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ガーバー(Gerber)ファイルの仕組み

(2022.03.10 追記 本サイト上でオンラインガーバービュワーを公開しました! ぜひご利用ください。)

みなさん、こんにちは。今回の記事では「ガーバー(Gerber)ファイル」について触れていきたいと思います。

ガーバーデータとは、ご存じの通り、プリント基板を製造するためのデータです。基板の設計者と製造者の間でやりとりされます。通常DesignSparkPCBやEagleといったのCADソフトによって設計・出力され、このファイルを元に製造業者側はプリント基板を製造します。ただ実際にガーバーデータを製造業者とやり取りしている方でも、そもそもガーバーとはどういうものなのかは、以外と知られていないと思います。

「ガーバー」「ガーバーデータ」「ガーバーフォーマット」など色々な呼び方があるが、どれも意味としては同じです。ガーバーは元々基板のアートワークフィルムの作画に用いられるグラフィック・フォーマットでした。もともとはフィルム作画機メーカの Gerber System社の独自規格でした。これが業界標準として広く普及したため、1979年にEIA (米国電子工業会)で RS-274D として規格化されました。現在、量産用の 基板フィルム作成には必ずと言ってよいほど、このガーバーフォーマットが用いられています。

ファイル構造の視点からみると、ガーバーフォーマットは、RS-274X(拡張ガーバーフォーマット)とRS-274-D(標準ガーバーフォーマット)の2つに分類することができます。

何が違うかというと、Dコードを含むか含まないかの違いです。Dコードとはサイズ情報(ポイント寸法、線幅)・形状を示すコードで2桁以上の数値のことを指します。簡単に言ってしまうと、RS-274Xは画像データを全て内包することができ、外部ファイルを必要としません。逆にRS-274-Dは、サイズ情報が記述された外部ファイルが必要になります。そのため、RS-274Dは正しい組合せでファイルを受け渡しをしないと、正しく再現出来なくなってしまいます。当然のことながら、現在の主流は拡張ガーバーです。

見分け方は簡単です。RS-274Xの場合、先頭付近に「%」で区切られたパラメーターが何行か並んでいるはずです。
このパラメーターがない場合は、RS-274-Dですので外部ファイルが必要になります。

RS-274Xでの受け渡しはトラブルが少なく、ガーバーの知識がさして必要ではありません。一方、RS-274-Dを使う場合は、正しくデータを再現するために設計者と製造者双方に正しい知識が必要になります。いざという時のために、ある程度の予備知識を身に着け対応できるのがベターだと思います。

海外の基板性業者に発注する際の注意点

最近、海外の基板製造業者で発注するケースが珍しくなくなってきました。こういった業者も基本的にはRS-274X 形式 で発注できるのですが、拡張子の変更が必要となります。詳細はこちらを確認ください

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