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「みんなのラズパイコンテスト2016」RS賞受賞作品決定!「EPICSを用いた家の防犯・監視システム」

Raspberry Piを使用した作品・アイディアを募集する日経Linux、日経ソフトウエア主催の「みんなのラズパイコンテスト2016」が開催されました。今年は、昨年を上回る数の応募数がありました。応募してくださった皆様、ありがとうございました。

 

 

 

「みんなのラズパイコンテスト2016」では、アールエスコンポーネンツはPlatinum Sponsorとして、RS賞という賞を設けさせていただいています。厳正な審査の結果、2016年のRS賞の作品は、関東情報サービス KSTEプロジェクトの皆様から応募があった「EPICSを用いた家の防犯・監視システム」というアイディアに決まりました。

受賞した関東情報サービス KSTEプロジェクトの皆様、おめでとうございます。

 

受賞した「EPICSを用いた家の防犯・監視システム」のアイディアの概要は以下の通りです。

 

監視システムを搭載したラズベリーパイを家の各場所に設置することで空き巣や不審者の侵入を検知します。侵入者を検知したラズベリーパイはブザーや音声で警告を発して防犯を行うと共に、検知したという情報を無線LAN経由で管理用のラズベリーパイへと送信します。この際の侵入者の検知判定とデータの通信・保存にEPICSを用いるのが今回のアイディアの特徴となります。EPICS(Experimental Physics and Industrial Control System)は加速器、望遠鏡等の大規模実験施設にて使用されている分散制御システムを実装するためのソフトウエアです。

  

受賞した「EPICSを用いた家の防犯・監視システム」のアピールポイントは以下の通りであると、関東情報サービス KSTEプロジェクトの皆様は述べられています。

 

アピールポイントは、優れた拡張性です。EPICSの分散制御の利点の一つに優れた拡張性が挙げられます。例えば扉の監視を1点追加したい際には監視用ラズベリーパイ一式を用意して既存のシステムに組み込みます。あとは管理用ラズベリーパイのデータアーカイブ定義を数行書き換えるだけで、新たな監視点を増やす事が出来ます。

 

また、受賞した関東情報サービス KSTEプロジェクトの皆様からの応募に際してのメッセージは以下の通りです。

 

私たちは研究施設にてEPICSを用いて日々サポート業務に取り組んでおります。このEPICSは大規模な実験用機器の分散制御システムを開発する場合に用いられますが、研究施設以外での使用例はまだ極わずかであり一般的な開発言語に比べて知名度が低いのが現状です。そこで、若手社員の育成もかねてEPICSの技術をもっと多方面にアピールできないかと思い、今回のコンテストに参加を申し込みました。EPICSの分散制御とそのメリットを他の人に分かりやすくアピールできないか考えた結果、今回の防犯・監視システムに行きつきました。少しでも多くの方にEPICSに対して興味を持って頂ければと思います。

 

今回のRS賞受賞作品「EPICSを用いた家の防犯・監視システム」はラズパイの特徴の一つである『優れたオープンソースライブラリを組込機器に実装できる点』を効果的に実現しています。また、拡張性やコストパフォーマンスも大変優れており、ラズパイの産業界への応用を期待させる作品だと感じRS賞に選びました。

 

受賞した関東情報サービス KSTEプロジェクトには、Raspberry Pi周辺機器セットを賞品としてお贈りします。

この度、RS賞を受賞しました関東情報サービス KSTEプロジェクトの皆様、おめでとうございました!

 

アールエスコンポーネンツのマーケティング担当者です。
DesignSpark Electrical Logolinkedin