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ラズパイ 1000万台出荷! ロンドンでの祝賀パーティーを潜入レポート

 

2016年9月8日、ラズベリーパイ財団はラズパイの1000万台出荷を発表した。それにあわせ、関係者を招いた祝賀パーティーが、英国ロンドンで開催された。以下は、このパーティーに日本から駆け付けたラズパイユーザグループの太田氏によるレポートである。

1000万台突破... 

日本時間の9月8日に公式ブログでアナウンスがあった通りですが、Raspberry Piがその出荷台数で1000万台を突破しました。(奇しくも9月7日のAppleの新iPhone,AppleWatchのリリースの一日後となりましたが・・・) 9月8日にはイギリスの下院議会場のテラスで、関係者限定とはなりますが祝賀パーティが開催されることとなりました。ここから遡ること1ヶ月ほど前に、コミュニティの立場からボランティアとして協力していた僕らモデレータにも招待のお話がありました。当初は、イギリスまで行くことは考えておりませんでしたが、たまたま夏休みを取るタイミングができた事と、またEben、Lizには日本には特別な思いを持っていただいている事を鑑み、8月末のギリギリなタイミングで渡英を決断しました。6日から11日まで滞在し、7日には財団に表敬訪問もしました。

 

会場はなんと下院議会場のテラス

最初どこかのホテルかと思いましたが、なんとイギリス下院!僕のほかにも何人かは他国の人もいたので、なにを持ってくるのか、最初で騒ぎ(笑)に。一応出国前に招待状のチケットを印刷したものと、ID(パスポート)をしっかり確認し、下院に向かいました。どこにいけばいいのか、分からず財団の人についていく形で、なんとかテラスに...テムズ川が近くに見えるテラスで天気もよくお祝いにはいい日和となりました。

 

Raspberry Piはチャリティプロジェクトとして子供にデジタルメイキングを教えるプロジェクトとして成功を収めた

Raspberry Pi FoundationのChairmanであるDavid Cleevelyの祝辞では、子供にデジタルメイキングを教えるチャリティプロジェクトとしての成功の報告がありました。

Raspberry Piはもっとも成功したケンブリッジのスタートアップであり多くの雇用をイギリスにもたらした。

Raspberry Pi FoundationのCo-Founderであり現在Raspberry Pi TradingsのCEOであるEben Uptonからは、1000万台の突破とともにスタートアップとしての成功をもたらしたことが話がありました。またご夫婦で二人三脚をやってきて、奥さんのLizの話も欠かしませんでした。title

ちなみに会場は結構人がいっぱいです。RSのUKの方から財団関係者、パートナーなどなど数十名ですが、限定で招待されてます。(余談ですがマスコミの方は一部を除き遠慮いただいたようです)
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コミュニティの協力なくして成功はなかった。

つづいた奥さんのLiz Uptonはマーコム関係の責任者であり成功話の他に、僕らモデレータへの感謝の話がありました。title

確かにコミュニティがRaspberryPiを広めるのに果たした役割は少なくありません。リリース当時は、互換機(Ebenがいうところのコピー品)の出現にも悩まされていましたが、今日の確固たる地位が確立できたのもコミュ二ティのおかげといえます。

 

結局は飲み足らず二次会へ..でも多くの人がケンブリッジ以北だったり..

祝賀パーティー終了後は、モデレータ仲間、PimoroniのPaul Beech、PiHutの人たちとともに軽くハンバーガー屋さんで食事。その後さらにバーに行って色んなことを話してきました。教育の手法についてのいろんな話、PiHutには「ぜひ日本での商売を」、Pimonoriには「日本でのメジャーパートナーを作って拡販を」とお願いしました。PiHutについては「教育という意味で日本は市場としてはまだ小さいので検討してなかった」ということだったので、こちらからどんどん日本を売り込まねばと奮う次第です。残念だったのは、フランスのモデレータのAlexや他のメンバーが遠方に帰る必要があったため早めに解散したこと...でもはじめは知らない人ばっかりで...「やばいぞこれ」と思っていましたが、二次会ではかなり打ち解けてしまい、あたたかく話をしてもらえました。

 

今後は...

この数日を通じて、日本では知りえないようないろいろな話をいっぱいきけました。今後はさらにエキサイティングするお知らせを日本にできると思ってます!ほんとびっくりすること満載です。また、PiHutなどグッズももらいました。これらは今後のユーザグループのイベントで展開していきます。 今後もよろしくお願い致します。 

ちなみに..

外をテラスから撮影するのは禁止..らしいのですが、だれもきいてません..

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追記(2016年9月13日)

このレポート掲載後、ヒースロー空港で帰国の便を待っていたところに、ラズパイ財団のEben Uptonから日本のユーザ向けのメッセージを貰ったのでこの場で紹介します。

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『私達がRaspberry Piを立ち上げた時、1,000万台販売する事、イギリス国外でこんなに人気が出る事は想像していませんでした。日本は、2013年にLizと私が行った最初の主要な海外訪問で、それ以来、日本の愛好家コミュニティでの受け入れられ方はとても素晴らしいです。その熱意を持って、いつの日か日本のすべての子どもたち、8歳から80歳までの皆様がRaspberry 
Piで遊び、プログラムを書く機会を持つことを願っています。

また日本に来て皆様にお会いしたいと思っています。もしかしたら今年の年末より前になるかもしれません。本当に本当にありがとうございます。』

RSコンポーネンツ Innovation(Japan) マネージャー。ラズパイの成長をリリース前よりサポートしてきました。 (なおDESIGN SPARKに投稿した内容は個人の見解です。RSを代表する物でないことをご了承ください。)
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