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この記事では、Design Spark Mechanical (DSM)を使った設計を実際の使用例を通じて紹介する。
DSMはシンプルかつ強力なCADソフトとなっており、初心者でも手軽にCADによる設計を行うことが可能である。DSMを使えば、教育コストを大幅に削減できるだけでなく、すばやいプロトタイピングをより簡単に行うことができる。
では、実際に産業用倉庫の設計と1BHKアパートメントの設計を通して、DSMの機能や使い方を紹介しよう。作成した3Dデータは3D PDFとして出力して共有したり、3D プリントを行ってプレゼンテーションに用いることも可能だ。
PART 1 - 産業用倉庫の設計:
ほとんどすべての産業用の倉庫は、荷物を運搬するためのベルトコンベアやそれに類する運搬用の装置を備えている。DSMでは、ラックやベルトコンベア等の3Dモデルが無償で提供されており、また、実際にRSコンポーネンツで販売されている部品と部品番号が対応しているため、容易に部品表を作成することが可能である。
ここで紹介するサンプルはあくまでコンセプト的なものであり、現実の物体とのスケールが一致していないことに注意してほしい。
1. まず、間取り図をインポートしよう。間取り図は手書きでも、デジタルなものでも構わない。下図では、シンプルな倉庫の間取り図をPNG形式でインポートした。
画像はこちらのリンク先を使用した: https://conceptdraw.com/a2456c3/preview/640
2. まず、建物のアウトラインをスケッチし、建物の外形を明確にしよう。
3.この段階で、設置するものにある程度の目星をつけ、部品表の下書きを作成する。
コンベア及びベルト、ベルトを駆動するためのモータ、運搬物をストックするためのラック、換気のための装置などがこの段階で挙げられる。
RSコンポーネンツとAllied Electronics(北米限定)は、こうした部品を幅広く取り扱っている。ぜひ利用してほしい。
また、こうした部品は3D 素材が用意されているので、プロジェクトに容易に組み込むことが可能だ。ソフトウェア上のボタン(下図参照)によって簡単に実現できる。
4.次に、ベルトやローラーを設置するための基本的なコンベアのプラットフォームを作成する。
5.3D モデルはプロトタイプ用にスケールされている。実際のスケールは、図面に注記として記載しよう。
6.ここで、3D モデルをライブラリから利用するときには注意が必要だ。右クリックし、'add to Bill of Materials'をクリックしよう。
7. 最後に、'Bill of Materials'を選択し、Top Levelを選択しよう。(部品表がすっきりするはずだ)
DSMで部品表を作成するチュートリアルはこちらを参照してほしい: https://www.rs-online.com/designspark/how-do-i-use-the-bill-of-materials-bom-quote-interface-in-designspark-mechanical
DSMを使うと部品表を簡単に作成できるだけでなく、部品ごとの値段や見積もりを素早く手に入れることができる。
作成した3D モデルを共有したい場合は、3D PDFでシェアすることもできる。また、図面はDXFファイルに変換することも可能だ。
*ご注意:すべてのDSMアドオン機能(描画ツールを含む)が有料の「Creator」および「Engineer」サブスクリプションプランに統合されました。詳細はこちら: https://www.rs-online.com/designspark/subscriptions-pricing-pagehttps://www.rs-online.com/designspark/subscriptions-pricing-page
3D CADモデルを最大限に利用するため、TracePartsの豊富な3D CADデータを活用しよう。
使用した部品一覧:
CONVEYOR ROLLERS (866-1751)
SHELVING SYSTEM (771-9199)
INDUCTION MOTOR (775-4515)
DC AXIAL FAN (263-7777)
One Pole ON-OFF CAM switch (840-5608)
ダウンロード:
Project design file - *industrial.RSDOC*
3D PDF - *industrial.PDF*
連載記事のPart2にも是非目を通してほしい。
Part 2: https://www.rs-online.com/designspark/designspark-mechanical-for-architecture-construction-part-2