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では、話を始める前に、あなたがIoT、IIoT、Industry 4.0について理解しているとしよう。

これらについてあなたが知っていたならば、製造技術のスマート化、資産管理のスマート化、スマートな製品、ビッグデータを取り巻くその他様々なIoTについても聞いたことがあるはずだ。これから、どこかで耳にしているだろうブロックチェーンと、IoT技術とを組み合わせた分散ネットワーク(decentralized network)についてのソリューションについてお話ししよう。

それでは分散ネットワークの前に、その逆の集中型ネットワークについて解説しよう。集中型ネットワークにおける問題とはなんだろうか?

現在までのビジネスエコシステムの信頼性は、信頼できるブローカー、例えばSSL(Secure Socket Layer)との関係に依存してきた。これは標準的なセキュリティ技術であり、webサーバーとブラウザとの間の通信を暗号化することによってパブリックもしくはプライベートな通信を提供している。SSLによって暗号化されるデータは、ユーザー名、カード番号、パスワードといったユーザーとwebサイトしか知るべきではない情報だ。こうしたデータはwebサイトへのログイン時や取引を行うときに重要になってくるのは理解して頂けるだろう。

あなたのブラウザは、見ようとしたwebサイトが安全であるかについて教えてくれるだろう。もし信頼できないサイトであった場合にはポップアップが表示されるはずだ。もちろん、良い方法ではないが、あなたがそうした警告を無視した場合にはwebサイトを見ることができる。

話をIoTとブロックチェーンに戻そう。現在のIoTビジネスエコシステムの通信は、信頼されたブローカーであるSSLといったプロトコルを利用してクライアントサーバーをベースにして行われている。現状のままでは、一般的なコンピューティングのままであり、スマートホーム(集中型ネットワーク)といった小さなビジネスエコシステムは閉じられたままになってしまう。

近年インターネットに接続されるデバイスがどんどん増加している。現在のソリューションである集中型ネットワークで、新しいシステムを導入した際に十分テストを行う時間が確保できるだろうか。2020年までに増加する端末の数は500億にも、1000億とも言われている。しかし、一般的に言われている限界は200億から300億だ。ムーアの法則を参考に、将来的にインターネットへ接続されるデバイスの台数を計算すると、その数は膨大になることが分かって頂けるはずだ。今後それらの集中型ネットワークのトラフィックをコントロール可能だろうか?システムへの要求の多さがボトルネックの原因となり、ユーザーは通信速度の遅さなどに不満を抱くだろう。試しに重要なコマンドがデバイスに到達できないことを考えてみてほしい。デバイスがペースメーカやその他医療機器であった場合はどうだろう。今後将来的にそうした医療機器のスマート化が進むのは間違いないだろうが、そこでアプリケーションや生死にかかわる失敗の経験といったシナリオを十分に想定できるだろうか。

もちろん、あなたがより多くの時間を技術ハブやハードウェアに投資することによって、データのやり取りの失敗を防ぐことに貢献できる。しかし、最も良い答えは、既に利用可能な技術である“ブロックチェーン”を使うことだ。

ブロックチェーンには現実的な問題があるだろうか?

奇妙なことに、ブロックチェーンの現在最も注目されているアプリケーションの用語やその言葉の意味は『暗号通貨の制御』である。しかし、暗号通貨は単にブロックチェーンの使い方の一つに過ぎないのだ。

ここで本当に必要なのはIoTの世界とブロックチェーンを結びつけて何をしたいか」である。この利点を端的に言うと、「ユーザーにとって、より安全かつ簡単に資産を管理できるようになるのに加え、利益を増やすことができる」だ。また、サービスの提供者やそのサプライヤーにとって、これは新しい市場シェアになるに違いない。シンプルさ、セキュリティ、ビジネスの容易さから、新たな収入源となるのだ。基本的に、どのように運用すると、IoTの経済価値の最大化を加速できるだろうか?我々はその答えを知っている。その運用に必要なのは一体何だろうか。

