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F.ベンジャミンの時代からあったオープンソースの理念

ソフトウェアがまだ業界として成り立つ前、ソースコードはハードウェアのおまけとして配布されていました。ユーザーはハード活用の手段の一つとして、ソースコードのコピー、修正、機能追加を自由に行うことができました。1980年代、ソフトウェア業界の成長とともに法的なトラブルが続いたことで「ソースコードのコピーを制限すべし」といった流れが加速しましたが、その一方で「コピー推奨を目的とした著作権ライセンスをつくろう」というソフトウェア技術者たちが現れ、「オープンソースライセンス」の原型を創りだしました。ほんの30年ほど前の話です。

そして現在では「オープンソース」はソフトウェアのライセンス形態として一般的な考え方となるに至りました。昨今ではハードウェア製造物のライセンスとして応用しようという試みもあります。このように30年かけて普及してきたオープンソースですが、そのアイデアの源流は意外にも古くから存在していました。

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オープンソースとそれがもたらすイノベーションの起源を辿ると、18世紀まで遡ることができることをご存知でしたか?ベンジャミン・フランクリンを覚えていますよね?激しい雷雨の中で凧を揚げた人です。アメリカ合衆国の創設者の一人であり、熱心な発明家でもある彼は、遠近両用眼鏡、避雷針、三輪の時計、フランクリンストーブ、スイミングフィンなど、多くのものを発明しました。しかしそれらの発明よりも偉大だったことは、「発明は共有することが非常に重要だ」との信念のもと、自分の素晴らしい発明の特許権を取らなかったことです。そして次のように述べたと伝えられています。

 「他者の発明から恩恵を受けているのだから、自分の発明も喜んで惜しみなく共有すべきだ」

利用に制限はありません

今日私たちが認識しているオープンソースの概念は、ずっと以前にフランクリンが望んでいたものと同じ原則に基づいています。つまり、デザイン、製品、アイデアを、目的に関わらず誰でも使用できるというものです。ただし、そのアイテムを使用している人は「自作品を自分以外の世界中とシェアしなければならない」という条件がつきます。それが鍵となります。オープンソースイノベーションは、創造性に対する考え方を変えつつあります。何か新しいものを作らなくても、創造的になることができるのです。オープンソースプラットフォームを介して既に存在しているものを使用して、新しいものを作ることができます。つまり、おそらく複数の過去の発明から、新しい派生物を作ることができるのです。それが今日のイノベーションです。

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オープンソースのアプローチによって、私たちは力のある会社や世の中の天才が作り出したものを受動的に受け入れるだけの存在を脱し、創造的プロセスに何かを加えたり、加速させたりできるようになりました。知的所有権の定義と知的所有権が異常に集中した状態は、オープンソースの動きのおかげで、イノベーションの定義と共に変わりつつあります。アイデアと製品の所有権は、もはや最終的な目標ではありません。代わりに望まれていることは、創造力とそこから生まれたイノベーションの広がりが拡大していくことです。

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自由の持つ潜在的な力

18世紀に話を戻すと、前途のフランクリンは、「自分の発明の潜在的な力やその恩恵を十分に開花させる唯一の方法は、それらの発明を開放し、自分だけのものではなく、世界中のあらゆる人の所有物にすることだ」と気付きました。この考え方がその時代の人々に理解されたか定かではありませんが、少なくとも現代の我々には共感できるのではないでしょうか? 過ぎし日のフランクリンのアイデアを入手し、他のオープンソースの作品や自分自身のアイデアと組み合わせて、新しい何かを作成することができます。そしてそれらは、誰かの作品を横取りして自分のものだと主張といった簡単なものばかりではありません。ほとんどの場合は、なんらかの方法での管理と保護が必要です。そのために、オープンソースの動きを取り巻くライセンス条項があります。オープンソースによる開発を利用することを決めたら、ライセンス条項を取り決め、順守しなければなりません。それが先行者に対する筋です。

ベンジャミン・フランクリンは、現代の人々が地球規模でコミュニケーションする方法や、進歩が止まらない「24時間つながる」デジタル社会を、おそらく予見できなかったでしょう。ですが、考えてみてください。あなたがオープンソース的な手法で編み出したソリューションの革新性について、何世紀もの後の時代の人がこんな記事にまとめている未来、あなたは想像できますか?

オープンソースの詳細はこちら

Open Source Hardware? Whats that? (オープンソースハードウェアとは)

Why Open Source? (オープンソースを使う理由)

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