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宇宙旅行時代がまもなくやってくる

 

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前澤友作氏は、子どもの頃、夢を持っていました。今も彼が故郷と呼ぶ千葉の街を優しく照らす月を見上げながら、この天空の隣人を訪ねたくてたまらなかったのです。そこでは何が見つかるでしょう? 宇宙人、それとも見たことのない宇宙船? どんな体験が待っているでしょう? 当時、前澤少年は夢見ることしかできませんでした。しかしその後の人生で、夢をかなえるチャンスを得ることになります。

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ドラマー時代の前澤氏(出典: 同氏インスタグラムより)

ハードコアパンクから芸術を愛するファッション業界のカリスマへ

前澤氏が有名になるまでの道のりは一風変わっています。最初に注目を集めたのはSwitch Styleというハードコアパンクバンドのドラマーとしてでした。新進気鋭の起業家である彼は、1998年に希少なCDやレコードを販売する小さな事業を開始し、スタートトゥデイという会社を立ち上げました。事業運営と多忙なバンド活動の両立は負担が大きく、最終的に彼はバンド生活に別れを告げてベンチャービジネスだけに集中することにしました。2000年には成長を続ける彼の事業に衣料品を追加し、2004年にはZozotownと呼ばれるファッション小売業を開始。ハードワークに没頭する中、30代半ばにして億万長者になりました。最近ではZOZOSUITを活用して個人の体形にフィットした服を提供するグローバル事業モデル、ZOZOを開始し、彼のファッション事業はますます成長しています。ZOZOSUITは自宅で体形を計測できる独自のシステムで、服の完ぺきなフィット感を実現してオンラインファッションビジネスに革命を起こすと見られています。

前澤氏は芸術愛好家として有名です。オークション会場でコレクターが羨望する作品を高額で落札する姿が頻繁に目撃されています。2016年には5,730万ドルでジャン=ミシェル・バスキアの作品「Devils Head」を購入しました。手に入れたこの特別な芸術作品について、前澤氏は次のように述べています。

「私を突き動かしたのは作品の状態や商品価値ではなく、偉大な芸術を認めるという責任感と、作品そのものだけでなくアーティストのカルチャーや生き様に対する理解を次世代に伝えなくてはならないという思いでした。」

この言葉は、芸術を愛する起業家である前澤氏に対する大きな共感を引き起こしました。

2017年には、バスキアの作品としては最高金額となる1億1,000万ドルで、もう1作品購入しています。前澤氏は、東京を拠点とする現代芸術振興財団の設立者でもあり、若手アーティストの作品の展示やプロモーションを通じて彼らの活動の支援と奨励に努めています。

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ジャン=ミシェル・バスキアが作った1億ドルの絵画。画像:Jackson Ryan

情熱を結びつける

今、あなたが芸術への強い愛情を月へ行くという子ども時代からの長年の夢と結びつけるとして、経済的にも可能だとしたら、前澤氏と同じことができるかもしれません。自らのアートコレクションを高く評価する前澤氏は、もしこのアーティストたちが月に行ったとしたら、一体何を描くだろう、と考えたのです。インスピレーションを得た彼らは傑作を生み出したのではないだろうか、と。

イーロン・マスク氏と彼の会社であるSpaceXが、Big Falcon Rocket、略してBFRを利用して民間旅客機が2023年に月を周回するという計画を発表したとき、前澤氏は絶好のチャンスだと考えました。彼は多額の資産を費やして、販売予定だったこの特別な旅行の全座席をいち早く購入したのです。SpaceXは支払われた金額を明らかにしていませんが、イーロン・マスク氏は今回の現金注入が旅客機本体とブースターの開発に大いに寄与すると述べていることから、莫大な金額だったことがうかがえます。

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前澤氏とマスク氏

前澤氏の計画はシンプルでもあり複雑でもあります。彼は画家、彫刻家、小説家、映画監督などさまざまな分野のアーティストを月旅行に招待したいと考えていますが、参加するには非常に大きな勇気が必要でしょう。前澤氏の願いは、彼ら全員がこの壮大な人類初の月周回旅行からインスピレーションを得て、それぞれの分野で後世の財産となる素晴らしい芸術作品を生み出すことです。問題点とはもちろん、安全に地球と月を往復する技術がまだ開発中であることであり、ご想像のとおりこの旅行は容易なものではなく、参加する誰もが非常に大きな危険にさらされることになります。さらに、この旅行自体が体の弱い人には致命的となる負荷を伴うため、参加者全員がある程度の適性を満たしている必要があります。野心的な前澤氏は、宇宙空間で展開するこの壮大で芸術的な計画を「Dear Moon」と命名。詳細についてはこちらを参照してください。

参加者

前澤氏は近々、自身にインスピレーションを与えてきたアーティストたちを、夢のような月への旅行という、このまたとない機会に招待する予定です。実際、非常に大きな危険を伴う旅なので、招待された人にとっては軽く受けることができることではありません。2023年に予定されているこの宇宙旅行は、前澤氏と参加アーティストにとって、間違いなく人生が変わる大冒険になるでしょう。ただしそのためには、この旅に参加する勇気を持つ人物を見つけなくてはなりません。

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前澤氏は、自身の厚意により数人の勇敢なアーティストを連れて、少年時代に夢見たとおり月へ向かうことになります。DesignSparkはこれからもDear Moonプロジェクトに注目し、新たな展開や重要な開発が発生するたびにご報告します。予定されたBFRの発射まであと数年、SpaceXチームによる多くの研究開発が最終段階に入っています。後は、出発の時が来たら、参加者全員にとって安全な旅となるよう願うばかりです。

 

Dear MoonBFRミッションの詳細はこちら

Dear Moonプロジェクト

イーロン・マスク氏によるBFR Moon Tripのプレゼンテーション動画

 

 

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