アニマトロニクスで蘇る恐竜たち

映画「ジュラシックパーク」をご覧になったことありますか？「恐竜を蘇らせてテーマパークにした世界」を描いたハリウッド映画で、直近ではシリーズ４作目の「ジュラシックワールド」が２０１５年に公開され大ヒットしました。

映画では、現実に存在しない恐竜たちが生き生きと動いていましたが、それを陰で実現していたのが、電力モーターや油圧駆動システムを使って生物を模倣する「アニマトロニクス」という技術です。以下の動画をご覧ください。大きな台座の上でリアルに動いているこの巨大なティラノサウルスはアニマトロニクスとして制作されました。

このアニマトロニクスは、恐竜の手足をモーターで動かすだけではなく、素材の合成でリアルな皮膚を再現したり、３D造形で体の一部をリアル出力したり、産業ロボットなどのメカトロニクスを活用したりすることで、これほどリアルなモンスターマシンを作り上げています。その制作過程を以下の動画でご覧ください。

以下の動画のアニマトロニクスもすごくないですか？！

このドッキリ動画では、中に入っている人間が恐竜を動かしており、台座やスタンドはありません。それに対し、ほとんどのアニマトロニクスによる恐竜は、その場で動くことはできますが、プログラムされた動きや事前に定義された一連の動作しかできません。

比較的恐ろしさを感じない、フレンドリーな恐竜のアニマトロニクスを見たいときは、イギリスのテーマパーク「Blackgang Chine」に住んでいる陽気な赤ちゃんティラノサウルス「シャドウ」「シェリア」がおすすめです。

今回ご紹介するポッドキャスト「The Engineering Edge」のエピソード2では、このBlackgang Chineテーマパークを取り上げています。この「The Engineering Edge」は、DesignSparkがお届けするポッドキャストの音声配信番組で、さまざまな業界で、どのような技術が他社との差別化に活用されているのかを紹介しています。

この愛らしい2頭は、飼育員とともにパーク内を散歩するのが大好きです。もちろん、彼らが行く先々は大抵大騒ぎになります。

如何ですか？このBLACKGAMG CHINAのアニマトロニクスに興味あれば、ぜひ次のリンクからPODCAST「The Engineering Edge」のEpisode2を試聴してみてください。Lucy Rogers教授がシャドウやシェリアのアニマトロニクスについて解説してくれています。