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Musical Micas - RS Pro マイカコンデンサはオーディオ用コンデンサに最適

新しいRS Pro マイカコンデンサ

新しいRS Pro マイカコンデンサには、

  • CA1Dシリーズ (リードピッチ:10mm)
  • CA2Dシリーズ (リードピッチ:20mm)
  • CA3Dシリーズ (リードピッチ:40mm)

の3種類があるラジアルリード形のコンデンサーだ。容量範囲は1p ~ 200n Fであり、10nF以下の容量の製品がCA1Dシリーズ、50nF以下の容量の製品がCA2Dシリーズ、それ以上の容量の製品がCA3Dシリーズとなっている。下は510pFのRS Pro マイカコンデンサの画像である。

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マイカ(雲母)の利点

ポリスチレンフィルムコンデンサは、かつてはフィルタやRIAAアンプなどの高精度オーディオアプリケーションによく用いられていた。しかし最近ではフィルムの不足と、高温に弱くはんだ付けの際に融解しやすいという特性のために、調達が困難になった。

マイカの温度計数は+ 35 ppm /℃の温度係数を有し、ポリスチレンの温度計数が -150 ppm /℃であるのと比べて温度特性に優れており、すべての誘電体の中で最高の安定性を示す。これは、縁を補強するために銀ペーストを塗布した状態で、高温(560 ℃)で銀雲母シートを焼結することによって実現されている。

次に、コンデンサ素子へ電解液を含浸させる真空含浸には、Napelec Cを用いている。Napelec Cとは、高圧用油含浸紙絶縁ケーブル用に特別に開発された合成ポリブテンワックスである。これにより、下の画像に示すような固体の非共振構造が作成される。一方、従来の劣ったマイカコンデンサは鉄製のリード線を使用したクランプ構造を持つ。その磁性と球根状の端は非常に厄介である。

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Napelec Cを用いた真空含浸

ポリスチレンコンデンサは長期的な応力に弱く、亀裂が生じやすいという問題がある。一方、100年以上前から生産されてきたマイカコンデンサは、長期安定性が証明されている。また本製品は拡張箔積層型コンデンサであり、非常に低い損失と優れた高周波特性を有している。ポリスチレンコンデンサは一般的に箔巻型コンデンサである。
本製品の許容差は1 %(10 pF以下の製品は±0.5 pFの許容差)となっている。これらは、高品質オーディオ機器で使用されている金属フィルムおよびタンタル箔の抵抗器に合わせて、最大0.1 %の非常に厳しい公差に調整することができます。マイカだけがこの特性を有している。マイカはコンデンサの校正標準器に適した誘電体でもあり、国立物理学研究所で使用されている。

マイカは非常に薄い層に容易に劈開する特性を持つケイ酸塩の結晶である。すべての天然材料がそうであるように、マイカも特性のばらつきが大きい可能性があり、慎重な選択が必要だ。RS Pro マイカコンデンサには、下の画像のように、インド産のルビーマイカプレートが使用されている。

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インド産のルビーマイカプレート

精密な製造技術

製造されたマイカコンデンサは、イギリスにて手作業で組み立てられ、個別にカットされます。この工法は今もなお、専門家用の精密部品の製造方法として非常に効果的であり、また多様な注文に対応できる柔軟性を備えている。動作テストは、NPLにトレーサブルな校正が実施されたAgilent / HPテスト装置を使用して行われます。

新しいRS Pro マイカコンデンサは、銀入りはんだではんだ付けされた太い純銀線を使用しているため、製品内の導電部分全体が銀となっており、歪み(ディストーション)の原因となる電位障壁を排除する。標準の銅被覆鉄リード線は、その磁性により3次歪みを発生させる可能性があるため使用されない。ハードワイヤード・バルブアンプなどの最先端のオーディオ機器で採用されている手作業による組み立てを容易にするために、付属の標準リード長は、長さ1インチ(25 mm)以上と長くなっている。定格電圧が500 Vであることも、このアプリケーションに役立つだろう。

製造工程の最後では、コンデンサを青いエポキシの粉体塗装に浸して密封し、125 ℃で硬化させ、容量値と定格値を印字してCELのロゴとなるようにする。彼らはどんなハイエンドのオーディオデザインにおいても、確実にその役割を果たしてくれる。

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Innovative product and technology marketeer, enthusiastic writer and translator, and author of the ultimately underwhelming blog "Oneday711": technology, travel, sport. Particularly interested in the impact innovation has on our lives - good and bad.
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