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このブログシリーズの最終回では、PanelPilot AceをRed Tinに接続するための回路を組み立てる。
このシリーズの前2回の記事では、液晶パネル「PanelPilot」をRed Tin DJシステムの表示と制御に使用するために、オーディオ信号をPanelPilotが電圧に変換する回路を作る方法と、PWM出力チャンネルを使用してファンの速度を制御する方法の概要を示した。きれいに、そして安全にRed Tinに取り付ける必要がある。
ファン制御とVUメータの複合回路
最初に、ブレッドボードに作成した回路をストリップ/パーフ/マトリックスボード (100-4097) に移植する必要がある。できるだけきれいにまとめようとしましたが、はんだ付けを始めると、もう少し余裕を持たせた方が、作業が楽になると気付いた。次回の改善点だ。
NE5532Pオペアンプ (081-0188) がはんだ付けで損傷を防止するため、IC DIPソケット (674-2435) を使用して、PanelPilotのVUメータを制御するエンベロープフォロワーから作り始めた。次にファンを制御する回路を追加して、LM35DT温度センサ (535-9458) を接続した。
回路からの出力は、8ピンBinder 720シリーズソケット (046-9020) を使用することにした。次に1本のリボンケーブルを対応するプラグ (046-9074) にはんだ付けし、ケーブルの反対側をPanelPilotの背面のアナログ入力とPWM入力に接続した。最後に、電源インジケータとして黄色いLED (451-6543) を追加した。
PanelPilot
PanelPilotは、USBソケットを使用して、Red TinのUdoo x86に接続しました。ここから電力が供給されるため、Panel Pilot Design Studioソフトウェアのコピーをインストールすれば、そのままの状態で必要な調整ができるようになった。
インターフェイスはパート2で設計したものによく似ている。ホーム画面にクリック可能なセクションがあり、そこから詳細情報のある画面に移動できるようになっている。私は[Temperature (温度)]画面にファン速度制御ボタンを追加した。[PWMOutputController]機能要素で、[Voltage at 0 (0での電圧)]の値を調整することにより、ボタンを1度クリックするとPWM制御が変更される。
これを行うには、[PwmOutputController]の[Voltage at 0 (0での電圧)]プロパティを1に設定する式(これによりファンの速度が上がります)を含むロジックアクションを追加する。ボタンをダブルクリックすると、デフォルトの値に戻るようにした。
ファン
ファンについては、Red Tinに適合するコンパクトな薄型ファン (781-5058) を採用した。ファンノイズとパフォーマンスへのグリルパターンの影響に関する研究によると、見た目が一番気に入ったパターン(Loose Swirl)がパフォーマンスも一番優れていた。Udoo x86を覆うアクリルパネルを切り抜いて使用することにした。アクリルを使うことで表面を平らにした理由は、マウスを使えるようにしたかったから。そして、Red Tinのふたのスペースを多少節約でき、ふたを閉じたときに画面に何かが当たることも防げるからだ。
渦巻き画像をInkscape (オープンソースのベクトル系作画ソフトウェア)にインポートし、それをトレースしてベクトル画面を作ってから、ファンに合わせてサイズを調整した。出来に満足したところで、ファイルを.DXFとしてエクスポートし、レーザーカッターソフトウェアで読み込めるようにした。MDFの試作品をカットして、切り抜きがファンに適合することを確認し、Red Tinの上部セクションのカバーの設計に組み込んだ。
取り付け作業
ほとんどは、8ピンのBinder 720シリーズソケット (046-9020) とリボンケーブルで配線されている。その他にも、ファンと温度センサにつながるワイヤもあるが、目立たないように隠しておいた。
PanelPilotを支えるアクリル板を1枚切り抜き、Red Tinのふたのメイン画面の横に取り付けた。アクリル板をもう一枚切り抜いて曲げ、回路を保持し、バインダーソケットとオーディオ入力を支えるように取り付けてから、Red Tinロゴが入った赤い透明の天板を取り付けて完成だ。
まとめ
PanelPilotは非常に汎用性が高く、Design Studioソフトウェアも簡単に使いこなせた。Udoo x86のプロセッサの温度を監視しているが、不安な動きはまったくない。ファン制御は期待どおりに動作している。VUメータの針の動きにも本当に満足していだ。電圧計は、太陽発電で充電したバッテリーで何を動かす場合にでも真価を発揮する。しかし、このセットアップの真の美点は、将来的に改良や開発が簡単に行える点だ。