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Maker Faire Tokyo 2020 初参加の大学生の感じたこと

展示会場

はじめに

初めてMaker Faire Tokyoに参加した私の感想を展示会場、展示スタイル、展示品など様々な視点で思ったことをそのまま論じていく。また目に見えるものだけでなく私の背景や展示品の傾向などを自分なりに考察し論じていく。

前日の準備!

今回初参加となったMaker faire Tokyo 2020。アルバイトの業務ではあるものの新しいものに触れることができるという意味で開催を心待ちにしていた。東京ビッグサイトは何度も行ったことあるが今回は仕事という事で前日(金曜日)からビッグサイト付近のホテルに泊まり当日に備えた。前日の展示会場

前日の展示会場

いざ会場へ!

当日は朝早い開始ではあったものの体調は万全ですぐに展示準備に取り掛かった。準備中に気づいたが開催者は企業も多いが個人でのブースが多かったのが予想外であった。その中には学部2年の私よりも若い、中学生や高校生の出展が在り、しかもその出展物は他のブースに引けを取らないものであった。もちろんRSのブースにも興味深い多数の展示品がありその一つ一つが魅力的であったのは言うまでもない。入場前

展示場入場口前

COVID-19とMaker Faire Tokyo 2020

今年はCOVID-19により社会形式が大きく変化した。それは日本だけでなく世界中も同様である。そしてMaker Faireも例外ではない。まずそれを感じたのが入場制限と入場者の個人情報登録、検温である。これらは感染症が流行する前から存在していた技術ではあるが積極的に利用されるものではなかった。感染症の影響はブースの展示品や展示スタイルにも大きな影響を与えていた。まずこの写真を見てほしい。スマホを用いた参加型展示品このように一部を除き、多くの展示品は触れないようになっていた。代わりにお客のスマートフォンから接続させることで展示品を操作するようなデモが多かった。このように今までにない新しい展示スタイルが各ブースで繰り広げられていた。中には展示者がブースに存在せず(実際ブースには主催者側からのアシスタントは居た)ブースにはPC・マイク・モニターが取り付けられていて展示者の自宅からリモートで案内するものもあった。少し前であれば、一見無粋な展示に感じられたかもしれないが、この状況下ではこのスタイルでも十分に完成度の高い展示だと感じた。実際に説明も聞いたが十分に詳しい概要、開発経緯などが伝わりとても興味深いものであった。

 展示内容に関してだが展示内容は各ブース多種多様でありすぐに商品化できるものから社会問題を取り扱ったもの、個人が趣味で製作したものまで多数存在していた。また展示内容は必ずしも感染症に関するものでなかったのが個人的には良かった。今の最先端技術や流行り技術、社会風潮に影響を受け作る物はとても魅力的ではあるが面白みに欠ける部分がある。私は昔から在る技術、非効率な技術を使い原理、元本を追求したものも大変重要であると考えている。個性豊かな展示

Raspberry piとMaker Faire

Maker FaireではRaspberry piを用いた作品は多く存在していた。私も個人的にRaspberry piを使った開発を趣味で行っているが特に私の気を引いた展示は歩行できるロボットだ(写真を撮り忘れてご紹介できないのが残念)。これはネットワーク経由でロボットを動かしていたのだがRaspberry piが持っている多彩なインターフェイスをうまく利用して作られていてかつIoT機能をうまく活用している。サーボモーターの制御、電力の制御、ネットワークによる遠隔操作など一から作るのが面倒な部分をRaspberry piの特性をうまく使い作成していた。このように多くRaspberry piが利用されている背景にはRaspberry piが急速に進化を遂げているからであると考える。Raspberry pi4が登場しメモリも最大8GBまでそしてUSB3.0に対応した。そのほかイーサネットなど様々な点で大きな進化を遂げておりさらなる開発も続けられている。RSでもRaspberry Piを使った製品が多く登場している。

今回、RSのブースに展示されていたRadio GlobeもRaspberry pi4を使った作品だ。ラジオという媒体をRaspberry piで実装する案は本当に興味深いものであった。尚且つ前代未聞の技術、作品にも拘らず慣れやすいデザイン、機能性を持っていた。実際、ブースに来た人が試していたが多くの人がすぐに操作の仕方を直感で認識していた。Radio Globeの持つ魅力がMaker Faireでは特に際立っていたと感じる。

もしこの記事を読んでRadio Globeに興味をもったならこちらの記事を読んでほしい>Radio Globeプロジェクトの詳細Radio globe

Radio Globe

私とMaker Faire

私は大学で電子回路や半導体などの勉学に励んでいるがその背景をもとに今回のMaker Faireはとてもためになるものが多かったと感じる。リレー加算器上の写真の展示物はリレー加算器を利用したものである。この展示物は特に今私が勉強しているシーケンス制御と結びつきが強いものであった。私はまだ学術的に乏しい点があるのでどこが良点、欠点であるのかをすべて理解することはできなかった。しかしいままで理論を机の上で勉強していたものが現実にそして目の前で行われているのが重要な点であったといえる。実際に目で見て理解することの大切さは公式を並べて計算するよりも大変役立つものだと個人的に考えている。

まとめ

ここまでMaker Faire Tokyo 2020を自分的に論じてきたがもっとたくさんの考えをここで論じたいのが本音である。しかしそれを行うと関係ない話を展開してしまうので今回はここまでとする。初めての参加であったMaker Faireだが存分に楽しめ、勉強になったと感じている。また感染症が電子部品やモノを作るという観点でどのような影響を与えているのかそしてそれを踏まえてどんな進化を遂げようとしているのが垣間見えたともいえる。この感染症の影響を受け、生活様式の変化をただ悲観するのではなくポジティブに捉え活動している姿が本当に素晴らしかった。私も一人のモノを作るという点でまた大学という機関で学問に励む点でこの展示会を通じ何かヒントを得られたのではないかと考えている。そのヒントが具体的にこれという事は示せないが確実に参加する前と後では違うのだ。そしてその違いがのちに利益を生むだろうとも確信している。

RSブース

RSブース

ここまで読んでいただいて本当にありがとうございます。Maker Faireの写真はすべて私が撮影しました!まだまだ開発初心者の大学生ですが今後も記事を出すかもしれないのでよろしくお願いします!

こんにちは 工藤勇人と申します。大学で電気電子工学や通信工学を学んでいます。また、学業以外にも人力飛行機を製作しており、飛行機に搭載する電装品(操縦系統、計器系統、無線系統)を作成しています。 DesignSparkではCADについて、イベントについて書いていけたらなと思います。気軽に読んでいただけたら幸いです!
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