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文化庁メディア芸術祭ワークショップレポート

文化庁メディア芸術祭とは文化庁の主催する、アートとエンターテインメントの祭典です。
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メディア芸術の創造とその発展を図ることを目的に、1997年度から毎年実施されています。

  • アート部門
  • エンターテインメント部門
  • アニメーション部門
  • マンガ部門

の4部門について大賞と優秀賞を表彰しています。また、文化庁メディア芸術祭は、多様なジャンルの作品を広く紹介することに加え、新しい文化的価値を共有するプラットフォームとしても機能しているそうです。受賞作品展と同時に開催されるシンポジウムやプレゼンテーション、ワークショップなどのプログラムには、国内外の多彩なアーティストやクリエイターが集い、同時代の表現や創作の世界を紹介しています。

今年2014年2月に開催された第17回文化庁メディア芸術祭受賞作品展では、イベントの一環として、中高生を対象としたワークショップ「プログラム初級講座~メディア芸術をはじめよう」が催されました。企画したのは、多摩美術大学でメディア芸術を教える久保田晃弘教授。そして参加者に配られたのがカードサイズのコンピューター「Raspberry Pi (896-8660) 」でした。
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久保田教授はワークショップやインタビューの中でこのように語っていました。

「これからのメディアアートには、『プログラミング力』が必要になっていきます。その中でもRaspberry Piのようなプリミティブなコンピューターはとても有効です。家庭や学校にあるパソコンやタブレットは高価で、自分一人のものではなく、思い通りに改造するわけにはいきません。しかしRaspberry Piであれば4~5千円という低価格で自由にプログラムを書き換えたり、改造したりできます。」

また、Raspberry Piを頭脳に持つホビーロボット「RAPIRO」もこのワークショップ内で紹介されました。
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 子供達にRAPIROを渡し、全員でパソコンやコントローラーでRAPIROの操縦にトライしました。RAPIROの開発社である石渡昌太さんは、Raspberry Piの最大のメリットは安価で世界中の人が使っていることだと語っていました。Raspberry Piよりも性能がよくてロボット用に特化したコンピューターはたくさんあります。しかしそれを使っているのは限られた人だけなので高価で情報も少ない。その点Raspberry Piは最低限の機能しかなくても、みんなが使っているから安価です。世界中の人と情報を共有していくことでどんどん使いやすくなっていくとのこと。

短い時間ではあったものの、今回のワークショップが参加者にとって有意義なものになったことは間違いないでしょう。参加者の中からメディア芸術祭の最年少受賞者が現れる…なんてこともあるかもしれません。

詳しい様子やインタビュー記事などは以下をご覧ください。
文化庁メディア芸術祭ワークショップレポート
久保田晃弘教授インタビュー
石渡昌太さんインタビュー

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