こちらの記事について、内容・翻訳・視点・長さなど、皆様のご意見をお送りください。今後の記事製作の参考にしたいと思います。
Thank you! Your feedback has been received.
There was a problem submitting your feedback, please try again later.
こちらの記事の感想をお聞かせください。
最近めっきりCDショップに行かなくなった。よほどレトロな人でない限り、配信サービスで音楽を楽しむようになってきたので仕方のないことなのだろう。配信サービスはとっても便利だ。どんな新曲でも好きな時に簡単手軽にダウンロードしすぐに再生できてしまう。
近年、社会のデジタル化の潮流は音楽ファンの長年の夢を実現しつつある。それは、「あらゆる音楽を、簡単迅速に入手し、様々なデバイスで、しかもできるだけ無料で楽しみたい」というものだ。この願望は基板CADユーザの部品ライブラリに対するものと同じではないだろうか?Spotify、Amazon Music、Tidal、Google Play Music などから音楽を入手するように、あらゆる部品ライブラリをサクッと入手できたらどれほど助かることか。
プリント基板CADの最大の問題点は部品ライブラリ作成の面倒さだ。新製品ICを試す場合、まずそのライブラリ作成に膨大な時間がかかってしまう。新しい部品がリリースされる毎にそれぞれのCADベンダーはその部品のライブラリ作成におわれることになる。CAD業界はなんの進歩もなくこういったことを30年以上も続けている。音楽の世界とは大違いである。ちなみに一昨年、新しくリリースされた電子部品は約100万種類以上、IoT化社会にむけて、この数はもっと加速傾向にあるそうだ。これまでのようなベンダー便りのままではとても対応できない。
この問題の根本は、部品ライブラリをそれぞれのCAD毎に管理していることだ。たしかに高度な回路設計の面で言えば、部品ライブラリの管理には特殊なノウハウが求められ、CADベンダーなどの協力のもと細かな調整が必要であることを否定しない。しかし研究やプロトタイプの開発者までその煩わしさに振る舞わされる必要はあるのだろうか?
部品ライブラリの本質は"回路記号"と"フットプリント"だ。いずれも広く一般公開される情報に他ならない。こういった公開データで構成された部品ライブラリは、「誰でもどんなツールでもすぐ手軽に入手できること」があるべき姿ではないだろうか?プロトタイピングにもすぐに使える部品ライブラリ提供サービスが求められているのではないだろうか?
こういった課題を解決すべく SamacSys(サマックシス)社はスタートした。直近の4年間を「基板CAD業界を変革し得るシステムフレームワーク設計」に費やしてきた。これには業界を横断した協力があり、特にライブラリの品質・完成度をテストする技術者のフィードバックは、我々のシステムを強固なものに育ててくれた。こうして構築された我々のシステムは「新製品の部品ライブラリを、オンラインで素早くユーザに提供したい」という部品メーカーのニーズにも応えることとなった。 そして、おそらくこれが最も重要なことだが、ツールベンダー各社との強力のもとほとんど全ての主要なCADツールとシステムを連携し、部品ライブラリを直接提供できるようになりつつある。
以上が全て実現できると、今後設計者は世界中の複数ソースで作成されたあらゆる部品のライブラリを、国際規格 IPCに準拠した品質で、あらゆる主要CADソフト上から自由にダウンロードできるようになるだろう。各ライブラリはリリース前にSamacSysのシステムでチェックを受けるようになる。また 100ピンもあるような多ピン部品の場合、必要に応じて回路図記号(シンボル)をロジックごとに分割することも可能となるだろう。ぜひこちらのコンセプトムービーをご覧頂きたい。
このように基板CADの世界にもやっと大きなデジタル化の兆しが見え始めてきた。間もなく、最新曲が様々なツールやデバイス上から気軽に再生できる音楽配信と同じように部品ライブラリを扱えるようになるだろう。
そんな未来を目指すSamacSysはDesignSparkの主要パートナーだ。現在、RSオンラインからも非常に広範な電子部品の部品ライブラリが入手できる。
詳しくは、http://rs.componentsearchengine.com/をご覧頂きたい。