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IT女子のラズベリーパイ入門奮闘記「第一回 甘くないラズベリーパイ」

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「ラズベリーパイ使えるようになってほしいんだよね」と、上司から突然渡されたのがこの箱でした。

ラズベリーパイ?お菓子の?
(そんなわけないと思いますが)とりあえず開けてみます。

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基板!
立体的な基板!
初見で分かるのはその程度でした。むしろ実物を触るのは初めてかもしれません。
一体これ何だろう?と、くるくる回して見ていると、さらりと指令が下されました。

「使い方覚えながらレポートも書いてね」

そんなわけで、ラズベリーパイ入門奮闘記を書くことになりました。

 

書いているのはこんな人です

円山ナカノ
プログラミング暦通算4年。
最近IT業界に舞い戻ってきたプログラマーです。女子です。
コードを書くこと以外は避けて通ってきたので、機械やネットワークに関することは苦手です。
(現時点で自信を持って挿せそうなのはLANケーブルくらいです)
ブランク期間中に基礎的なことも忘れ気味なので、その都度復習しながら進めていきたいと思います。

 

ラズベリーパイって何?おいしいの?

基板持ったまま立ち尽くしていても進まないので、まずは箱の中身を確認しましょう。
説明書通りにやればきっとできるはず!
中身を全部机の上に並べてみました。

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・基板 ×1
・説明書(らしきもの) ×1

……以上!とてもシンプルです。差込口はたくさん付いていますが、部品は自分で用意するようです。ということは、何が挿せるのかも一緒に調べなくてはいけないわけですね。

紙の方は、よく見るとタイトルに「Regulatory Compliance and Safty Information」とあるので(直訳すると規制の順守と安全情報?)、操作説明ではないみたい。ということで、とりあえずこちらは箱に戻しました。

手元にあるものだけでは解決しなかったので、Google先生に聞いてみます。

 

公式サイト

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http://www.raspberrypi.org/
カラフルでかわいい!ですが、予想通りこちらも英語で分かりません。日本語ページも無さそう。
でもせっかく来たのでヘルプページを覗いてみます。

 

HELP – What is a Raspberry Pi?

「WHAT IS A RASPBERRY PI?」のページ。動画があるので早速再生してみます。
なんと、アニメです!かわいい!

英語がわからなくても感覚的に伝わってくるので、さらっと予習しておくのにちょうど良さそうです。
(自分でもできそうな気分になってくるので個人的にオススメです)

興味がわいてきたところで、日本語の解説を求めてWikipediaへ。

Raspberry Pi
Raspberry Pi(ラズベリーパイ)は、ラズベリーパイ財団によって英国で開発されたARMプロセッサを搭載したシングルボードコンピュータ。

早速分からない単語が登場したので続けて調べていきます。

シングルボードコンピュータとは

ワンボードマイコン(=シングルボードコンピュータ)は、むき出しの一枚(ワン)のプリント基板(ボード)の上に、電子部品と最低限の入出力装置を付けただけの極めて簡素なマイクロコンピュータである。

なるほど。続いてe-words先生にも聞いてみました。

基板にはCPUやチップセット、BIOS、メモリ、入出力端子などが実装され、組み込み用途ではあまり必要のない筐体やディスプレイ出力、キーボード入力、ハードディスクなどの外部記憶装置は省略されることが多い。

 

ARMとは

マイクロプロセッサの設計などを行なうイギリス企業。また、同社によるマイクロプロセッサの設計(アーキテクチャ)や、それに基づくプロセッサ製品などの総称。現在の正式な社名はARM Limited.

 

プロセッサとは

処理装置、処理機、加工業者などの意味を持つ英単語。ITの分野では、一定の手順に基づいてデータを変換・演算・加工する機能を持った装置やソフトウェア、システムなどのことをプロセッサという。

見た目の通り、必要最低限の部品がついた基板、というところでしょうか。
「最低限」の中に電源コードすら入らないのは、なんでもUSBで繋げる今風の仕様なのかなぁと思いつつ、必要なものだけ外付けすればいいのでシンプルに組み立てていけそうです。

それでは、概要の項を見ていきます。知っておいたほうが良さそうな部分だけまとめてみました。

 

まずは歴史

2012年2月29日に販売開始。2013年10月31日までに、累計200万台販売。

 

教育目的として作られたもの

学校でのコンピュータ科学の教育促進のために作られたもので、日本でも教材としての需要が高まっています。Google主催の10代向けワークショップもあったようです。
教育向けということは、むずかしくないはず!自分にもできそうな気がしてきました。

