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”δ”← これ、なに!???

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「δesignSpark」の「D」がバグってる!!いえいえ落ち着いてください!別にハッカーの攻撃でブラウザの文字コードがクラッシュしたとかではないですよ。実はこのギリシャ語の「d(デルタ)」は、δESIGNSPARK そのものをあらわしているんです。

なぜδなのか?

δesignSparkは今年で10歳の誕生日を迎えます。10年を「Decade(ディケイド)」と呼ぶことを存じでしょうか。この Decadeは、ギリシャ語で「10(Ten)」を意味するδerκα(「デカ」)の派生語になります。この「デカ」は、国際規格 SI単位系で 101 を表す接頭語「da(デカ)」として定義されています。似たものとして、 103 を表す「k(キロ)」、 106 を表す「M(メガ)」、 109 を表す「G(ギガ)」などが有名だと思います。「メガ」「ギガ」など乗数の接頭語は一般的に大文字の記号、逆に小数の接頭辞(センチは「c」、ミリ」はmなど)は小文字の記号で表されます。しかし101 (da)は、乗数でありながら小文字を記号として使用する3つの例外の一つです。他にk(kilo)、h(hecta)があります。「da」「hecta」なんてマイナーな接頭語なんか知らない、とおっやる方も多いでしょう。でもこれらは立派にSI単位系の一つです。ISO 80000-1 でも、100メートルを「10 da m(ダム)」と呼んだりします。

つまりそういうこと

もうお分かりですね。この「δ」は、δesignSpark の考え方や今の在り方を1文字に凝縮した好例といえます。一般人は100 メートルと言うかもしれません。しかし、δesignSparkコミュニティでは、ルールの枠組みの中で、例外中の例外にインスピレーション得て、その価値を見出し、新しい技術に結び付けたいと考えています。こういった 魅力的なハックを共有し、一般人の想像を超えた世界を目指したいと考えています。こうした経緯で「δ」にたどり着きました。

またδは「デルタ」と呼ばれており、学校の授業などでは差分(Difference)を表す「Δ」を意味するものとして習います。δesignSparkは他の技術系サービスとはDifference(差分、差別要素)を持ったサービスでありたいと考えています。技術ニュースだけでなく、無料設計ツールだけでなく、CADライブラリ提供だけでなく、コミュニティーだけでなく、電子技術だけでなく、機械技術だけでなく、学校教育だけでなく、日本ローカルだけでなく・・・・・。そういう全方位にアンテナを向けた、唯一無二の存在でありたいと考えています。

なぜΔじゃないのか?

一部の天邪鬼な方からは「『Δ』を使用して「ΔesignSpark」にでもいいじゃん」「見た目そっちがかっこいい」という声が聞こえそうです。たしかにその通りですが、ただそれでは「D」をギリシャ文字の「Δ」に置き換えただけの安直なアレンジに見えてしまいませんか?しかも「Δelta」に引っ張られて、δeka(デカ)・δecaδe(デケイド:10年)といった意味を連想させることが難しくなってしまいます。

また、もう一度、数学の授業でのデルタの意味を思い出してください。大文字「Δ」が静的差分を表すのに対し、小文字「δ」は、時間経過に伴う動的差分に使用されます。δesignSparkでは、動的な変更を好みます。私たちは、知識と知見を増やしながら、活発に活動するコミュニティでありたいと考えています。「Δeath(死)」は静的で、それに対し、代謝を繰り返す「生」は動的です。多くを学び成長するために、挑戦と間違いという「代謝」が必要だと思っています。私は、この新しい δesignSparkチームがこの記念日をきっかけに、もっと挑戦的で動的な試みに挑み続けることを願っています。

Happy anniversary δesignSpark!

Happy birthday δesignSpark!

Volker de Haas started electronics and computing with a KIM1 and machine language in the 70s. Then FORTRAN, PASCAL, BASIC, C, MUMPS. Developed complex digital circuits and analogue electronics for neuroscience labs (and his MD grade). Later: database engineering, C++, C#, industrial hard- and software developer (transport, automotive, automation). Designed and constructed the open-source PLC / IPC "Revolution Pi". Now offering advanced development and exceptional exhibits.
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