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Google Cloudへのセキュアな接続が可能なMicrochip AVR-IoT 開発ボード

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セキュアなクラウド接続を求められる IoT設計には多くの困難がつきまとう。

  • どのハードウェアキットを使用するか
  • セキュリティ対策は十分か
  • クラウドへの接続性はどうか

などなど、IoTプロジェクトを軌道に乗せるまでには非常に多くの壁が立ちはだかっている。

これらの課題を解決し、よりスピーディーな開発と拡張性を実現する、非常に有用なIoT向け開発キットが登場した。
GoogleとMicrochipが提携して開発をおこなった、AVR-IoT WG開発ボード(WGは「Wi-Fi」と「Google」の略称)は、Google Cloud プラットフォームへの接続が可能な、8bitマイクロコントローラー(MCU)開発ボードだ。このボードを番えば、コスト、セキュリティ、クラウド接続 などといった壁でつまづくことなく、IoTソリューションの開発を容易に行える。

8bit MCUは、医療機器・スマートメーター・携帯型民生機器といった、何十億という様々なIoTデバイスに搭載されている。マルチプロセッサの設計において8bit MCUは、タイムクリティカルで安全な処理が求められる際によく用いられる。
またセキュアエレメントIC(セキュリティ専用チップ)とWi-Fiネットワークコントローラーを搭載したことで、家電製品・産業機器・小売といったソリューションを開発する企業の新製品へのIoT導入を助け、また大量の既存製品をGoogle Cloudへの接続性を持つ製品にアップグレードさせることが可能になった。

AVR-IoT開発ボードを使用すれば、プロトタイプをGoogle Cloudの Cloud IoT Core(GoogleのIoTサービス)に接続することも可能だ。そしてMicrochipの無料のオンラインポータルを使用した新規/既存のプロジェクト間で、Google Cloudサービスを利用できる。
また、MCCとAtmel START といったMicrochip社のラピッドプロトタイピングツールへのアクセスも可能だ。MCC(MPLAB Code Configurator)は、C言語のプログラミングと、異なるアーキテクチャ向けにクロスコンパイルをおこなうためのIDE(統合開発環境)である。そしてAtmel STARTは、デバイスドライバとミドルウェアの統合を容易にするオンラインツールだ。これらを使用すれば、クラウド上での開発とデバッグをおこなうことが可能だ。

AVR-IoT開発ボードには、Google Cloudへのすばやいクラウド接続設計の構築を可能にするスマートかつコネクテッドで、セキュアな以下の3つのデバイスが搭載されている。

  • クラウド接続AVR(R) MCUと周辺機器
    ATmega4808 8bit MCUは、その処理能力と、豊富なセンシング機能とロバストなアクチュエータ機能を備えたAVRアーキテクチャの簡単さが強みだ。消費電力を削減するCIPs(Core Independent Peripherals)を用いることで、リアルタイムセンシングと制御アプリケーションにおいて信頼性の高い性能が実現されている。

  • ATECC608A暗号化コプロセッサデバイス
    ATECC608A暗号化コプロセッサデバイスは、安全に認証できる各デバイスの保護されたIDを提供する。ATECC608Aデバイスは、Google Cloud IoT Coreに事前登録されている。

  • ATWINC1510
    ATWINC1510は、柔軟性のあるSPIを介してMCUへの容易な接続を提供する、産業グレードの完全認証済みIEEE 802.11b/g/n IoTネットワークコントローラーだ。つまり、設計者にネットワークプロトコルの知識があまりなくても、Google Cloudへ単純かつ簡単に接続することができる。  

Microchip社の8bit MCU事業部門を担当するバイスプレジデントであるSteve Drehoblは、次のように述べている。
「AVR-IoT WGにおけるGoogle Cloudとの提携の目的は、簡略化した開発工程をエンジニアに供給することだ。これにより、エンジニアはより迅速かつ簡単に市場にIoT設計を導入することができる」「このボードはMCCとAtmel STARTの両方でサポートされているため、設計者は好みのツールを使用して開発をスピードアップさせることが可能だ」

AVR-IoT WGのようなデバイスがGoogle Cloudに接続すると、データへのアクセスと、BigQueryのような解析サービスやAutoMLのような機械学習サービスへのアクセスが可能になる。これらのクラウドサービスを用いて、設計者はペタバイトものデータを保存することができる。また、エッジデバイスに自律性と分類能力を付与する機械学習モデルや、IoTソリューションから知見を得ることができる。Cloud IoT Coreへの接続により、Googleの高速かつグローバルなインフラを通して、数百万のデバイスを管理するスケーラビリティがある。

Google CloudとMicrochipの提携会社であるLeveregeのCEO兼共同創設者であるEric Connは次のように述べている。

「AVR-IoTを用いることで、センサーデータをクラウドに送信してシームレスに視覚化することができた。GoogleとMicrochipは、IoTデータを安全に公開しようとするときによく発生する問題をすべて解決した。組み込みエンジニアは本製品をきっと気に入るだろう。」

Innovative product and technology marketeer, enthusiastic writer and translator, and author of the ultimately underwhelming blog "Oneday711": technology, travel, sport. Particularly interested in the impact innovation has on our lives - good and bad.
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