Google、10代向けに「ゼロからプログラミング」ワークショップ Raspberry Piで初歩学ぶ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1310/29/news105.html

 

Model AとModel Bがある

25米ドルの「Model A」と35米ドルの「Model B」の2つのバージョンがある。
先にリリースされたのが「Model B」で、「Model A」は廉価版のようなイメージ。

箱にも書いてありますね。わたしが持っているのは「Model B」でした。
日本円だと、Model Aは2,500円前後で、Model Bは3,500円前後のようです。

販売サイト
http://www.raspberrypi.org/buy/

 

内蔵ハードディスクや記憶装置を搭載しない

代わりに、SDメモリーカードを起動および長期保存用のストレージに利用。
SDカードがハードディスク代わりなんてびっくり!データを保存する以外にも使えるんですね。

 

OSはLinux、Raspbianを推奨

Raspbian(ラズビアン)は、Raspberry Pi専用に最適化されたLinuxのこと。公式サイトからダウンロードできます。推薦プログラム言語はPython(パイソン)ですが、ARM Linuxで実行可能な言語ならなんでもOKだそうです。
Pythonは未経験なので、こちらも平行して覚えていきたいと思います。

 

どんなことができるの?

基礎知識を一通り詰め込みましたが、Raspberry Piを使って一体何ができるのか、いまいちイメージが掴めません。説明文よりも完成形を見てみたい!ということで、先輩たちの作品を探してみました。

 

携帯電話が作れる!

Raspberry Piで作った携帯電話、その名もPiPhone!
結束バンドで止めた隙間から、たしかにRaspberry Piに付いている部品がうかがえます。
電源はバッテリーを使用しているようなので、本当に「携帯」して持ち運べそうです。
どういう仕組みになっているのか、今のわたしのスキルでは想像もつかないですが、身近なものが自作できるのは楽しそう!

PiPhone – home-made Raspberry Pi smartphone
http://www.raspberrypi.org/piphone-home-made-raspberry-pi-smartphone/

Raspberry Piを利用して作ったDIY携帯電話の「PiPhone」
http://jp.techcrunch.com/2014/04/29/20140428the-piphone-is-a-diy-cellphone-powered-by-raspberry-pi/

 

カメラが作れる!

こちらは今年12月発売予定の、Raspberry Pi内蔵のカメラ。
かわいい!!
見た目はトイカメラのような印象ですが、ふつうの写真だけでなく、アニメGIFを撮ることができるカメラです。クレイアニメのようなイメージでしょうか。
Raspberry Pi内蔵の商用製品はこれが初めてだそうです。

OTTO: A hackable camera powered by Raspberry Pi
http://www.raspberrypi.org/otto-a-hackable-camera-powered-by-raspberry-pi/

アニメGIFを撮れるRaspberry Pi内蔵のデジカメOTTOはヒップな機能満載
http://jp.techcrunch.com/2014/05/17/20140516otto-animated-gif-camera/

 

ラジオが作れる!

調べていく中で、自分で作るとしたらやってみたいなと思ったのがこちら。インターネットラジオの受信です。せっかく何か作るなら、音が鳴るとか光るとか動くとか、体感的に「できた!」が分かるものがいいなぁと。
使い方を覚えたら挑戦してみたいと思います!

インターネットラジオの受信
http://www.raspberrypi.org/forums/viewtopic.php?f=82&t=45424

 

ケースも作れる!

当たり前といえば当たり前なのかもしれませんが……電子工作に無縁のわたしにはその発想が無かったです。
女子的には、かわいいケースに収めたいです!
市販されているものもあるようですが、レゴを使って自作したケースが有名みたいですね。

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Google画像検索

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Biz’s LEGO case – the Boreatton Scouts hit Germany.
http://www.raspberrypi.org/bizs-lego-case-the-borreaton-scouts-hit-germany/

こちらは12歳の女の子が作ったレゴのケース。箱の上のラズベリーが女子力を感じます。
基板がむき出しになっているというのがなんとなく怖いので(壊しそうで)、こちらも早めにやりたいなと思います。レゴケースなら、いつでも形が変えられるし便利だなぁ。

 

まとめ

普段のプログラミングでは完成品に「形」のないものばかりなので、「形があるものを作る」というのは楽しそうです!
突然はじまったラズベリーパイ入門奮闘記、まだまだ先は長そうですが、機械音痴なIT女子でもできたよ!と報告できるようにがんばっていきたいです。
次回は、実際にRaspberry Piに電源を入れるところからスタートしたいと思います!

電子工作マニュアルVol.5

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