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見えないウェアラブル、見なくていいウェアラブル!

近頃、目にするウェアラブルといえば、アイテムが飛び出すベルト形状のものを見かけることもありますが、ほとんどは時計やブレスレットのように腕に装着する形状のもので、これらはすべて一般的には市場のフィットネス指向の層がターゲットです。一部のスマートウォッチは別として、このようなウェアラブルは、アクティビティトラッカーアプリを搭載することはできますが、どちらかといえば世の中のマニアやブランドファン向けのファッショナブルアイテムとなっています。

腕時計から生まれたこのようなウェアラブルのメーカーすべてが、積極的に同意してくれるかどうかは別として、手首(又は腰回り)は、多くのセンサを配置するのに最適な場所ではありません。また、アクティビティをモニタリングするのであれば、センサをこのような場所に配置するのは理想的ではありません。スマートウォッチやベルトに関する問題の1つは、誰にでも見られてしまうこと。以前の巨大なプラスティックとゴムの塊から、洗練されたスリムな形状へと変化しただけに過ぎません。外見の他にも、例えばデバイス自体には充電やバッテリが必要かどうか、正確かどうかというような問題があります。ユーザーは、そうしたことを考えなくてはならないほかに、毎日忘れずに装着することや、自分が使っているモバイルやタブレットとシームレスにやり取りできるかについて考える必要があります。

ウェアラブルを見えなくする

特にアクティビティやフィットネスレベルをモニタリングしたいという要望がより確実なものとなり、より多くの人がこの要望に同意するようになれば、メーカーはこのテクノロジーを見えなくする方法を探さなければならないでしょう。見えなくするというのは、少々言葉遊びのようではありますが、腕時計から生まれたこれらのデバイスは、実質的に私たちが毎日着る衣服に取り込まれて見えなると同時に、確実にそこに存在するものになる必要があります。

毎朝、衣服を着るということは、ナチュラリストでもない限り、避けがたい現実ですから、これからはスマート衣料の時代が来るでしょう。下着を着け、Tシャツやブラ、靴を着用することは、余分な労力を必要しないので、普段のアクティビティをテクノロジーに合わせて変える必要はありません。

社会がスマート衣料を完全に受け入れるという考えは、数年前なら夢物語にすぎませんでしたが、最近では、Google、Levi Strauss、Ralph Laurenといったブランドが、これらの見えないウェアラブルという考え方を取り入れようとしています(レビューは賛否両論ですが)。最新のウェアラブルは、ほとんどが人間のアクティビティをモニタリングするために開発されているため、作られるスマート衣料も同じ種類のもので、正確なフィットネス測定やワークアウト向上の分析を提供します。

スマートに着る

通常人は常に服を着ているので、自分の身体を覆う素材がデジタル的にスマートであれば、無理にジムに通ったり、普段身に着けないものを身に付けるといったことをしなくても、自分の全体的なフィットネスレベルを簡単にモニタリングできます。スマート衣料は身体のすぐ近くに装着するので、アスリートに限らず、運動能力が高くない人でもフィットネストラッキングを利用できます。例えば、さまざまな医学的条件がある人をリモートでモニタリングしたり、身内の高齢者が転んだらアラートを受け取るようにしたり、子どもの居場所を追跡したりすることもできます。スマート衣料というテクノロジーの多目的性を検討し始めると、数多くの潜在的用途が挙げられることは確実です。

Googleについて前述しましたが、Googleが開発して「Jacquard」と名付けた導電性糸は、通常の布地に織り込んで、どんな色にでも染色できます。これと前後して、Levi Straussはスマートハーフジャケット「Commuter」を開発しました。当初サイクリスト向けに設計されたこのスマートジャケットには、現在位置をトラッキングし、触覚フィードバックによって電話の着信を知らせ、ナビゲーションをサポートするなどの機能が搭載されています。

Noble BiomaterialsというAmericaの企業は、スマート衣料におけるもう1つのパイオニアです。CircuiteXという製品は、同社の説明によれば、「市場で入手可能な、最も導電性が高く柔軟なテクノロジー」です。導電性が高い糸を利用すれば、一枚の布地に回路基板全体をエッチングして、折り曲げ自由な回路を作ることもできます。これは、ピックアンドプレースなどの標準的な製造プロセスにも適合します。この素材をウェアラブル内に組み込んで、呼吸数、心拍数、衝撃などをモニタリングし、得られたデータをモジュールに送信して情報を照合し、それをマスターデバイスに送信して解釈することができます。

コンテキスト固有

Omsignal (本拠地: Canada)は、消費者向けに製品を販売していないにも関わらず、多くのスマート衣料分野でよく名前が挙がる企業で、一連のバイオメトリクスデータを読み取って、クラウドに送信して分析できるさまざまな「コンテキスト固有のスマート衣料」を提供しています。Omsignalは、自社をテクノロジープラットフォームと分類しているだけあって、スマート衣料開発のバックグラウンドは広範囲に及んでいます。また、大量のホワイトペーパーからは、この分野に対する卓越した研究や知識を見て取ることができます。

あらゆるウェアラブル衣料について調べた結果、一つ明らかになったことは、ウェアラブル衣料にはまだ「ブラックボックス」があるらしいということで、処理システムに送信されるまでのバイオメトリクスデータのやり取り、取得、保存には、USBスティックサイズのハブのようなものが利用されます。実質的には、時計が衣料へと移行したわけですが、布ベースのデバイスを使用してデータを収集する方法には、手首やベルトに装着するこれまでの形式と比べると大きなメリットがあります。

姿を消していくハブ

こうした「ハブ」が姿を消して、衣料に吸収され、充電やバッテリが不要になり、使用中のメカニズムへの電力供給や、バイオメトリクスデータを利用しているアプリケーションとのシームレスな同期が可能になると、スマート衣料に段階的変化が起きるでしょう。現段階では、それがまだ実現されていないとしても、真にインターフェイス不要のスマート衣料が市場に登場し、製造コミュニティ全体に広く受け入れられるようになるのは、時間の問題だと確信しています。今年は、多くの企業やビジネスがVirgin Pulse Global Challengeに参加しました。これは、業界全体を少しでも活性化することを目的としたコンペティションですが、このイベントで取り上げられたテクノロジーは手首に装着するタイプのデバイスでした。来年以降、このテクノロジーが消えて、代わりにウェアラブルのTシャツやアームスリーブのコレクションが登場するでしょうか?このテクノロジーは、さまざまな分野で多様な用途に利用できる可能性を備えており、その将来は明るいと確信しています。この興味深いテクノロジーを利用して次に何が起きるのか楽しみにしています。

 

ウェアラブルとこのテクノロジーの詳細については、こちらをクリックしてください。

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25 May 2018, 13:17