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自作したプリント基板に自分の好きな画像を入れたい!自分の所属している会社や組織の宣伝のためにロゴを入れたい!などはありませんか?DesignSpark PCB(Pro)ではそんな要望に応えられる素晴らしい機能があります。今回は具体的な方法と手順を説明しようと思います!
1.DXFファイルを用意
まず、DSPCBの(画像)インポート形式としてはDXFファイルのみが対応しています。ですのでDXFファイルではないファイル、例えばjpgやpngなどはそのままインポートできません。下記に変換方法の一例を示しますのでぜひ試してみてください。他にもイラストレーターなどのソフトで変換するのも良いと思います。
jpgやpngからDXFファイルに変換(無料)
最近ではたくさんの変換サイトがあります。今回のように、画像ファイル(jpgやpng)からDXFファイルに変換することができるサイトも複数あります。
https://convertio.co/ja/png-dxf/
上記変換サイトではpng、jpg→DXFファイルは勿論、その他ファイルの変換も充実しています!また上記リンク以外の他の変換サイトからでも大丈夫だと思います。ではサイトにインポートしたい画像ファイルをアップロードしてDXFファイルに変換、ダウンロードして次の手順へ移りましょう。
2.DXFファイルをインポート
今回は説明を聞いてすぐに実践できるように、DSPCBのサンプルのriaa amp.pcbファイルを使用して手順を説明します。このサンプルファイルはDSPCB ver10.0以降であればCドライブ(ブートドライブ)のドキュメント - DesignSpark PCB 10.0 - Examplesにあるので確認してみてください。
上図のようにFile - Importを選択します。
するとファイル選択画面が表示されるのでインポートしたいDXFファイルを選択してください。
上図のようなインポートオプションウインドウが表示されるので適切な設定を選びます。
ほぼデフォルトの状態でも大丈夫です。しかし、Scaleはデフォルト状態だと大きすぎたりするので変更することをお勧めします。また、Scaleは後から変更ができないので注意深く設定しましょう。実際にインポートしてみて、サイズが合わないなと感じたら Ctrl + Zか上のバーのをタッチし、インポート前の状態に戻してから再度Scaleを変えてインポートするを繰り返し調整してください。
正常にインポートできると下図のようになります。
上図のようにPCBファイルの一番左下にインポートされました。
3.インポートしたデザインの各種設定
では、左下の方にインポートしたデザインを、今度は基板の配置したい場所に移動させましょう。
選択し、移動させようとすると
上図のようにデザインを一部しか選択しないと、一部しか移動せず、最終的にエラーが出てしまいました。
ではどうすればいいのでしょうか?
一斉に動かすためにはデザイン全体を選択する必要があります!また、毎回カーソルで全部を選択するのは面倒です。ここで全選択やりやすくするためにGroup機能を使いましょう!!
ではまず下のように左クリックを押しながら、デザイン全体を選択します。
上図のようにデザイン全体が白く「選択された」状態になればOKです。
ここでもし全体を選択できずに下のようになってしまったら(ここでは、赤い丸で囲った辺が選択できていません)
もう一度やり直さずに、Ctrl + Shift + 左クリックで選択されていないところをクリックすると、今の選択範囲にクリックした部分を追加することができます。
これでやり直さずに全体を選択してください。
上図のように全体が選択できたら右クリックを押してGroupを選択してください。
するとウインドウが表示されGroup名を記入する項目が出現します。ここではGroup名をLOGOにしていますが、特にグループ名に縛りはありませんので、自分の好きなわかりやすい名前を付けてください。
これでデザインの一部を選択し、右クリック→Group→Select Groupですぐに全体を選択することができるようになりました。
4.基板に配置
では3までの操作が完了したら、基板に配置しましょう。デザイン自体はShapeオブジェクトとして認識されています。そのため、配置レイヤも自由自在に設定できます!
今回は下図のように配置し、レイヤはTop Silkscreenにしました。
ではこの状態から3D表示し確認してみましょう。
上図は3Dビューで確認したものですが、インポートしたデザインが反映されていません(見えません)。
これはStyleの幅が0であるためです。デフォルト状態では幅(Width)が0なので表示されないのです。そこでデザインを全体選択し、PropertiesでWidthを0より大きな値に変更しましょう!
ここでは幅を0.1に設定しました。
適用するとデザインの太さが変わっていますね。
この幅の設定はいつでも変更可能です。
幅設定の注意点として、幅が大きすぎるとデザインが変形してしまいます。
ではこの状態で3D表示してみましょう!
しっかりとデザインが表示されていますね!
これで画像インポートについての説明は終了です!
5.補足
ではここからは補足(応用)です。
今4の状態から、テキストを追加し名前と作成日を入れてみました!これで基板を見るだけでいつ作られたのか、だれが作ったのかがわかりますね。
また文字の塗りつぶしなども可能です。右クリック→Propertiesで、ShapeタブよりFilledを選択するとデザインの囲われている部分が塗りつぶされます。
さらに、ベタを設定する際にデザインがベタに埋もれてしまうことがあります。そこでPour Keepout機能を使用しましょう!そうすることでベタに埋もれることなくデザインを描画できます!
6.まとめ
いかがだったでしょうか?少々、面倒くさい操作ではありますが難しくはないと思うので皆さんもぜひ試してみてください!
こんな感じに自分の思い通りにデザインを入れたりできると楽しいですよね、楽しいとものつくりも更に技術アップしてやる気が出ます(笑)
ではよい電子工作ライフを!!