにあたってRSを利用しました。RSは在庫が多く、また即日でパーツを届けてくれるなどサポートが手厚いからです。週末に設計し、すぐに製作できたためとても助けになりました。
最初のバージョンは、自転車運転に重要とされる箇所を周囲の明るさ応じ必要な分だけ光らせるもので、その後、特許を出願しました。加速度センサと照度センサで路面、向き、サイクリングの動作、温度と光のレベルなどを監視し、より明るく、速く点滅するタイミングと、節電するタイミングを決定します。See.Senseの最新製品のICONはBluetooth Low Energy(BLE)を使い、スマートフォンと接続することができます。スマートフォンと接続することで、指定された連絡先へ、衝突検出アラート、盗難検出アラート、バッテリー残量警告、独自で光を制御することができます。
2回目にKickstarterで資金調達に成功した後、欧州のエレクトロニクス産業賞「The Elektas」で「消費者製品イノベーション賞」を受賞したほか、Roadなどのサイクリングコミュニティからの認知度も高く評価されています。そののち、大手小売業者が在庫を持つようになり世界50カ国以上に出荷され、イギリスおよびアイルランドのローリーと販売契約を結んでいます.