こちらの記事について、内容・翻訳・視点・長さなど、皆様のご意見をお送りください。今後の記事製作の参考にしたいと思います。
Thank you! Your feedback has been received.
There was a problem submitting your feedback, please try again later.
こちらの記事の感想をお聞かせください。
Red Tinに12Vの配電盤を組み込む。
12V配電装置を内蔵させよう
自作 DJ用BOX「Red Tin」、何度が持ち出して使用しながらも改良活動が続いてる。MIDIコントローラの周りにベニヤ板を敷き詰めてかなりレトロな味わいが出てきた。
さて、今回は電源周りを整理した。これまで3製品について(UDOO x86、液晶モニター、USBハブ内蔵のサウンドカード)別々に電源コンセントに挿す必要があり不便だったが、BOX内部に6口の12V配電装置を組込んでみようと思った。
ツールボックスの下部の引き出しは特に使われていなかったので、配電装置を収納するには最適だった。私は同僚とともに話し合い、あるアイデアが閃いた。
防水、防塵機能を付ける。
そのアイデアとは12Vの電源をつけるためにツールボックスの後ろに防水、防塵機能の付いたソケットを取り付けることだ。このソケットを通じて、上記で搭載した12V配電装置に給電する。
そう。最初のRed Tin 開発のきっかけとなったワイン事件 — Part 1参照! — や、その後の屋外での泥だらけの場所でDJした経験から、どうしもても電源装置の防水・防塵化を欲していたのだ。
この計画のために必要な部品の調達を始めた。これが私にとっての防水防規格 「IP規格」との出会いだった。例えば、Binder 720シリーズコネクタは防水・防塵 の機能としては IP68というカテゴリに分類さる。これは、粉塵、水中での浸水(水深1mの地点で15分)から完全に保護できる機能を有している。
材料を集める
私はこのプロジェクトに相応しい、ツールボックスの引き出しに収まる、素敵な赤いアルミのケースを見つけ、他の必要となる部品を選定した。部品の寸法をデータシートで確認した後、Inkscapeを使って、どこに部品がフィットするかを配送前に確認することができた。
- アルミケース, アルミニウム 赤×1
- Binder 丸形コネクタ 720シリーズ:メス ×1
- Binder 丸形コネクタ 720シリーズ:オス ×1
- Binderダストキャップ 720シリーズ:オス ×1
- Lapp UNITRONIC LiYY 2 Core YY Control Cable (445-1430) ×1
- トグルスイッチ SPDT On-On ハンダ端子 ×1
- 1 RS Pro 60W Desktop Power Supply, 100 → 240 V ac, 12V dc 5A Output Level V 1 Output, C1 (018-8769) ×1
- Binder 丸形コネクタ 620シリーズ, 接触コンタクト:メス, 3極 メスIP67 ×6
- Binder 丸形コネクタ 620シリーズ, 接触コンタクト:オス, 3極 メスIP67 ×6
- Schurter パネル取り付けヒューズホルダー 3101.0030 PC2, IP40 ×6
- Oxley パネル取付け LEDインジケータ 赤, 12 V ac×1
- 5.5mm DCアダプタ 5A 12 V ×6
- はんだスリーブ, スリーブ長さ 35mm, 青×1
穴を開ける
材料が届いてから、すぐに私は作り始めた。
まず、赤いケースに穴を開け、ヒューズホルダー、ソケット、スイッチ、LED、そしてスイッチを収めた。私だけかもしれないが、正確に正しい大きさの穴を並べられるか、いつもドキドキする。 心配だったのでレーザーカッターでMDF(中密度繊維板)にテンプレートを作成した。 このテンプレートは、必要な大きさの穴と適切な場所にドリルを入れるための下穴を開けることができるようになっている。
このやり方は上手くいったようで、きれいに並んでいるように見えた。
各部品のはんだ付け
私はその後、ヒューズホルダーを装着し、共通のコネクタに接続する導線の一方をはんだ付けした。また、ヒューズホルダーとプラグのプラスコネクタを接続した。
その後プラグの残りのコネクタを導線で接続しようとした。しかし、コネクタは一列に並んでいたが、それらをつなぐ導線はまとまっていなかった。なので、ワイヤーを水色の圧着コネクタでまとめて接続した。
その他にもスイッチ、LED、メイン入力プラグが取り付けられ、配線されている。
仕上げ
箱の右上隅にソケットキャップのストラップを収納するための穴を作った。
また、付属の銀のネジを雰囲気に合うように黒色のものに交換した。
私は、その後いくつかのヒューズを使ってみた。すると、ヒューズの動作速度の違いが明らかになった。
Marking |
Description |
---|---|
FF |
Very Fast Acting Fuse (Flink Flink) |
F |
Fast Acting Fuse (Flink) |
M |
Medium Acting Fuse (Mitteltrage) |
T |
Slow Acting Fuse (Trage) |
最初は2A FFを採用したが、非常に速すぎて問題が起きたため、中速度のヒューズに変えた。
LED、ソケットとそのキャップのために、ツールボックスの下部の引き出しの前面に3つの穴をあけた。私は引き出しを開け閉めしても問題ない内部接続ケーブルを使わず、コネクタをツールボックスに直接差し込むことができるツールボックスの前面に置くことにした。前面にあるため、目につきやすく、事故によって引き抜かれることもなかった。
必要であれば簡単に取り外せるようにケースをマジックテープで引き出しに固定した。
Red Tin の準備が整った!
翌晩、地元のバーで約3時間、問題なく演奏できた。
今回のプロジェクトを振り返って
ここまでのプロジェクトではIP規格と2つのヒューズの持つ動作速度についてたくさんのことを学んできた。9歳の時に読んだLadybird book のMagnets Bulbs and Batteriesを思い出した。今の私なら9歳の自分をかなり感動させられると思う。