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DesignSpark V8.1がリリースされました。要望の高かったさまざまな新機能が、汎用性の高い、無料でダウンロード可能な基板設計ソフトウェアに追加されています。新機能には、ズームレベルの増加、銅箔流し込み禁止領域、Eagle「ネイティブ」インポートのほかにも多数の機能があります。
リリース日以降、旧ソフトウェアを使用している場合は、DSPCBのバージョンをバージョンV8.1にアップデートするプロンプトが表示されます(まだアップデートしていない場合)。初めてこのソフトウェアをダウンロードする場合は、最新バージョンを入手できます。必要に応じてアップデートするだけで、基板設計ソフトウェアで最高の体験を得られます。
バージョン8.1で強化されている機能は、次のとおりです。
ズームレベルの増加
最大ズームレベルが8倍に増加しました。これにより、さらに拡大表示して設計図の重要な部分やアイテムを詳しく検査できます。
ツールチップにネットクラス名を追加
設計ツールチップのネットフィールドにネットクラス名を追加しました(定義されている場合)。
回路図内のネット名の表示
[Display (表示)]ダイアログの[Settings and Highlights (設定とハイライト)]ページから、新しいチェックボックスを使用してネット名の表示を切り替えられるようになりました。また、ネット名の色も選択できます。
部品の追加 - 値のプレビュー
[Component Values (部品の値)]という新しいリストを、[Add Component (部品の追加)]ダイアログ内の既存の回路図及び基板記号プレビューウィンドウの右側に表示。さらにこのリストは、選択した部品を設計に追加する前に、その部品が正しいかどうかを確認するのに役立ちます。
電源プレーンの銅箔流し込み禁止領域
電源プレーン層に銅箔流し込み領域を追加し、その領域を流し込み禁止に指定することで、最終的なプレーン上でその層の領域に銅箔が入らないようにすることができます。
銅箔流し込み領域を流し込み禁止領域に指定するには、領域を選択した後、[Properties (プロパティ)]で[Pour Keepout (流し込み禁止)]チェックボックスをオンにします。
*設計層に流し込み禁止領域が追加されている場合、流し込みをしてもその領域に銅箔は追加されません。
この領域は[Plotting & Printing (プロットと印刷)]ダイアログのプレビューに表示されるため、その領域が正しくセットアップされているかどうかをそこで確認できます。
[Design Technology (設計テクノロジー)]ダイアログの[Rules (ルール)]タブでのサーマル接続の管理が向上
銅箔の流し込み及び電源プレーンのサーマルリリーフの定義が拡張されています。設計レベルでの追加設定(設計テクノロジーとルールで定義)で、全アイテムのスポーク数、最小スポーク数、スポークの方向、絶縁ギャップ、サーマルリリーフ幅を設定できるようになりました。また、任意で、ホールパッド、SMDパッド、ビアを介してめっきをオーバーライドすることも可能です。必要に応じて、同じ一連のサーマルルールを領域ごとに使用できます。こうした設計レベルのルールは、銅箔流し込み領域プロパティでもオーバーライドできます(下記参照)。
銅箔流し込みの変更(基板)
[Pour Copper (銅箔の流し込み)]ダイアログの使用中にパラメータ選択ダイアログを変更すると、銅箔流し込み機能で使われるルールが表示されるようになりました。
注意: 銅箔流し込みのプロパティは、[Design Technology (設計テクノロジー)]ダイアログと[Rules (ルール)]ページから取得されます。
銅箔流し込み領域の領域プロパティ(基板)の変更
銅箔流し込み領域の[Properties (プロパティ)]ダイアログを下記に示します。この変更は、領域ごとにサーマルルールをさらに細かく制御可能にできるよう実装されました。
[Override Design-Level Thermals (サーマルを設計レベルでオーバーライド)]をオンにすると、特定のサーマルプロパティを個々の領域に追加できます。この設定により、[Design Technology (設計テクノロジー)]の[Rules (ルール)]タブ内で定義された設定がオーバーライドされます。
Eagle「ネイティブ」インポート
「ネイティブ」形式インポートの導入により、Cadsoft Eagle標準の設計及びライブラリインポート機構が改善されました。その結果、Eagleファイルを変換しなくてもDesignSpark PCBにインポート可能となり、処理が容易になりました。
Eagleファイルを変換するには、Windowsエクスプローラーから.schファイル又は.brdファイルをドラッグして、オープン中のDesignSpark PCBプログラムにドロップします。ファイル形式を確認する標準のインポートダイアログが表示されるので、テクノロジーファイルを使用してファイルをインポートするようこの時点で選択することも可能です。
注意: Eagle V6より古いファイルは、以前のEagle中間ULP形式のファイルを使用してインポートする必要があります。この形式は現在も使用可能です。
部品名に使用できる文字を追加
設計図に記載される部品の名前には、英数字以外も使用できるようになりました。これまでは、最初にアルファベット、残りは英数字を使用して名前を付ける必要がありましたが、新バージョンではどこでも英数字を使用できるほか、次の記号をあらゆる順番で使用できます。
- _ $ £ & + = ! @ # ~ \ /
注意: 上記の特殊文字を使用することで生じる影響を十分に認識している場合に限り、上記の特殊文字を使用してください。
ライブラリダイアログの3Dページからのレポートに、選択肢のオプションとレポートのセクションを追加
PDF出力に、出力ファイルへのフォントの埋め込みを抑制してファイルのサイズを小さくするオプションを追加
PDFファイルの出力時に、フォントの埋め込みを選択できるようになりました。[PDF Setup (PDF設定)]ダイアログにアクセスするには、[Output (出力)]メニュー > [Plotting & Printing (プロットと印刷)] > [Output (出力)]タブ > [PDF]を選択し、[Device Setup (デバイスの設定)]をクリックして、[Embed Fonts in PDF File (PDFファイルへのフォントの埋め込み)]オプションを選択します。
設計でTrue Typeフォントを使用し、PDFファイルでもこのフォントを使用する場合は、このオプションをオンにします。このオプションをオフにすると、PDFファイルを表示するマシンで使用可能なフォントが使われます。このオプションをオフにする主な理由は、PDFファイルのサイズを小さくすることです。
新しいソフトウェアログイン方法と新規ユーザー登録方法
新しいソフトウェアログイン方法と新規ユーザー登録方法が導入されました。入力する詳細情報が減少し、1回の登録ですべてのDesignSparkツールを使用できるようになるため、エクスペリエンスが向上します。これにより、DesignSpark Webサイトで既に登録しているユーザーは、DesignSpark PCBをインストール後に再び登録する必要がなくなります。
DesignSpark PCBをまだお試しいただいていない場合は、今すぐお試しください。無料でお試しいただけます。
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