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ポケットサイズコンピュータ「micro:bit v2」
BBC micro:bit は、誰もが楽しく簡単に使えるポケットサイズコンピューターだ。 当然、プログラム制御が可能なため、ゲームや音楽の作成からロボット制御まで、ちょっとしたアイデアをアルゴリズムとして実現することができる。 micro:bit の本体には、5 x 5 の25個のLEDが配置されているほか、ボタン・内蔵スピーカー・Bluetooth・センサー(温度、動き、光など)などが搭載されている。
micro:bit関連製品のご購入
The micro:bit v2 - available at OKdo
the micro:bitってなに?
micro:bit は、子供たちの創造性・論理性を刺激するように設計されたポケットサイズのコンピューターだ。 必要最小限の部品を手のひらサイズの基板に集約しており、様々なプログラミングを実現することができる。ちょっとしたアイデアとそれを実現するロジックを編み出せれば、子供たちは自分のアイデアや考えを micro:bit 上に実現・実行させることができる。
BBC micro:bit は2016年に発売されて以降、世界的に大きな成功を収めてきた。 60か国の2500万人以上の子供たちのコンピューティングやデジタルクリエイティビティの学習のために利用されている。 数多くの教育現場で採用されてきたことで、micro:bitを用いたカリキュラム、学習ソフトウェア、チュートリアル、教育ツールが世界中で多数公開されてきている。
OKdoってなに?
OKdoは、micro:bit とグローバル販売契約を締結したオンライン商社だ。 IoTとシングルボードコンピュータを専業としているユニークなグローバル企業で、ラズベリーパイ財団、JetsonのnVIDIA、アルデュイーノ、Seeed Studioなど、地球上で最もアグレッシブなテクノロジー企業と提携し、、スタートアップ企業、愛好家、プロダクトデザイナー、クラウドPaaSプロバイダ向けに、最新のボード端末やサービスの提供を手掛けている。
micro:bit v2の製品概要
BBC micro:bit v2は、これからプログラミングを始めたい人や、子供たちにプログラミングを楽しんでもらいたいと考えている方におススメしたい電子ガジェットだ。
英国放送協会 BBC と共同開発で誕生したmicro:bit は、子供たちや若者に電子機器やプログラミングについて、楽しみながら学べるように設計された小型コンピューターである。
わずか4cmx 5cm と手のひらに収まるサイズのこのシングルボードコンピューターは、ARM Cortex m4プロセッサーと512KBのフラッシュを搭載した高性能デバイスになっている。 micro:bit には4色のカラーバリエーションがあり、本体上には 5x5 LEDマトリックスディスプレイ、ボタン、スピーカー、マイクなどの入出力機能がある。 さらに、温度センサ、加速度センサ、タッチセンサ、スリープ/オフ機能も備えている。
様々なレベルのプログラマ用に用意された開発環境と互換があるので、ユーザのレベルに合わせて開発環境を選ぶことができる。特に学習者や教育者向けには様々なコンテンツがネットで公開されており、フリーのプログラムソースコードはもちろん、チュートリアル、授業カリキュラム計画、サンプル開発プロジェクト等が、英語中心ではあるもののネット上で公開されている。
起動手順
micro:bit の起動は非常に簡単だ。高価で特殊な周辺機器は必要なく、プログラム用のPCやモバイル端末があれば始められる。詳細は以下を参照。
- Micro:bit v2 本体
- 単四電池2本と電池パック
- PC・タブレット・スマートフォン
- PCを使う場合、USBで micro:bit 本体と接続
- micro:bit をプログラムするためのインターネットアクセスコードエディタ
- micro: bit の応用サンプルを作成する場合、次のアイテムが必要となる場合がある
- ヘッドフォン
- ワニ口リード
- アルミホイルやペーパークリップといった導電性材料
micro:bit のプログラムはフラッシュメモリに記憶され、何度でも実行することができる。一度に1つのプログラムを実行することができる。別のプロジェクトを試したいときにフラッシュメモリのプログラムを上書きすればよい。
主な機能
- メッセージをスクロールしたり数字を表示できる 5x5 の LEDマトリクス
- 動きや傾きを計測できる加速度センサ
- 磁気センサ
- 他のデバイスと接続を可能にするBluetooth接続
- 入力用ボタン x 2
- PCでプログラミングできるMicro USB接続
- バッテリー用ポート
- ARM Cortex-M4内蔵CPU
- マイクとスピーカーを内蔵
- 20 pinのエッジコネクタ
micro:bit v2 の何が新しくなったの?
