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Silicon LabのIoTセンサーボードの機能を探ってみる!
Thunderboard React Kit (122-3409) はIoT開発向けに多彩なセンサーを含んだボードだ。 Bluetooth接続ができるためスマートフォンとの連携が可能である。連携することでスマートフォンから直接センサーの監視、モジュールの操作が可能になる。勿論、アプリケーションはIOS、Androidどちらにも対応している。 IoTを実践したいならアプリケーションをクラウドにアクセスする事で可能であり難しい操作は不要である。このアプリケーションはIoT機能を使用するためにSilicon Labsが提供するクラウドベースのマルチクライアントのリアルタイムサービスに接続する必要があるが現在最新のバージョンがセキュリティの都合上接続できなくなっている。
スマートフォンとセンサーボードのみで使用が可能であり開発者やマイナーな層は勿論試しに使ってみたい、センサーに興味があり面倒なことはしたくない人達も深く広く使う事ができる。
ボード詳細
搭載されているセンサー、モジュールは以下の通りである。
代表的なセンサーは温度/湿度センサー、周辺光センサー、ホールセンサー、6軸センサー(加速度、ジャイロ)
- Silicon Labs Blue Gecko BGM111 Bluetooth® スマートモジュール
- 32-bit ARM® Cortex-M4 CPU
- 256 KB Flash
- 32 KB RAM
- 送信電波出力 (TX power): +8 dBmまで
- RX感度 –93 dBmまで
- Silicon Labs Si7021 湿度および温度センサー
- 温度センサー精度:±0.4 °C
- 湿度センサー精度: ±3% RH
- I2C interface
- Silicon Labs Si1133 周辺光センサー、UVセンサー
- 周辺光センサー範囲:1~128キロルクス
- UVインデックスセンサー範囲:1~11
- I2C interface
- Silicon Labs Si7201 全極性、ホール効果センサー
- 動作点:最大30ガウス
- リリースポイント:最小10ガウス
- プッシュプル出力
- Invensense MPU-6500 6軸モーションセンサー
- 3軸加速度計
- 3軸ジャイロスコープ
- I2C interface
- 2つのモーメンタリーボタン(SW-0, SW-1)
- 青色、緑色LED(LED-B, LED-G)
- 10-pin 0.050”, 1.27 mmミニシンプルデバッグコネクタ
- 最大8Mbの外部フラッシュデバイスのプリント基板
- BGM111 GPIOに接続するためのブレークアウトピンパッド
- CR2032 コイン型電池用スロット
実践
ここからは実際にセンサーボードとスマートフォンを連携して動作させてみる。
1.アプリケーションをスマートフォンにダウンロードしアプリケーションを開く。すると以下のような画面が開く
2.センサーボードに電池を入れ、次の画像にあるようにVbatの位置にスイッチをスライドする
3.SW-0ボタンを押してこれでセンサーボードの準備完了
4.センサーボードの設定が終わるとアプリ画面に次のようにリストが表示される
5.リストをタッチする
これでセンサーボードとの連携完了!
歯車アイコンをタッチすることで温度の単位や表示法の変更も可能
メイン画面に戻りEnvironmentをタッチするとセンサーの値を見ることができる
その他、Motionをタッチすればボードの向きを3Dグラフィックスでチェックでき、I/Oを選択すればスマートフォンからボードに搭載されているLEDをオン、オフできる。Motionモードは以下の動画で確認できる。
ソフトウェアに関して
クラウドストリーミングが利用できる場合データは Firebaseに格納される。またWebフロントエンドはReactJSにより実装されている。
アプリのソースコードはGitHubで入手可能であり加えてSlicon Labsが提供しているSimplicity Studioにより自分に合わせたより深い開発が無料で可能である。
Silicon Labsが提供するサービスにより開発者はアプリケーションの作成、ハードウェア構成、ネットワーク分析、ThunderBoard Reactおよびその他のSilicon Lab製品のリアルタイムでデバッグが可能である。
まとめ
ThunderBoard Reactは多彩なセンサーを持ち開発者などマイナーな層の人たちに幅広いカスタマイズ性を提供してくれる。一方で専門的開発者ではなくマイコンやセンサーを使いIoTに触れたい、楽しみたいと思っている人たちにも使えるセンサーボードであるとわかる。