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低ESRを実現!導電性高分子タンタル個体電解コンデンサ POSCAP

導電性高分子タンタル固体電解コンデンサ(POSCAP)とは
導電性高分子タンタル固体電解コンデンサ(POSCAP)とは、図に示すように陽極にタンタル、誘電体に酸化タンタルを用いたタンタル固体電解コンデンサの一種です。電解質には導電性高分子(ポリピロール、ポリチオフェン)を使っています。通常のタンタル電解コンデンサに使われている二酸化マンガンの1,000倍良く電気を通します。このため、ESRがとても低いコンデンサを作ることが出来ます。
Panasonic POSCAP CapacitorPOSCAPの特長
POSCAPは先ほど述べた通り電解質に導電性高分子を使用する事で、低ESRを実現しています。さらに、優れた高周波特性、温度、電圧に依存しない安定した特性といった特長が有り使いやすいコンデンサです。また、一般タンタル電解より安全性が高い特長が有ります。POSCAPの特長についてより詳しくはこちらのページをご参照下さい。

POSCAPのお勧めの用途
POSCAPは導電性高分子を用いて低ESRを実現しているため、周波数特性が理想的で高周波でのノイズ除去用として最大許容リプル電流が大きく、スイッチング電源の平滑用・パソコンCPU周りの負荷変動用バックアップコンデンサとして最適です。特に、部品の高さが低いため、SSDなどコンパクトな実装が求められる用途にも最適です。
Panasonic POSCAP CapacitorPOSCAPを用いたコスト削減策
図に示すように積層セラミックキャパシタ(MLCC)には、高い電圧で利用すると定格値より静電容量が大幅に減ってしまう性質が有ります。電圧によっては定格容量の8割も減ってしまう場合が有ります。また、MLCCの静電容量は温度に対しても安定的で無く、低温でも高温でも静電容量が減ってしまいます。温度によっては定格容からの1割も減ってしまいます。このMLCCの性質を補うために、定格の数倍の静電容量が必要になることが有ります。一方POSCAPはMLCCと異なり、高電圧や高温・低温でもほとんど静電容量は減りません。
Panasonic POSCAP Capacitorそのため、多数のMLCCを1個のPOSCAPで置き換える事ができます。具体的なコスト削減効果について、以下SSDの例をご参考下さい。
Panasonic POSCAP Capacitor
またその他サーバやアクセラレータ等用途毎の削減案も記載していますので、こちらのページをぜひご覧下さい。

また、この度、ご紹介させていただいた製品をご検討いただく際に必要なシンボルマーク・フットプリント・3DCADデータをダウンロードいただく為のページを新設しております。皆様の製品設計の短縮に併せてお役に立てれば幸いです。
(リンクページは記事に引合いさせて頂いた品番:35TQS47MEUとしておりますが、品番毎にございますので品番検索にてご活用下さい)

Panasonic Industry Company contributes towards a new future and a richer society by providing various high quality and reliable industrial products. On DesignSpark we will introduce new products and provide technical information. パナソニック インダストリー社は、新しい未来と豊かな社会に貢献する会社を目指し、高い性能、信頼性を実現した商品を多数扱っております。DesignSparkでは弊社商品や技術記事についてご紹介いたします。
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