ビッグデータのシフトと分析といった需要がIoTを活用する鍵であり、ブロックチェーンが導入されるべきポイントだ。さらに並列であるブロックチェーンはデータの分散を意味しているのだ。

ブロックチェーンはインターネットよりもさらに大きな取引だと言われている。ならば多くの人たちがIoTとブロックチェーンを組み合わることに注目しているのかを理解するのは容易いだろう。

最初に、我々自身がブロックチェーンとは何かを理解しておこう。ブロックチェーンは分散ネットワークを利用した分散型台帳(distributed ledger)の一つだ。ネットワーク上のピアとノード間の取引データを共有、サポートする技術だ。全ての取引はピアを通して正しいものであると保証される。

IBMはブロックチェーンについて以下のように説明している。

「モノのインターネットはデータをプライベートなブロックチェーン台帳へ送信することを可能にするとともに、耐タンパー性(取引履歴などの解析の難しさ)のある安全な取引を提供する。IBMブロックチェーンの分散レプリケーションは、ビジネスパートナーに中央制御・管理システムなしでIoTデータ、もしくはアクセスを提供する。全てのビジネスパートナーは全ての取引を検証でき、不正操作を防ぐことができ、取引全体の中での説明責任を負う。」

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Source IBM

Also – Trusting the transaction of things: IoT and Blockchain

では、ブロックチェーンはIoTの世界に何をもたらすだろうか?

先にも述べたように、ブロックチェーンは分散ネットワークであるため、取引(例えばデータの共有)を承認する第三者が必要ない。つまり、直接ピア同士(Peer to Peer: P2P)の取引を行うのだ。ブロックチェーンは分散でありコピーではない。もしデータを上書きしたい場合には、ネットワーク全体を変更しなければならないため、データが破損することは(ほぼ)ない。これには非常に大きな計算パワーが要求される。また、ブロックチェーンは数分おきにチェックを行うため、あるノードのみ異なることはできない。つまり、それらはすべて同じ値、もしくは同じ状態でなければならないのだ。

ブロックチェーンは各タイムスタンプが一致し、各ノードが認識されなければいけないため、セキュリティの問題はほとんどなく、デジタルインフラストラクチャ(情報をやりとりする通信の経路)は保たれたままだ。

産業IoTのブロックチェーン環境はIoTデバイスにセキュリティを提供するとともに、デバイスの管理をさらに簡単にする。現在と古いデバイスの状態やその操作コマンドなどは、ネットワークのリンクが途切れることはなく安定するため、しっかりと記録、共有されるのだ。

ブロックチェーンの力を引き出している業界の一つは金融サービス、特に保険会社だ。ここまで話してきた通り、産業関連サービスと産業技術のコラボレーションの出現は、新しい分野になりつつある。

IIoT (Industrial Internet of Things) の実現とその発展に向けて、ブロックチェーン技術こそ最先端だ。多くの政府は当初はあまり気にしていなかったものの、今では経済と産業が世界規模で競争が行われようとしているIoTとブロックチェーンについての技術に興味をもつようになってきているのだ。

他にはどのような技術があるだろうか。AIとブロックチェーンに留まってしまうのだろうか?

最近のニュースでは、AIが遠い太陽系の惑星の発見や重大な病気の早期診断による発見などでの活躍を目にする。

AI、IoT、ニューラルネットワーク、ブロックチェーン、そしてさらに新しい技術である量子コンピューティング、こうした新技術をビジネスの言葉で例えるならば”Blue Sky Thinking”だ。つまり、既存の概念に囚われない考え方が大事なのだ。

ブロックチェーンについてより知りたい場合は以下のリンクを参照して欲しい。

What is Blockchain Technology? A Step-by-Step Guide For Beginners

また、IBMとMaerskが、ブロックチェーンを利用したグローバル取引のためのソリューションについての動画を公開している。

もしあなたがブロックチェーンを利用している場合や経験を共有したい場合は、コミュニティをぜひ活用してほしい。

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