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製品名:Promotion Board for RL78/G14 MCU
YRPBRL78G13 –ルネサスRL78マイコン用評価ボード
ルネサスから発売されたRL78/G13 Stickボード(YRPBRL78G13) は、小型ながらもパワフルな開発ボードです。RL78 系列マイコン用の評価ボードにも関わらず、このボードには基本的な機能だけではなく、期待以上の機能が搭載されています。
RL78/G13 MCUs
RL78系列マイコンは、78KおよびR8C系列の上位機能を合わせ持っています。16ビットのCISCアーキテクチャが広い拡張性と処理能力を共に発揮する一方で、低消費電力と高いパフォーマンスを誇ります。
G13は、DMAC・10ビットADC・UARTのような汎用周辺機器との利用に適しています。
YRPBRL78
このキットには、
- YRPBRL78G13 USB Stick
- ポテンショメータ調整用ドライバやドキュメントなどを含んだCD
- Stickを操作するためのGUI
- フラッシュプログラム用ツールであるWriteEX5
- 自動的にRL78用のコードを生成するApplilet3
が含まれています。
このUSBstickは100mm×30mmほどと、開発ツールとしてはかなり小型です。USB接続によって、電源供給、オンチップ・デバッグ&フラッシュ・プログラミングを行うことができます。
図1. YRPBRL78G13
2ヶ所の30ピンコネクタJ1およびJ2は、AVrefピンやResetピンを含むほとんどのI/Oピンに接続可能です。ルネサスの E1エミュレータは、J5を介して接続することができます。このように、このStickをピギーバックボードとして開発ボードに収容し、自身のプロジェクトを直接開始することができます。
GUIデモンストレーションプログラム
このボードの特徴は、内蔵されているGUIにあります、USB接続を介してGUI上でstickを操作し、単純なI/O機能から、シリアルインターフェース・RTC動作・ADC・オンチップデータフラッシュ・安全機能などの高度な機能まで、RL78の機能を実行することができます。stickは、GUIが利用できるようにあらかじめ設定されています。
図2. 電圧&温度表示用GUI
ADコンバータ
RL78に内蔵された温度センサーによって、ADコンバータからの入力電圧と取得温度がグラフにプロットされます。R15ポテンショメータの変化に伴うADコンバータの入力電圧の変化を示すために、グラフも変化しているのがわかります。
RTC
図3. RTC同期・割り込み・設定
アラームの設定は、アンドロイド端末と同様簡単に行うことができます。GUIが起動しているPCとRTCの時刻を同期することもできます。RTCの割り込み機能は、ドロップダウンメニューから間隔を選択することによって試すことができます。
メモリ
図4. データフラッシュとRAM
測定された温度と電圧値は、データフラッシュの中で書き込み・読み取りを行うことができます。読み取りと書き込みは内蔵RAM上で行われます。書き込まれた温度や電圧値に伴う内蔵データは、ADコンバータによって測定され読み取られます。
電力消費
図5. HALT・STOP・SNOOZE
低電力モードを試した際には、GUIの精巧さだけでなく低消費電力の素晴らしさも感じることができます。
J3からRL78の消費電力をリアルタイムに測定することができます。ボタンを押すだけで、HALT・STOP・SNOOZEの3種類の電力モードを簡単に試すことができます。
図6. 通常 | 図7. HALT | 図8. STOP |
図6、7、8は汎用マルチメータで測定を行なっているところです。
セルフテスト機能
バックグラウンドや周辺機器の巡回冗長検査(CRC)、RAMや特別機能レジスタ(SFR)の保護、そして内蔵クロック周波数の測定を行うことができます。
WriteEX5–フラッシュプログラム用ツール
WriteEZ5は、Windows 用のフラッシュプログラミングソフトで、YRPBRL78G13にプログラムをダウンロードするために使います。WriteEZ5を通じてフラッシュのプログラムを行う際は、J6からJ9までのジャンパーが正しい方法でショートされていることを確認してください。
デバイスドライバコードジェネレータ
Applilet3は、RL78の周辺機器を選択すると自動的にCのコードを生成してくれるツールです。
RL78に搭載された全ての機能を評価し、設計における可能性を最大限に引き出すための方法を学ぶ上で、このYRPBRL78は他に類を見ない便利さと自由度を開発者に与えてくれます。