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Raspberry Pi Computeモジュール

こちらの英語版記事の翻訳です。

もう少し小さいRaspberry Piがあれば・・・」と感じていた方に朗報です。よりコンパクトになった「コンピュートモジュール」が、Raspberry Piファミリーに加わります。本製品、実は主要な部品のほとんどは通常のRaspberry Piと同じもの、当然パフォーマンスも同等になっています。一方、基板サイズがノートPC用のメモリで用いられるSODIMMパッケージとコンパクトになり、さらに商業用や工業用のアプリケーションに対応できるように設計されています。

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Rasperry Piを開発するRaspberry Pi財団を訪ね財団の創設者エベン・アプトン氏に話をきいてみました...

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ここ、Raspberryタワーは、最近、新しいwebサイトの立ち上げ、教育用フリー教材の提供、100万ポンド(約1.7億円)の教育基金の設立で大変忙しい日々を送っています。実は我々は、去年頃から特別なあるものを発表する準備をエンジニアリングチームチームで進めてきました。その多忙さは教育チームにひけをとらないほどでした。そして誕生したのが、ビジネス用途や産業向けユーザを対象としたこの製品です。この小さなものは何でしょうか?当ててみてください。

Raspberry Piはこの数年で急成長を遂げ成熟し始めています。Raspberry Piのソフトウェアは、ボランティアによるコミュニティの力強い協力もあり、今もなお、改良が重ねられています。のみならず特定の問題を解決するための資金投入も行っています。Raspberry Piの心臓部であるBroadcom BCM2835 SoCも着実に、よりオープンとなっています。

我々は、ユーザがRaspberry Piで何をしようとしているかを聞くことに幸せを感じています。それらのコミュニティの独創性や創造性はもちろん、常にそのプロジェクトの幅の広さに驚かされています。もちろんコミュニティーメンバーだけでなく、産業システムや商業用の製品開発にもRaspberry Piを組み込んでいる例があることも認識しております。そこで、我々は、これらの幅広いユーザに、より柔軟性のある製品を、この値段を保ちながら、届けたいと考えています。そこで、本日、新しく登場するRaspberry Pi Computeモジュールを発表いたします。

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左に写っているのが、今回紹介するコンピュートモジュールです。何をするためのものでしょうか? 当ててみてください(笑)。 この コンピュートモジュールには、Raspberry Piの心臓部(BCM2835プロセッサと512MbyteのRAM)と 4Gbyte eMMCフラッシュメモリ(従来のSDカードの代替) が同一基板上に搭載されています。この基板は、ノートパソコンのメモリに採用されている DDR2 SODIMMコネクタ を有する67.6x30mmという小さなボードに収められています*。 プロセッサはフラッシュメモリと直接接続されており、それ以外の端子はコネクタから通じてユーザが利用できます。これにより BCM2835 SoCを柔軟に利用できるようになりました。(従来のRaspberry Piに比べ、よりたくさんのGPIOが利用できます!)。 設計の面倒なSoC周りをひとつのモジュールに組み込でいるため、比較的容易にカスタムなシステムを設計することができます。つまりこのボードは、コンパクトな基板にプロセッサとストレージを収めコネクタから柔軟にシステムをカスタマイズできる、いわば”柔軟コンパクトなRaspberry Pi ” なのです。

このコンピュートモジュール、基本的に拡張ボード基板を独自設計するユーザを対象としていますが、設計者が簡単にテストできるようコンピュートモジュールIOボードと呼ばれるボードも同時に発売予定です。

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コンピュートモジュールの実装は左の写真のように行います。一方右の写真はモジュール未装着の状態です。このIOボードは、コンピュートモジュールをに対応したオープンソースな拡張ボードです。電源を供給し、フラッシュメモリへのプログラムを行い、プロセッサのインターフェイスを従来のピンヘッダやFPCコネクタのようにアクセスできるインタフェースを実現しています。さらに、Raspbian(やその他OS)をブートできるUSBやHDMI端子も用意されています。コンピュートモジュールの拡張ボードのテンプレートにもなりますし、カスタムボード設計前のテスト環境にもなりうるものです。

まず、最初は「Raspberry Pi コンピュートモジュール開発キット」として、コンピュートモジュールとIOボードをセットで買うことが可能になります。これらのキットは間もなく発売されます。そのすぐ後、コンピュートモジュールは単体で、30ドル程度(100個注文時)で購入可能になる予定です。もちろん、1つずつでも購入可能ですが、価格は少し高くなります。皆様が設計を始めてみようと考えられていると思いますので、まず最初にコンピュートモジュールIOボード両方の回路図をリリースしますが、後日、さらなる資料を公開していきます。製作を楽しんでください!

*ただし、Computeモジュールをノートパソコンなどに挿入しないでください。ピンアサインが全く異なります。

Raspberry財団のJame Adamsが簡単なデモをしているビデオ


スペック

Pi Computeモジュール: (123-2011)

  • SODIMMサイズ: 6.5cm x 3cm 
  • 512MB SDRAMとBCM2835プロセッサ 
  • 4GB eMMC (MLC) フラッシュメモリ

IO ボード:

  • 2xCSI
  • 2xDSI
  • HDMI
  • JTAG (開発専用)
  • マイクロUSB type B
  • USB type A
  • マイクロUSB (給電用)
  • GPIOコネクタ


Andrew Backの製品レビューもご覧ください: 産業向けになったRaspberry Pi新ボード 

Compute PiモジュールとIOボードはRSから近日中の発売予定です。  我々はこれらのセットのハンズオンを伝えられるように、キットを1番のRaspberry Piギークにテストしてもらっています。彼に、我々の@designsparkrsというTwitterアカウントにわかったことを近々投稿してもらえる予定です。

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