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DesignSpark PCBの回路図作成において、電源やグラウンドを置く場合の注意点、また仮想的に回路を繋ぐ「ネットリファレンス」というテクニックについて説明していく。
本記事はこちらDesignSpark用のサポートサイトからのピックアップ記事だ。このサポートサイトには色々と有用なテクニック、ドキュメント、FAQが掲載されている。もしDesignSparkの使い方でこまったらまずこのサポートサイトにアクセスしてみてほしい。
回路図上で電源やグラウンドを追加する際の注意点は?
電源記号とグラウンド記号は他の部品記号とは少し異なる。他の記号が回路記号とフットプリント記号の両方を持っているのに対し、電源とグランドは回路記号のみ。フットプリント情報を持たない。当然、基板編集に移行する際、これら記号に該当するフットプリントは割り当てられないことになる。
また接続した配線(ネット)に与える影響も特殊だ。配線は通常「ネット名」という唯一の名称をもつが、電源やグランドに接続された途端、そのネット名は強制的にVCC、GNDといっった固有名になる。
電源記号の追加
インタラクションバーの;[Add Component(コンポーネントの追加)]から追加することができる。
ドロップダウンリストからSchemaライブラリを選択する。 [Component(コンポーネント)]のリストから;0Vを選ぶ。選んだコンポーネントはその下のプレビューエリアで形状を確認することができる。このプレビューエリアの0V記号を回路図上にドラッグする。
(このライブラリのコンポーネントは、フットプリントを関連付けられていない。回路図の中でのみ使われるライブラリである。)
この記号の端子をドラッグし回路に接続する。この時、通常のネットに電源(もしくはグランド)記号を接続すると確認のダイアログが出てくる。この確認のおかげで不明なネットを接続することがなくなる。以下の例では” ネット名「N0006」という配線が(0V電源記号と接続されたことで)自動的に 0V という名称に変更される” ということを警告している。
サポートサイトのオリジナルトピック
ネットリファレンスの作成方法
ネットリファレンスは、例えば複数ページにわたる回路図面を作成する際、異なるページ上にある2つの端子を仮想的に接続させる機能である。実際には接続するが、回路図では配線を省略したい時などに使う。
上の例では、矢印記号に繋がった2つの端子の配線のプロパティーを開き同じネット名を指定する。これで両端が見えない配線でつながったように動作させることができる。なお矢印記号は図面上に明示的に残すもので、回路的に意味はない。
まず矢印を追加する。Add ComponentからSchema.cmlライブラリを選択し、ライブラリ内のToコンポーネントを回路図に2つ追加する。
ネット名を編集するには
To記号のピンを選択し、ショートカットメニューから、[Change Net (ネットの変更)]を選択する。
ダイアログより、 接続したいネットの名前を入力するか任意のメット名を入力する。 (下の例では、「SINE_OUT」という名前を入力している。)必要に応じて、 [Net Class] を変更する。信号線の場合は Signal 、電源線はPower、グランド線は Goundを選択し [OK] をクリックして終了する。
これでネットに名前(SINE_OUT)がつけられた。次に、これを表示させる必要がある
ネット名の表示を表示するには
To 記号の繋がっている線を選択する。(下図ではオレンジ色の部分、色は選択時に変わる。)右クリックして、ショートカットメニューから、 [Display Net Name (ネット名の表示)].を選択する。
ネット名が表示された後、ドラッグすることで移動したい場所に移動できる。
これでネット接続の半分が完了した。もう一方のピンでこの手順を実行してほしい。
最後に接続を確認してみよう。ネットリファレンスで指定した配線の上で Shift + ダブルクリック すると、下図の通り同電位配線がオレンジ色でハイライトされる。これで右側のOUTPUT端子と左下のOUTPUT端子の繋がりを確認することができる。電源線やグランド線も同様の方法で接続を確認することができる。
サポートサイトのオリジナルトピック
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