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昨今、「プロトタイピング」という言葉を聞く機会が増えてきた。思いついたものをサクッと作って試すことを意味する。なぜ今このプロトタイピングが重要なのだろうか?
たとえば、あなたがとてもよい新製品のアイデアを思いついたとしよう。ニーズを特定し、誰が、どこで、どのようにその製品を使用するのかを詳細に理解している。そして、他にはない販売戦略までたてられたとしよう。
それでは、あなたはどのようにそのアイデアを実製品にすればよいのだろう?適当に海外のどこかに発注してしまうと、意図しないものが出来あがってしまう恐れがある。そこで、確実に製品を形にするために、プロトタイピングプロセスが重視されているのだ。
プロトタイプを作成することの利点
新製品を企画・開発をするうえで最初に目指すべきは「プロトタイプを完成させること(プロトタイピング)」だ。まずは10個程度のアルファ版のプロトタイプを作成することで、機能やインタフェースを改善できたり、デザインを洗練したりすることができる。また、一度形にしてみることでターゲットユーザからの有益なフィードバックを得ることもできる。
もし自社で試作機を作れるだけの各分野のエンジニアがいなければ、経験豊富な企業に外注することも必要である。
プロトタイプ作成の利点をまとめると以下のようになる
- 製品デザイン上の課題を明確にできる
- 製造工程を明確にできる
- コスト削減に取り組むことができる
- プロトタイプでターゲットユーザのフィードバックを得ることが出来る
- ステークホルダーに新商品を理解してもらえ、投資判断がしやすくなる
- 海外パートナーとのスムーズに新商品イメージを共有できる
コスト削減効果も
プロトタイピングは結果的にお金を節約することにつながる。なぜなら、失敗をするためにかかる費用を最小限に抑えることができるためである。簡単な製品であれば、早い段階から量産に踏み切りたいと思うかもしれないが、その選択は大きな損失をもたらす可能性があるということを忘れない方がよいだろう。
この表は製造する量が増えるにしたがって再設計のコストは増大していくことを示している。費用を小さくしてα版を試作することが最終的にコスト削減につながるのだ。
失敗から学ぶこと
製品開発において失敗は避けて通れない道である。もし失敗してしまったのであれば、目の前の失敗に対して一時的な対処をするのでなく、今後のためになる努力をするべきである。そのためには、必要な知識と経験を持った指導者につくことが大切だ。
そのほかには、お金に透明性のある製造業者と手を組むことも大切である。また、タイムゾーンや言語にも気を付けるとよい。もし船で輸送するのであればその日数の遅れや、夜中の電話、文化の違いがもたらす誤解にも注意が必要である。これらは海外のメーカーに外注した際に陥りがちなトラブルである。
プロトタイピングには多くの時間と努力を要する。しかし、全体でみればより安上がりに済む方法となる。そして、プロトタイプを作るその都度新しい発見があることだろう。