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産業用通信にも無線化の波! 進化し続ける無線技術

産業用ネットワークを無線にする利点

昨今、インダストリーIoT といった記事の中で、産業機器の無線ネットワーク化に注目が集まっている。無線LANが一般に普及してからだいぶ経つが、産業用ネットワークは未だ有線が主流である。しかし、今後の無線化の流れを念頭に置き、改めて無線化の利点を整理してみたい。

産業用通信の無線化メリット

1. 衝撃などの物理的障害を避けることができる

2. 設置や設定が柔軟

3. 有線使用より高寿命

4. メンテナンス費用の削減

5. 監視・制御のリモートが可能 

このような明確な長所があるにも関わらず、未だほとんどの設備では無線化には至っていない。一般的に、ノイズの影響、セキュリティ面での信頼性などに不安視する声も大きい。しかし、このような問題は無線技術の進化によって徐々に克服されてきつつある。いくつかの対策を以下に簡単にまとめる。

ノイズ対策

無線は金属やコンクリートなどに当たると跳ねかえってしまう性質がある。このため信号の遮断や多重波伝播などの問題をひき起こすと考えられている。また、外部に存在する大型モーターなどのノイズの影響を受けるほか、同じ周波数帯を使用するユーザー間での混線も問題とされていた。このような通信信頼性の問題点について、新しい通信方式のFHSSDSSSといった技術が開発されている。

通信距離の向上

通信距離をどれほど伸ばすことができるかについては、これまで大きな課題であった。最近では、信号強度の増加に伴う通信距離の向上が大きい。これまでの2.4 GHz帯に加えて新たに920 MHz帯の周波数が使用できるようになったことや、指向性アンテナを利用などでも通信距離は向上してきた。

セキュリティ

IEEE 802.11規格の早期採択によってセキュリティに関する問題が多く生じてきたが、今では業界標準のIEEE 802.11i / WPA2規格によって安全性が高まっている。そのほかにもワイヤレス侵入検知システムやファイアウォール保護デバイスなどによって安全性が保障されつつある。

無線化の導入に興味ある方は Phoenix Contact社の製品 (764-6271)  の一読をお薦めする。欧米での豊富な無線化実績から誕生した製品である。もちろんドイツのインダストリー4.0 を念頭に置いた設計となっている。

そのほかの無線機器をお探しの方はこちら も参考になるだろう。

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