その前に、今回のv2がv1に互換性あるように設計されていることを強調しておきたい。v2はv1と同じサイズ、同じフォームファクタ、非常によく似た機能群。さらにv1用のプログラムが完全にv2でも動作するようにできている。v1の使用経験ある人だったら何も戸惑う事なく使うことができるはずだ。
その上で、v2ではサウンド機能やセンシング機能の強化が図られた事に加え、ボードそのものにも様々な改良が加えられている。
v2専用の新機能
- オンボードスピーカ
- LEDランプ付きMEMSマイク
- タッチセンサ機能付きロゴ
- スリープモード搭載(電池接続のまま電源オフが可能に)
- 拡張ボードへの供給電力増強
改良点
- ノッチ付きエッジコネクタ
- これによりワニ口クリップや導電配線などの接続が簡単に
- LED電源ランプ
- USB接続用のLEDランプに加えて、電源用のLEDランプも追加
- 銅メッキアンテナ
- これにより無線/ Bluetoothの感度向上
- メモリ増加(RAM:16KBから128KB、Flash:256KBから512KB)
- より大規模なソフトに対応
- 拡張ボード用供給電力強化
- v1時90mA から 200mAへ
- ボード上の2ボタンの代替として作用するような入力端子
- 電源オンオフに連動したLED
V2とV1の比較
機能比較
旧 (v1.5) | 機能 | 最新 (v2) |
---|---|---|
Nordic Semiconductor nRF51822 | プロセッサ | Nordic Semiconductor nRF52833 |
256kB Flash 16kB RAM | メモリ | 512kB Flash 128kB RAM |
NXP KL26Z, 16kB RAM | インターフェース | NXP KL27Z, 32kB RAM |
未対応 | マイク機能 | LEDランプ付きMEMSマイク |
未対応 | スピーカー機能 | オンボードスピーカ |
未対応 | タッチセンサ | タッチセンサ対応ロゴ |
25 pins. 3 dedicated GPIO, i2C, SPPI and ext. power. 3 ring pins for connecting crocodile plugs. | エッジコネクタ | 25 pins, 4 dedicated GPIO, PWM, i2C, SPI and ext. poewr. 3 ring pins for connecting crocodile clips/ banana plugs. Notched for easier connection |
共有 I2C | I2C | 専用 I2C bus |
2.4Ghz Micro:bit Radio/BLE Bluetooth 4.0 | 無線 | 2.4Ghz Micro:bit Radio/ BLE Bluetooth 5.0 |
5V via Micro USB port, 3V via edge connector or battery pack | 電源 | 5V via Micro USB port, 3V via edge connector or battery pack. LED power indicator, Power off (push and hold power button) |
拡張ボード用に最大 90mA | 電力供給 | 拡張ボード用に最大 200mA |
ST LSM 303 | モーションセンサ | ST LSM 303 |
C++, Makecode, Python, Scratch | 対応言語 | C++, Makecode, Python, Scratch |
5cm(w) x 4cm(h) | サイズ | 5cm(w) x 4cm(h) |
新機能の使い方
- オンボードスピーカー
- 外部にスピーカーやヘッドフォンを付けることなく、micro:bit 単体だけで音の再生が可能
- 初期設定では、スピーカーとエッジコネクタの両方で音声出力を行う
- LEDランプ付きMEMSマイク
- MEMSマイクを使った録音や監視のため、MakeCodeのブロックやMicroPythonのオブジェクトが公開される
- タッチセンサー付きロゴ
- このロゴのタッチは、エッジコネクタのタッチセンサピンと同じように、MakeCode・MicroPythonで制御することができる。
共通する他の機能は、これまでの BBC micro:bit v1 と同様の方法で使用することができる。例えば加速度センサはこれまでと同様にMakeCodeの同ブロックで制御できる。
新機能始め本デバイス制御の主要ソフトは、micro:bit v1用ユーティリティ「micro:bit-dal」の後継のCODALランタイムを使い、ランカスター大学(イギリス北部ランカシャー地方のカレッジ制大学)との共同で開発された。