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Red Pitaya ―WiFiドングルを利用してiPadから無線接続!

  前回 に引き続き、今度は Red Pitaya (901-0302) にiPadから接続してみたいと思います。 Red Pitayaには 、ボード上でWebサーバが動作しており、ブラウザ搭載のデバイスからアクセスできる仕様になっています。なので、 Red Pitaya (901-0302) を、iPadに繋がった無線LANルータに接続して、通信・制御することも可能ですが、今回はさらに自由度の高い運用を目指し、 Red Pitaya (901-0302) とルータの通信も無線化してます。たとえば、 Red Pitaya (901-0302) をモバイルバッテリで動作させて、iPadでその計測結果をみるといったことで、LANケーブルや電源などに煩わされない計測が可能になります。 Red Pitaya Webサイトの記事 公式ブログ を参考に動作を確認してみました。

用意するもの

  • Red Pitaya一式
  • 無線LANのUSBドングル(サポートされている機種 Edimax EW7811Un)
  • 無線LANルータ
  • iPadなどのデバイス
  • 動作確認用PC

今回のレビューでは、無線LANのUSBドングルにはplanex「GW-USValue-EZ」、無線LANルータに「ZTE ULTRA WiFi 4G 102Z」、確認用にWindows PCで接続を試しました。

接続手順

設定ファイルの書き換え

まず、Red PitayaのMicro SDカードの中にあるファイルを書き換えて、無線接続の設定を変更します。Micro SDカードの /etc/network/wpa_supplicant.conf というファイルのSSIDとパスワードを接続したい無線LANルータのものに変更します。WPA、WPA2どちらを利用するかで利用しない方をコメントアウトします。テンプレートにと書かれているところにSSIDを、と書かれているところにはパスワードを正確に入力し、保存します。下の例は、WPA2で接続の設定をした場合です。

 ングルの接続

WiFi接続するためのUSBドングルをRed PitayaのUSBポートに接続します。

※電源にはかならず 2A以上の出力に対応したものを利用 してください。ドングルも電流を消費しますので、 電流が不足しているとRed Pitayaが動作しません

今回、たまたま手持ちのplanex GW-USValue-EZで動作しましたが、サポートされている機種ではないので、そのような機種ではドライバなどの関係で動作しないことも考えられます。  Realtek RTL8192CUというチップの搭載されているドングル が利用できるようです。

ドングルを挿入後、通常の手順でRed Pitayaを起動します。PCとコンソール接続し、ステータスを確認すると次のようになり、ルータに接続できていることがわかります。wlan0というのが無線LAN接続をあらわしています。ダイレクト接続時は、インターネットに接続できなかったのでサーバにアクセスできない旨のメッセージが最後に表示されていましたが、今回はルータからインターネットに接続できているので表示されていません。 ifconfig コマンドを利用すれば、接続状態を確認することができます。

 一度、接続がうまくいっていることが確認できれば、毎度コンソールを利用する必要はありません。

iPadからの接続

iPadからブラウザでRed Pitayaに接続してみましょう。ブラウザに直接、ifconfigで得られたIPアドレスを入力しても良いですが無線接続時にコンソールで毎回確認するのは本末転倒で面倒ですので、もっと簡単な方法として Red Pitaya IP discoveryサービス があります。このサービスを利用して、Red Pitayaと接続してみましょう。

Red Pitayaのトップページにアクセスします。右上、 Connect to my Red Pitaya をクリックしてください。

 次のページが表示されます。Red PitayaのMACアドレスを右下の欄に入力します。MACアドレスは、Red Pitaya本体のイーサネットコネクタの上に貼ってあるシールなどで確認できます。

 無事にRed Pitayaが見つかれば、次のような画面が表示されます。wlan0の方の、IPアドレスのリンクをクリックします。

すると、Red Pitayaに接続でき、トップ画面が表示されます。

計測テストをしてみる

前回 同様、IN1とOUT1を互いに接続し、オシロスコープ&シグナルジェネレータアプリを利用します。iPadなどの場合は、波形画面をピンチイン/ピンチアウトして波形を縮小、拡大できます。

 三角波

矩形波(トリガ利用)

プローブ同士を外すと波形が乱れ、消えることから正しく計測できていることがわかると思います。

今回のレビューでは、モバイルルータを利用したためか、接続があまり安定しませんでした。他の組合せについては試せていないですが、もう少し安定するものと思われます。

まとめ

今回は、Red Pitayaの小ささを最大限生かすため、無線LAN接続でRed Pitayaでの計測を行う手順についてご紹介しました。WiFiドングルが動作するものであれば、設定ファイルを1つを編集するだけで、無線LAN経由でも簡単に利用できることがわかりました。Red PitayaはRSオンラインの こちら (800-7403) からご購入いただけます。

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