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ラズパイ開発者 EbenUpton氏来日イベント開催!

Raspberry Piの開発者であるEben Upton(エベン・アプトン)氏の来日がついに実現した。

去る2016年12月11日(日)、東京の飯田橋で開催された 「BIG Raspberry JAM Tokyo 2016」にて来日した同氏の登壇するトークセッションが開かれた。Eben氏はラズパイ誕生の背景や今後の方向性を語り、会場に集まった約200人の聴衆を惹きつけていた。なお開催概要についてはこちらを参照のこと。

 

Eben招いたイベントは実に3年ぶりである。前回の2013年はラズパイリリースから1年しか経っておらず、今ほどメジャーな存在ではなかったものの、数多くの方にご参加頂いた。 

あれから三年、Pi は更なる普及を遂げていた。今回のイベントでは、キーユーザによるセッションの他、企業や個人など約20のチームによるブース出展が行われ、ご覧の通り満員御礼の賑わいとなった。冒頭Ebenのセッションでは、ラズパイ開発に至る背景、RSやDesignSparkとの深いかかわり、リリース時の思い出、最近のPiユーザ事例などの報告が行われた。彼のスピーチは全て英語で行われたが、あらかじめ資料が日本語になっており、英語の苦手なユーザにとっても理解しやすいセッションだったと思う。Ebenに続いてワンチップBASICプログラミング環境IchigoJamの福野氏、IoT通信環境を提供するSORACOM社の松井氏、イメージセンサ最大手ソニーの野村氏、RAPIRO開発者の石渡氏、Ejectコマンド工作でお馴染みのAkki氏が、それぞれセッションを努めた。セッションの幅と深さは3年前よりも確実に増していた。

また隣接する出展スペースでは、スピーチを終えたEben氏がブースに立ち寄り、それぞれの出展物を興味深く確認しながら、開発背景や仕組みについて担当者と話をしていた。

後日Ebenと軽く話した際、 「日本には、Pi をユニークに活用する人たちがたくさんいる。特に趣味の方の作品は面白い発想がおおい。」との感想をもらしていた。

 

 

 

 今回、Eben氏は日本だけの滞在であった。他のアジアに立ち寄ることはない。日本に来るためだけにこのツアーを組んでいた。滞在中、Eben氏はたびたび日本に対する期待の大きさを口にしていた。「日本は英国とよく似ている。大陸に隣接する島国で潜在的に技術者が多い。日本でのPi 製造も始まった。日本のPiユーザの多さもよく知っている。今後さらに日本での活動が増えることを望んでいる」とのこと。

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謝辞
本イベント開催に際し、サポート頂いたユーザグループ、株式会社びぎねっと殿、株式会社インターネットイニシアティブ殿には大変感謝いたします。

RSコンポーネンツ Innovation(Japan) マネージャー。ラズパイの成長をリリース前よりサポートしてきました。 (なおDESIGN SPARKに投稿した内容は個人の見解です。RSを代表する物でないことをご了承ください。)