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Creator Ci40 Kitによる、これからのIoTクラウドコンピューティングの世界

これからのIoT時代に求められるもの

Raspberry Piの成功を受けて、低コストのシングルボードコンピュータが多数登場してきた。こうした中で、増加するボットネット(ゾンビクラスタ等)に取り込まれないようデバイスを守ることは大きな課題となっている。そのため、ソフトウェアフレームによってアプリケーションの安全な操作をサポートすることが今後求められていくだろう。IoTに特化したシングルボードコンピュータの製品群の中で、信頼性・安全性において有力となるであろう製品がCreator Ci40 IoT開発キットである。

 

Creator Ci40 Kitとは

Creator Ci40は、印象的な紫色の基板上に、Wi-Fi、6LoWPAN、Bluetooth 4.1、イーサネット、USB接続と、あらゆる機能を満載し開発キットだ。550MHzのデュアルコア/デュアルスレッドinterAptiv MIPS CPUと、十分なメモリ (ブート用の2MB NOR型フラッシュ、512MB NAND型フラッシュ、256MB DDR3 SDRAM)を装備。セキュリティ面では、InfineonのTPM (Trusted Platform Module)を採用、IO拡張面ではMikroElektronika クリックインターフェイス2つとRaspberry Piインターフェイス(40ピンヘッダタイプ)でを搭載している。電源は、Micro-USB経由又は9V (DC)である。

Creator Ci40の特長は、クリックインタフェースによりセンサ・アクチュエータ類の拡張の容易性にある。クリックインタフェースは日本ではあまりが馴染みないセルビアのmikroElektronika社が策定したマイコンボー ドモジュール用の共通規格だ。これに対応したモジュールは、クリックボ ードと呼ばれ、電源やインターフェイスピンのピンアサ イン等を意識することなく、簡単にマザーボードに装着できる。

クリックボードにはWi-Fi、天気、GSM、指紋、NFCの各モジュールを始めとして、あらゆるテクノロジー向けのものがあり、そのバリエーションは今後も増えていく予定である。もし必要なクリックボードが見つからない場合には、プロトタイピングクリックボードを使用することもできる

Creator Ci40 Kitには、迅速かつ簡単に起動して動作できるよう、本体であるCreator Ci40開発ボードの他、MikroElektronika 6LoWPAN クリッカーボード2枚、その他のクリックボード3枚(Thermo3 Click、Motion Click、Relay Click)が付属している。

 

ソフトウェアとサポート

Creator Ci40の強みは、多様なクリックボードだけではない。OpenWRT Linuxを通じたIoTアプリケーション向けのオープンソースソフトウェアサポートも充実している。 端末の管理は、Lightweight Machine to Machine (LWM2M)プロトコルに基づいて実装されている。LWM2Mプロトコルは安全性の保障とデータ転送の効率化が特徴であり、大規模なゲートウェイデバイスや制約の厳しいデバイスへの展開に適している。

 

開発を始める際には、提供されているAPIドキュメントが多数あるため、まずはオンラインサポートのクイックスタートガイドから始めてみることをおすすめする。

クイックスタートガイドのワークショップ1では、オンボードスイッチを使用して、スイッチボタンが押された回数をクラウドベースの開発者コンソールに送信する。このワークショップの発展として、スイッチの代わりに焦電センサクリックボードを使用する。このワークショップを通じて、Creator Ci40を使用した開発の簡単さを体験できる。

ワークショップ2では、リレーモジュールを遠隔で動作させる方法を学ぶ。Webhookの作成と使用により、インターネットのある場所で生じたイベントから、インターネットのどこかで事前に定義した応答をトリガーするまでの手順について説明してある。

まとめ

ほとんどの人が認識していると思うが、現在のIoT市場は信頼性・安全性の劣った製品の脅威にさらされている。Creator Ci40は、「適切に設計されたクリックボードを使用することで、安全性・拡張性に優れたソリューションの開発を推進する」というアイデアに基づいて、組み立てられている。 IoTが急速に普及していく世界において、Creator Ci40はこうした信頼性・安全性をすでに理解している開発者の素晴らしい出発点となるはずだ。

Mark completed his Electronic Engineering degree in 1991 and worked in real-time digital signal processing applications engineering for a number of years, before moving into technical marketing.