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PCB Part Libraryを使った基板設計のすすめ

 

PCB Part Libraryとは、RSが提供している基板部品ライブラリサービスのことである。ライブラリはEagleやAltiumなどを含む主要な基板設計ツールに対応している。ライブラリは更新され続けているため高い品質を保ち続けている。ユーザーは完全に無料で品質の高いライブラリを使用することができる。

このたび、放送用の機器Hitomi Broadcastを製造しているRussellさんに、PCB Part Libraryを使って基板設計をしたときのお話をしていただいた。

 

PCB Part Libraryサービスとの出会い

「私はAltiumというPCBソフトウェアを使用しています。ある週末のことだったのですが、私はいくつかのプロジェクトを同時にこなさなければならず、時間に追われていました。

基板の設計をしていたときに、Molexコネクタという特殊なコネクタが必要になりました。Molexコネクタのデータシートは持っていたのですが、形状が特殊であったために、正しいフットプリントのデータがわかりませんでした。そしてインターネット上を探して、たどり着いたのがRSでした。RSのコネクタの販売ページで、私はコネクタのフットプリントのデータを見つけることができました。このような特殊な部品を販売している会社を見つけられただけでなく、そのPCBデータまで配布していたことは私にとって幸運でした。」

 

PCB Part Libraryサービスの利点

「基板の設計後に私はMolexコネクタをRSで注文しました。ですが、このコネクタがたくさんの人に使われているとは思えなかったため、商品の到着まではしばらく時間がかかるだろうと思いました。そして日曜日の昼ごろに注文をして、1日か2日後くらいに届くだろうと思っていたら、なんと日曜日の夕方には部品が届いたのです!そのおかげで、私は設計・製作を早く終えることができました。

作業を早く終えることができ、これはとてもよいサービスだと思いました。部品のウェブページのリンクから設計データを入手できるだけでなく、部品の注文も同時にできます。もし、あなたに時間があまりないのであれば、PCB Part Libraryサービスを利用することで作業時間を大きく短縮できるでしょう。

また、私はRSでの部品の価格も他社と比較して安いことに気づきました。製品とサービスの両方が優れているため、他の基板設計に携わる技術者にもぜひ知ってほしいと思います。」

 

Hitomi Broadcast

Russellさんは続けて、製造している製品「Hitomi Broadcast」について説明した。

「私たちはリップシンクを行うための放送用の機器の製造・販売を行っています。テレビなどの映像を扱う機器でリップシンクの技術が使われています。リップシンクとは映像において、音声とのタイミングを合わせることです。リップシンクされていない映像は見ていて不自然な感じがします。たとえば、ウィンブルドンのテニスの試合を視聴していて、ボールを打つ音と映像がずれていると嫌な感じがしませんか?」

 

音と映像を同期する

「そのため、映像編集において音と映像のタイミングが一致していることはとても重要なことになります。ですが、音と映像の信号は異なるため、そのタイミングは大きく離れてしまうこともありえます。その原因は音と映像を別々の機器で収録していることにあります。音と映像のそれぞれのデータは別々の経路を通って、別々の機器へと入力されます。そしてその後で音と映像を合わせるために、積み重なった遅延は大きくなってしまうのです。」

 

「Hitomi Broadcastでは音と映像のデータの遅延を測定することができます。そうして信号のタイミングを合わせることでリップシンクを実現しているのです。Hitomi Broadcastはテレビによるスポーツ生放送などで多く使用されています。2016年の9月には4K対応の製品も発売され好評です。」

 

以上が、Russell さんがPCB Part Libraryサービスを使ってみた体験談である。ぜひあなたも、基板設計の際には、PCB Part Libraryサービスを使ってみてはいかがだろうか。

(参考リンク)
PCB Part Libraryサービス
Hitomi Broadcast

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