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経緯
万引き(まんびき)とは、商業施設において買い物客を装って代金を支払わずに無断で商品を持ち去る犯罪行為の通称です。小売店に万引きが与える影響は今日でも看過できない重要な問題となっており経済産業省が発表した「商業統計」(2009)によれば、全国での万引き被害額は1日あたり約12億6,000万、年間では約4,615億とされています。現行のシステムは商品にICタグをつけて入退店時に検出するのが主流(EAS)ですが商品の数が多い小売店では管理に人的コストを要します。そこで万引き防止するあらたな着眼点として窃取される商品の重さに着眼したアプローチをとることにした。
システム
システムが客の通過する店頭やレジに置かれることを想定すると、まず考えられる万引きのケースとして二種類ある。
-
正しく入退店手続きを終えない
-
退店時の体重が前回記録した体重より重い
ここで、1の場合についてこのシステムは関与できないためほかのシステムとの連携をとる必要がある。今回の場合はメインシステムである2の場合についての検知を行うこととした。上の図について説明する。客は入店時計測器に乗り重量計測を終えたのち客IDを受け取り入店する。この際計測した重量はWEBサーバにて管理される。その後買い物かごをとり商品を持った状態でレジに入る。もしここでレジにはいらず退店処理を行うとWEBサーバで重量を管理しているシステムによって検知される。レジに入ると今度は商品や買い物かごを含み計測し重量情報の更新を行う。このあとあらたに商品を取って退店処理を行うとシステムによって検知される。つまりレジの後は重量情報の変更なく退店を行うことになる。退店を行うと客の重量情報が消去される。
実装
計測器、WEBサーバーにラズベリーパイを用いた。アンドロイドアプリを使って客IDと体重の更新をシミュレートした。実際には客に一意のIDを割り当てる別のシステムが必要になる。通信にはHTTPを用いた。
デモ
まとめ
重量型万引き防止ステム「まんぼう」を提案した。いくつかの問題点、課題を以下にまとめておく。
- 動いている人の体重を測るのが困難
- 複数人の入退店に対応する必要がある
- 体重を更新するために機器を複数置く必要があるので結局コストがかかる
- 入退店を正常に行わない場合のシステムや、入退店時に自動で客IDを管理する別のシステムとの連携が必要である。